大阪「キタ・ミナミ」の違い/人気観光スポット・インバウンドにとっての魅力を高めるには

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

食の街、笑いの街、商人の街といった呼び名の通り、さまざまな魅力のある大阪は、日本人観光客だけでなく訪日外国人観光客にも大人気の観光地です。

大阪には見どころがたくさんありますが、その中でもキタミナミという区分はよく知られたところです。

この記事では、キタとミナミについて解説するとともに、訪日外国人の誘致の方法についても探っていきます。

関連記事
大阪に外国人観光客が集まる3つの理由
大阪のインバウンド成功事例とは
大阪・日本橋の外国人観光客に愛される街づくり

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

大阪の2大地区、キタとミナミ

観光客が集まり常に賑わいを見せる大阪の2大地区、キタとミナミは、ガイドブックなどに必ず載っているエリアですが、実はキタとミナミに地図で決められた明確な範囲があるわけではありません。

それぞれの地区の特徴を紹介します。

キタ:落ち着いた雰囲気の店が集まる

一般的にキタとは、大阪駅や梅田駅を中心として、その周辺と北新地一帯のことを指します。

江戸時代の花街から始まったと言われるキタは、大阪市内だけでなく関東圏や京阪神からのアクセスが良く、現在では梅田駅をはじめとした多くのJR・私鉄・地下鉄の駅が集まる交通の要です。

ホワイティうめだ、ディアモール大阪、阪急三番街、堂島地下センターといった地下街がつながって巨大な地下の街を形成しています。大阪キタはターミナルシティとして多くの人が出入りするため、仕事で訪れるビジネスマンが利用するホテルから高級ホテルまで、幅広い宿泊施設が並びます

また、京阪神地区からの買い物客も多く、百貨店や料亭などが集まる落ち着いた雰囲気の大人向けの地区となっています。

大阪・梅田に外国人観光客が殺到するワケ

訪日観光客が今こぞって訪れているのが大阪です。観光庁が昨年発表した2018年4月から6月にかけての「訪日外国人消費動向調査」によると、インバウンド観光客が一番多く訪問しているのは東京でもなく京都でもなく大阪でした(訪問率ベースで大阪府41.8%、東京都41.6%、千葉県34.1%の順でTOP3)。訪日観光客の実に4割が大阪を訪れると言うのですからその人気は明らかです。そこで気になるのが外国人観光客たちは一体大阪で何をしているのか?大阪のどこに魅力を感じているのか?と言うことです。中でも大阪...

ミナミ:若者に人気、活気あふれるエリア

そんなキタに対してミナミとは、グリコの看板でおなじみの道頓堀戎(えびす)橋一帯を指すことが一般的です。キタと同じくミナミも江戸時代が始まりで、こちらは芝居小屋ができたことから花街が栄えました。

大阪の商人が仕事帰りに遊びに行くところから発展したミナミは、食べて飲んで騒ぐといういかにも大阪というイメージの道頓堀の繁華街を抱えており、活気のある若者が集う街として知られています。

心斎橋や難波駅周辺、市場のある日本橋周辺など、大阪と聞くとミナミを思い浮かべる人も多いでしょう。

落語や歌舞伎、狂言や人形浄瑠璃など、さまざまな芸能が発展したのもこの地区です。

現在もなんばグランド花月や大阪松竹座の劇場が数多くあり、串カツ、カニ、フグなどの名物料理にも富んでいる、大衆文化の街です。

【キタ編】人気の観光地

日本を代表するターミナルシティであり、天下の台所と呼ばれるように日本の食文化が集まる大阪には、訪日外国人観光客も数多く訪れます。

まずは、大阪の「キタ」に位置する訪日外国人に人気の観光地を紹介します。

梅田スカイビル

凱旋門のような外観が特徴の、大阪のランドマークです。オフィスやイベントホール、レストラン、映画館、ショッピングも楽しめる複合施設になっています。

地上高173メートルの最上部には空中庭園があり、大阪の街並みを一望できます。

天神橋筋商店街

長さ約2.6キロメートルの、日本で最も長い商店街として知られるのが天神橋筋商店街です。

端から端まで歩くのに40分はかかると言われるアーケードには、明治元年創業のお茶屋、大衆食堂、代々刀鍛冶の刃物屋や総菜屋などありとあらゆる店舗が連なります。

コロッケや総菜などの食べ歩きも人気です。

大阪ステーションシティ

大阪駅周辺の再開発エリアで大丸やルクアなどの商業施設が充実しており、最先端のファッションやグルメが楽しめます。

【ミナミ編】人気の観光地

続いて、大阪の「ミナミ」に位置する訪日外国人に人気の観光地を紹介します。

通天閣

大阪の下町にある1956年に完成した展望塔で、大阪のシンボルとして地元民からも親しまれています。

高さ108メートルとそれほど大きくはありませんが、展望台からは大阪の市街地を一望できます。

足元には昔ながらの雰囲気が漂う、大阪グルメが集まる新世界エリアもあります。

道頓堀

日本最大級の繁華街とも言われる道頓堀には、たこ焼きやお好み焼きはもちろん、串カツ、カニ、フグなどの大阪グルメや、なんばグランド花月などのエンターテインメントが集まっています。

あべのハルカス

高さ300メートルの日本一高いビルは美術館やホテル、レストランなどさまざまな施設が揃う複合施設です。最上階には360度ガラス張りの展望台があり、大阪を一望できます。

地上270メートルのレストランでは、景色を見ながら食事が楽しめます。

観光地「キタ・ミナミ」さらに多くの訪日外国人を誘致するためにできること

すでに訪日外国人観光客にも人気のあるキタとミナミですが、さらに多くのインバウンド集客をするために改善できることもあります。

ここでは、さらに多くの外国人観光客を誘致するにはどのような対策をすれば良いのかを考えます。

外国語対応環境を整えて訪日外国人フレンドリーな街に

外国で観光するにあたり、まず不便なのは言葉の違いです。特に日本語は難しいと感じる外国人が多く、訪日外国人観光客を誘致するには言葉の問題を解決する必要があります。

近年では国際化に伴い、多言語化に対応する企業やお店も多くなってきましたが、まだまだ外国語で接客できるスタッフやメニューの多言語化が追い付いていないのが現状です。

飲食店では英語、中国語、韓国語などの多言語メニューを用意する、接客業では多言語対応の可能な人員を配置したり翻訳機を活用するなどして、日本語の分からない訪日外国人でも問題なくコミュニケーションの取れる環境を整えることが重要です。

多言語化・コミュニケーションのインバウンド事例集

訪日外国人観光客が急増している今、観光地のみならず日本各地で急ピッチで進められているのが多言語化です。訪日外国人が少なかった当時は、日本語だけで事足りていました。人々のコミュニケーションは日本語だけで十分だったのです。しかし現在はそうも言っていられなくなりました。訪日外国人は増え続け、政府は2020年に訪日客数4000万人という目標を発表しました。言語は、外国人が訪日旅行をする際に最大の障壁ともなりうる問題です。このページでは、各業種における、多言語化・コミュニケーションのインバウンド対策...

外国人向け観光ルートの策定、プロモーションも大切

大阪の名所をよく知らない訪日外国人観光客でもキタ・ミナミを楽しめるような観光ルートを策定し、ウェブサイトやSNSなどを利用して旅行の前段階で認知してもらえるようなプロモーションを実施することも大切です。

基本的な観光地を巡るツアーだけでなく、買い物、グルメ、景色など、好みに合わせた観光ルートをいくつか設定するなども一つの手段です。

近年ではリピーターも増加しており、ただ見学するだけではなく、食文化や人々の生活を体験するツアーの人気が高まっています。そのような体験型の観光ルートの策定にはさまざまな人の手を借りる必要があり、地域が一丸となったインバウンド誘致が求められます。

今更聞けない「ゴールデンルート」とは/東京〜大阪を巡るインバウンド王道観光ルート・日程例・ルート外地方に誘致する事例は?【インバウンド用語基

多くの訪日外国人観光客...

訪日外国人にとってのキタ・ミナミの観光地の魅力を高める

日本が誇る観光地として訪日外国人観光客が多く訪れる大阪は、キタとミナミでその雰囲気が大きく違います。

落ち着いた大人の街であるキタ、大衆文化と食が集まる若者の街ミナミは、どちらの地区にも見どころがたくさんあり、対策をすることによってより多くのインバウンド集客が見込めます

そのためには、接客や案内看板などの多言語化を進め、外国人向けの観光ルートを策定するなどまだまだできることが多くあります。

さまざまな魅力のある大阪の中心地、キタ・ミナミ地区を多くの訪日外国人観光客にアピールするためには、地域一体となってインバウンド対策に取り組む必要があります。

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。

今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。

今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに