携程(Ctrip)を活用して中国人観光客の集客を!概要・登録方法・強みを解説

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携程(Trip.comグループ:2019年10月まで、中国国内では「Ctrip」の名称で展開)、以下Ctripは中国最大手のオンライン旅行サイトです。無料会員は航空券やホテルを格安で予約でき、世界に4億人もの利用者を抱えています。

その影響力は日本のインバウンド業界においても絶大であり、訪日中国人観光客をターゲットとした効果的な集客の手段として注目を集めています。

今回は訪日中国人観光客向けのマーケティングには欠かせない、携程の登録方法について解説します。


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携程(Ctrip)への登録手順

Ctripのアカウント登録はメールアドレスがあれば手軽に完了します。アプリや公式サイトでは日本語による利用案内もあるので、日本人でも安心して利用できます。事業者のアカウント登録が手軽なことも特徴の一つで、Ctripに店舗情報を掲載することで、訪日中国人観光客をターゲットにした効果的な集客が見込めます。

ユーザーのアカウント登録

無料会員登録は、アプリにメールアドレスとパスワードを入力するだけで完了します。アプリには中国語版と日本語版があり、日本人でも手軽に利用できます。365日24時間対応の日本語カスタマーサポートセンターも設置されており、安心してサービスを利用することが可能です。飛行機やホテルに限らず、鉄道や飲食店の予約が可能で、会員限定の特化サービスも人気を集めています。

まず、「携程旅行」のアプリをダウンロードし、開きます。すると、プライバシーポリシー確認画面が表示されます。同意する場合は、「同意并继续」をタップし次へ進みます。

▲[プライバシーポリシー確認画面]:編集部キャプチャ
▲[プライバシーポリシー確認画面]:編集部キャプチャ

するとCtripのトップ画面が表示されます。会員登録にはページ下部の「我的(マイページ)」をタップします。

▲[Ctripトップ画面]:編集部キャプチャ
▲[Ctripトップ画面]:編集部キャプチャ

マイページ上部の「登录/注册」をタップし、登録へ進みます。

▲[マイページ画面]:編集部キャプチャ
▲[マイページ画面]:編集部キャプチャ

電話番号またはメールアドレスを入力します。

▲[会員登録画面]:編集部キャプチャ
▲[会員登録画面]:編集部キャプチャ

登録に際してのプライバシーポリシー確認画面が表示されます。同意する場合は、「同意并继续」をタップします。

▲[プライバシーポリシー確認画面]:編集部キャプチャ
▲[プライバシーポリシー確認画面]:編集部キャプチャ

パスワード設定画面が表示されます。8~20字で文字と記号を組み合わせたパスワードを自身で設定します。

▲[パスワード設定画面]:編集部キャプチャ
▲[パスワード設定画面]:編集部キャプチャ

最後に、アカウント保護のための本人認証をすすめる画面が表示されます。登録する場合は「立即认证(今すぐ登録する)」、後でにする場合は「下次再说(後で)」をタップします。

▲[本人認証画面]:編集部キャプチャ
▲[本人認証画面]:編集部キャプチャ

これで、会員登録は完了です。

事業者のアカウント登録

事業者のアカウント登録は、公式サイト最下部の「パートナーホテル登録」から行います。「パートナーホテル」との記載ですが、飲食店や小売店の営業者もここから登録します。

メールアドレスを入力し、該当アドレス宛に送付された確認コードを打ち込むとアカウント登録完了です。その後は、施設の名称や住所、連絡先情報など店舗の基本情報を入力します。日本語で入力した情報は自動で、中国語を始めとした他の言語に翻訳されます。

基本情報の登録・登録内容の審査

店舗の基本情報について、その詳細は以下の通りです。
  • 宿泊施設の分類 ホテル、町屋旅館、ヴィラ、民泊、ユースホステルなど
  • ホテル名称
  • ホテル住所・経緯度
  • 経営陣ブランド
  • 開業年月・最新のイノベーション年
  • 総部屋数
  • ホテル紹介文
  • サービス料

上記のフォーマットに従って記入した情報について、不備や違反がないかCtrip運営が審査します。問題ないと判断されると、登録したメールアドレス宛に正式な承認が下されたとの連絡が届き、店舗のページが掲載されます。審査期間は一週間程度です。

携程(Ctrip)の概要

Ctripは中国で1999年に設立されて以来、利用者数を向上させています。現在は中国本土で人気を誇るに留まらず、アジアでも最大のオンラインサイトとして成長を続けています。現在はTrip.comに社名を変更しています。

訪日中国人の55.8% 420万人が利用

2017年の訪日外国人観光客数は約2,870万人となり、史上最高値を記録しました。中でも最も多かったのは訪日中国人観光客 であり、全体の 25.6%にあたる約736万人 の訪日中国人観光客が2017年に日本を訪れました。以前の記事でもご紹介した通り、訪日中国人観光客はオンラインで宿や航空券の予約をする人が多い傾向にあります。数あるオンライン旅行予約サイトの中で中国人に断トツの人気を誇るのが Trip.comグループ(2019年10月にCtripから社名変更)のCtrip(携程、シエチェン)...

携程(Ctrip)とは

中国人観光客が使用するオンライントラベルエージェンシーとして、もっともメジャーなサービスの一つにCtrip(携程/シエチェン)が挙げられます。

旅行サービスプロバイダーであるTrip.comグループが保有するブランドであり、同グループが保有する他ブランド「Trip.com」「Skyscanner」「Qunar」と並んでその名が知られています。

Trip.comグループは4億人の登録会員数を誇り、アジア最大級のオンライン旅行予約サイトとして成長を続けています。同グループの本拠地は上海市で、Ctripは中国人向けの旅行予約サイトとして大きく展開されています。

会員限定の特化サービスCtrip最大の魅力とも言われており、特にホテルの予約に関しては、特定の国や地域の宿泊料が最大64%割引される会員サービスも用意されています。

海外向けサービスはTrip.com

Ctripと並ぶ同グループのブランドとして、Trip.comも世界中で利用者を増やしています。中国を始めとするアジアだけでなく、世界中のホテルや航空券の予約に対応しており、会員限定の特別価格も用意されています。日本語対応のカスタマーサービスが年中無休で利用可能なので、安心して利用できることも特徴の一つです。

携程(Ctrip)が訪日中国人集客に欠かせない理由

中国人が日本を訪れる際、最も利用されているサイトとしてCtripが挙げられます。Ctripにできるだけ詳細な情報を掲載することで、訪日中国人の購買意欲促進が見込めます。

訪日旅行者も多数利用

2017年12月、百度(バイドゥ)が訪日中国人を対象に行ったアンケートによると、利用する予約方法としてCtripが56%と最多となりました。このことからも明確なように、今後も増加が見込まれる訪日中国人に向けて情報を発信するには、Ctripは極めて効果的なツールと言えます。

施設の写真など、より詳細な情報を掲載することで、訪日中国人の訴求力向上が見込めます。

口コミが充実

2017年、Expedia Media Solutionsが実施した調査によると、「旅行を予約する際に意思決定プロセスに影響を与えたり影響を与えたりする要因はどれですか?」の問いに対し、「ネット上での家族、友だち」と回答した人の数は、中国では50%にも上りました。

日本では15%だったことに鑑みても、中国人が口コミを重視する傾向にあることが分かります。店舗訪問者に口コミを促すことで、訪日中国人に向けた情報発信がより促進されます。

また、事業者からのこまめな情報発信も効果的です。実際、高島屋はCtripと提携したことで継続的な利益増を達成しています。例えば免税カウンター増設やWeChatペイ導入の情報をCtripに掲載し、訪日中国人に向けて利便性の向上をアピールしました。また、割引サービスやキャンペーン情報の掲載も、人気を集めています。

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設備の充実度がわかる華マーク

中国人の携帯電話の普及率は国際的にも高水準であり、工業和信息化部による2018年通信業統計公報によると、携帯電話の普及率は112.2%となっています。

Ctripに関してもアプリからの予約に増加傾向が見られます。旅行先でもスマートフォンの利用は高いようで、中国人にとって最新の情報を得るために不可欠な存在となっています。

こうした点に鑑みて、訪日中国人にとって最大の懸念はWi-Fi環境であるとも考えられます。日本国内のWi-Fiスポットは増加の一途をたどっており、ホテルでも無料でWi-Fiを利用できることが増えています。

このような状況改善にもかかわらず、依然として日本のWi-Fi環境に不満をもつ中国人は少なくありません。そこで、Ctripでは日本のホテルについて、「中国人に優しい」レベルを表す華マークをつけています。無料Wi-Fi、中華レストラン、中国語チャンネル、中国語スタッフ、UnionPay(銀聯)カード、電気ポットの6項目がその判断基準です。

携程(Ctrip)を活用して中国人観光客を集客

今、中国では新型コロナウイルス収束後の訪日需要が拡大しています。Ctripを活用した情報発信は、今後の需要を捉えた集客へと効果的につながります。実際、Ctrip観光局とも提携協定を結んでおり、インバウンド観光を促進するためには不可欠なツールだと考えられます。

Ctripに充実した店舗情報を掲載し、4億人登録者を抱えるオンライン旅行会社Trip.comの影響力を活用することで、中国を始めとする訪日外国人の集客を効果的に進められます。

<参照資料>

日経BPコンサルティング:会員数3億人、中国最大OTA「Ctrip」の戦略を読み解く

中国マーケティング情報サイト:中国マーケティングは口コミが命!中国人に響くプロモーションとは?


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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