2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として、国連で定められた「持続可能な開発目標(SDGs)」は日本でも多くの企業に行動を起こす動機付けをしています。
今回は、「環境に対する試みが世界的に進んでいる」と評価されている北欧で見つけた、キュートで実用性に富んだ試みをご紹介します。
観光産業にも影響大!21世紀の教養「持続可能性な開発目標」SDGsとは?世界が追う17のゴール
環境問題の重大性についての議論が増加している近年、SDGsの取り組みは世界中で注目されています。
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デンマークの公園、キュートな機械は「環境問題」解決のため
デンマークの首都コペンハーゲンにはチボリ公園という名称の公園があります。公園といっても、遊園地のようなアトラクションやショーがあり、子供連れの家族やカップルなどで賑わうデンマークを代表する遊園地です。かつてウォルト・ディズニーが訪れ、ディズニーランドのモデルにしたというのは有名な話です。
そんなチボリ公園では、一見すると何のサービスを目的にしているかわからない、かわいらしい見た目の機械があります。
実はこれは、環境問題を解決するための存在です。
![▲[REFUNDABLE CUP-AUTOMAT 5/Tivoli公園にあるデポジット回収機]:筆者撮影 北欧の公園にある、飲み物の空き容器の回収機](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/6139/main_12.png?auto=format)
実はこれは、園内で使用された飲料カップを回収するための「デポジット受け取り機」です。
![▲[園内で使用されるカップの一覧]:筆者撮影 園内で販売している飲料の紙カップの種類が絵で示されている](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/6140/main_123.png?auto=format)
チボリ公園では、このマシンが設置されてから、2リットルペットボトル5,000本分に相当する毎年10トンものゴミが回収・再利用されています。
こうした取り組みは1998年から開始されており、北欧の環境問題への意識の高さがうかがえます。
デポジット回収機の使い方
このマシンの使い方はとても簡単です。園内で購入した飲料の紙カップを、このデポジット回収機に入れるだけです。その場で1カップにつき5デンマーク・クローネ(約80円)が返金されます。
ストローは取りカップのみ入れるなど少しのルールはあるものの、初めて訪れた人でも戸惑うことなく使える簡単さです。
園内で売られている飲み物の代金にはもともと5デンマーク・クローネが上乗せされており、カップをこのマシンに返すことによって、返金されるようになっています。
環境先進国 北欧デンマークでの街中での取り組み
チボリ公園以外でも、デンマークで環境問題を解決するための様々な取り組みが進められています。リユースにフォーカスしてご紹介します。
デポジット代を上乗せして飲料販売
デンマークでは、一部を除いて販売されている全ての飲料ボトルにこのシールが貼られています。
![▲[返金額別にボトルに貼られるシール]:danskretursystem.dk デンマークの飲料ボトルに貼られるシール](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/6141/main_145.png?auto=format)
仕組みはチボリ公園の回収機と同様です。飲料を購入した際に消費者はデポジットを支払っており、その飲料の容器をスーパーや特定の場所にある回収機に入れると、デポジット分のお金が返ってきます。
スーパーでの支払額から、前回購入分のデポジットを差し引くという形でデポジットの返却をする店舗もあります。
容器についているシールは「缶やボトルがお金になる」と消費者に意識させる効果があります。スーパーに出向き容器を返却することは、デンマークの住民にとっては日常です。
![▲[ボトル回収機について伝えるウェブメディア]:pantstation ボトル回収機について伝える海外メディアの記事](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/6142/main_cec108172f5f314896b331ae098de413.png?auto=format)
日本のエコ活動は?
日本の商業施設ではどのようなエコ活動がされているのでしょうか。
遊園地を代表する東京ディズニーリゾートでは、年間3,000万人以上のゲストが来園します。パーク内で環境への負荷を軽減するための工夫が見られます。
東京ディズニーリゾートで発生するごみをできるだけ多くリサイクルできるよう、細かい分別基準を定め、キャストによる分別を徹底しています。
リサイクルしているごみの種類は、段ボール、生ごみ、植栽ごみ、食用油、PETボトル、プラスチック包材、その他のプラスチック類、コピー用紙、新聞・雑誌、紙コップ、紙パック、空き缶、空きビン、金属類、木くずなど多種にわたり、それぞれ専門業者に委託してリサイクルしています。(オリエンタルランド公式サイトより)
ディズニーリゾートは分別を強化したことで、2002年は50%に満たなかったリサイクル率を2018年にはパーク全体で75%にまで改善することができました。さらに、自社で回収した素材をリサイクルして再び自社で使う「リサイクルループ」という取り組みの結果、使用済み紙コップがリサイクルされ、パーク内の一部のトイレットペーパーに30%使われるようになりました。
この続きから読める内容
- 回収機がNGに
- まとめ
- エコツーリズムの課題と事例
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
- 【インバウンド情報まとめ 2026年1月後編】インバウンドの市場規模を他産業と比較する / 2025年の訪日外客数、過去最高の4,268万人 ほか
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