中国人観光客はスマホだけで旅マエ・旅ナカの情報収集のほとんどを完結している:中国人旅行者の最新スマホ・PC活用術とは?Expediaが明かした中国人海外旅行市場の実態③

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訪日中国人観光客を集客・誘致するうえで、中国人の間での海外旅行市場に関して理解を深めることは大切なことです。UNWTO(国連世界観光機関)が発表した「World Tourism Barometer」によると、中国人観光客全体の2016年の海外旅行支出は総額で 26兆円 でした。2015年と比較すると 1兆円ほどの増加を記録 しており、世界全体の旅行支出額の 20% を占める額となっています。中国人観光客が魅力的なターゲットとなっているのは日本のインバウンド市場のみではないことが把握できるでしょう。

近年の中国人の海外旅行のトレンドを知るうえでExpedia Media Solutionsが興味深いデータを提供しています。今回は、このデータをもとに 旅マエ旅ナカにおける中国人のデバイスの活用方法 に関して解説していきます。

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[中国人は旅行先を選ぶ際、何を重要視しているのか?]中国人は旅マエ・旅ナカどちらにおいてもスマートフォンを利用する傾向が高い模様

旅行に関する情報を集める際に利用するデバイス・段階ごと(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

旅行に関する情報を集める際に利用するデバイス・段階ごと(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

上記のグラフは、中国人が旅マエ、もしくは旅ナカの情報収集で利用しているデバイスをまとめたものです。Expedia Media Solutionsの海外旅行レポートで同じく調査対象国となった日本人・オーストラリア人と比較すると中国人は、スマートフォンを利用する傾向が高い ことがわかります。旅行を企画している段階(旅マエ)においては、他の国ではPC/ラップトップの利用率が比較的高い傾向にありますが、中国人の間では低い傾向にあります。

例えば、旅行を予約する段階では、オーストラリア人のうち84%、日本人のうち76%がPC/ラップトップを利用しています。一方、中国の場合はこの数字は 57%まで低下 します。一方、同段階におけるスマートフォンの利用率に目を移すと、オーストラリア人では27%、日本人では31%が旅行を予約する段階でスマートフォンを利用しています。しかし、中国人の場合、この数値は 51%まで上昇 します。「旅行に行くか迷っている段階」「どこに旅行するか決めている段階」においても同様の現象が起こっており、ここから 中国人は旅マエから旅ナカの情報収集をスマートフォンのみで完結させる傾向にある ことが把握できます。旅行に関する情報をスマホのみで完結させる傾向にある中国人。情報収集をする際に、どのような場合に一つではなく複数のデバイスを活用しているのでしょうか。

旅マエ・旅ナカ・旅アトとはなんなのか?

インバウンドの多様化によってうまれたのが「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」というマーケティング手法です。このマーケティング手法は、訪日外国人観光客のカスタマージャーニーを訪日旅行前、訪日旅行中、訪日旅行後にフェーズわけした上で、それぞれの段階ごとに適切なアプローチをする、といったものですが、その詳細について解説します。

[中国人はどのような場合複数のデバイスを活用しているのか] 観光地・もしくは宿泊場所、交通関連の情報を収集する際にデバイスを切り替える

中国人は旅行先を選ぶにあたって何に影響されているのか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

中国人は旅行先を選ぶにあたって何に影響されているのか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

旅行に関する情報を収集する際に、スマートフォンの利用率が高い中国人ですが、観光地・もしくは宿泊場所、交通関連の情報を収集する際には、一つではなく、いくつかのデバイスを併用している ようです。Expedia Media Solutionsの海外旅行市場レポートによると、中国人のうち、58% が上記の情報を探す際に、途中で他のデバイスに変えて情報を収集したとのこと。

先ほどのグラフでタブレットの利用率が低いことを加味すると、中国人は、スマートフォンで観光地の情報を集め、PC/ラップトップの利用率がスマートフォンの利用率を上回る 「旅行を予約する段階」にてPC/ラップトップにデバイスを切り替えている のではないかとの予測が立ちます。ただ、中国人の間で利用率が高いのはあくまでスマートフォンであるため、訪日中国人観光客をWeb上で集客。誘致する際には、あくまでスマートフォンに重きを置き、PC(デスクトップ/ラップトップ)向きのコンテンツも発信していけるとなお良い でしょう。

まとめ:訪日中国人をWeb上で誘致・集客するなら上記のポイントを参考に

今回は、Expedia Media Solutionsの海外旅行動向レポートをもとに、旅マエ旅ナカにおける中国人のデバイスの活用方法に関して解説してきました。覚えておくべき点は以下の点です。

  • 中国人は他国に比べて旅マエから旅ナカの情報収集をスマートフォンのみで完結する傾向にある
  • 観光地・もしくは宿泊場所、交通関連の情報を収集する際には、一つではなくいくつかのデバイスを併用する

次回は中国人が 中国人がどのように旅行先を選んでいるか にフォーカスして、中国人のアウトバウンド市場を解説していきます。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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