観光地のご当地「コロナ対策コンテンツ」今できることに取り組んだ3つの事例

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Go To キャンペーンの開始や、感染拡大防止への取り組みにより、日本国内で旅行を楽しむ機運が徐々に高まってきています。観光庁の発表する宿泊旅行統計でも、2020年6月の延べ宿泊者数は1,394万人泊と前月に比べ回復の兆しを見せています。

こうした消費の回復に寄与していると考えられるのが、適切な感染拡大防止策の実行を呼び掛け、快適な日常や外出を確保しようとする自治体や各機構の取り組みです。

今回は、安全・安心に観光を楽しんでもらうためのユニークなPR方法をご紹介します。

姫路城の新型コロナ感染症拡大防止の呼びかけに関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット
Twitter:姫路城の新型コロナ感染症拡大防止の呼びかけに関する投稿(https://twitter.com/kurooribe/status/1289923761148317702)


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新型コロナ感染予防対策を呼び掛ける、3つのコンテンツ

今回は、岡山桃太郎空港と佐渡島のユニークなプロモーション事例と、くまモンを使った感染予防を啓発するイラストについてご紹介します。

各地域の特徴を活かした取り組みで感染予防を呼びかけるとともに、地域のPRにも繋げています。

【世界のウィズコロナ】台湾・夏の国内観光、最大7,200円の宿泊補助で「離島」が人気:マスク・罰金・検温の「新しい日常」

新型コロナウイルスの感染者数は世界で700万人を突破し、日本でも1万7,000人以上が感染しています。東京では連日10人以上の新規感染者が報告されており、未だに緊張した状態が続いています。そんな中、台湾では6月7日時点で56日にわたり国内における新規感染者が報告されておらず、国内における新型コロナウイルスの流行の抑え込みに成功したともいえる状況が続いています。台湾では、政府による緊急事態宣言も発令されておらず、会社や学校はパンデミックの最中でも通常通りに運営されていました。これには、社会の...


1. 岡山県、桃太郎がソーシャルディスタンスを守る動画を公開

6月23日に岡山県YouTubeチャンネルで「桃太郎的感染予防対策」という動画を公開しました。

この動画は岡山桃太郎空港や岡山県内の観光地での新型コロナウイルス対策をPRする内容となっています。

「もし、『桃太郎』が感染予防を意識した世界の物語なら…!?」という仮定のもと、 感染予防対策を『桃太郎』の物語展開にあわせて紹介しています。

桃太郎が猿、雉、犬のお供と旅をしているシーンや鬼ヶ島で鬼と戦うシーンを楽しみながら感染症対策について知ることができ、映像作品としても見ごたえのあるものとなっています。今後は、この動画の外国語字幕版を各国の新型コロナウイルスの感染状況や出入国制限の状況に合わせて公開していく予定です。


2. 新潟・佐渡島「タライ・ディスタンス」を取り入れたコロナ対策への取り組み

5月26日、一般社団法人佐渡観光交流機構はYouTubeにて「Live Together on Sado Island『旅する人も、住む人も、安心・安全な佐渡で。』」という動画を公開しました。

こちらも島の感染対策について発信した動画で、2人の観光客が感染症対策のもと島の様々な観光スポットで体験をする様子や旅館で過ごす様子が描かれています。

newnormal」というキーワードとともに、佐渡島の有名な「たらい舟」体験でのタライ一つ分を開けてソーシャルディスタンスを守った「タライ・ディスタンス」など、 観光客に向けて
佐渡島の有名なものを使ったソーシャルディスタンスの提唱をすることで、コロナ対策を伝えると同時に佐渡島のPRも行っています。

徹底した感染症対策をして地元の人々と観光客が様々な体験を通じて交流している様子からは「旅する人も、住む人も、安心・安全な佐渡で。」というメッセージや感染拡大防止とウィズコロナ時代の観光への想いが伝わってきます。


3. 熊本県、感染予防を啓発するくまモンのイラスト

熊本県は行政機関・病院・団体・企業・学校等における新型コロナウイルスの感染防止対策の普及啓発活動を支援するため、ポスターやチラシ等のアイキャッチとして活用できる熊本県の公式PRマスコットキャラクター「くまモン」を使ったイラストを公開しました。

「くっつかないモン」「手を洗うモン」「換気をするモン」のキャッチフレーズがついた3種類があり、イラストは、くまモンのオフィシャルホームページや、くまモンの公式ツイッターアカウントから無料でダウンロードが可能です。

また、デザインには日本語版と中国語版の2種類があります。

新型コロナウイルスの感染防止策を示すくまモンのイラスト
▲[熊本県公式サイト]:編集部2020年8月キャプチャ

海外で「くまモン解禁」で何が起こるのか? 5~7%の使用料で誰でもくまモン起用可能に

日本国内ではご当地キャラクターが人気を集めています。千葉県船橋市の「ふなっしー」熊本県の「くまモン」がその代表例でしょう。こうした ご当地マスコットキャラクターを通じた地域活性化、観光PRは注目されており、マスコットの関連グッズから得られる収益や観光客の増加による経済効果など、そのメリットは計り知れない ものです。このような状況の中、熊本県はPRマスコット「くまモン」を通じた観光PRを、日本国内のみならず海外でも強化するようです。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果...


観光地の魅力、呼びかける際に注意すべきポイントは?

上記のような各地域の特徴を活かした感染予防のPRは同時に地域の観光促進を促すこともでき、新型コロナウイルスの拡大により大きな打撃を受けた観光業の起死回生の一手ともなりえるでしょう。

しかし、ただ単に地域の特徴と掛け合わせてPRすればいいというわけではなく、観光促進につなげるにはいくつかのポイントが重要になってきます。

そのためのポイント4点を紹介します。

わかりやすさ

ウィズコロナの時代に限らず、PRで重要なことはわかりやすさです。せっかく製作費をかけて凝った内容の動画などを作っても、視聴者に伝わらなければ意味がありません。

プロモーションを行う際には、制作に関わっていない第三者に見てもらうことできちんと伝わるかをチェックしてもらうとよいでしょう。

3密対策や衛生管理がしっかりアピールされているか

今までのPR動画などと違いウィズコロナ時代に観光で重視されることは「感染予防対策がきちんと取られているか」です。

旅行者は、旅行先で新型コロナウイルスに感染すること、また、自分がクラスターを発生させる一因となることを恐れています。その可能性がどれくらい低いか、あるいは低くするための有効な施策は何であるかを理解することが、旅行に足を踏み出す第一歩となるかもしれません。

楽天トラベルが行った「家族旅行に対する意識調査」についてのアンケートでは「宿泊先を選ぶ基準として重視するものは?」という設問で2番目に多かった回答が「スタッフの衛生管理がしっかりしている」というものでした。他にも旅行先や宿泊先を選ぶうえで感染予防を意識した回答が見受けられました。

3密対策が取られているか、消毒などがまめにされているかといったポイントは旅行先を選ぶうえでの指標の一つになるといえます。

独自性・面白さ&

独自性や面白さも大切です。これからウィズコロナの観光対策としてのPRを行う施設や自治体はますます増えていくと予想されます。

その際に他の地域のPRに埋もれないためにその地域の独自性を活かした面白いコンテンツを作成することが求められます

多言語対応

現時点では入国制限措置が取られており、訪日外国人観光客が日本に旅行に来るということは難しい状況ですが、今後徐々に制限も緩和されていく見通しです。

日本インバウンドメディア・コンソーシアム(JIMC)の調査によると、コロナ収束後に行きたい国として、日本が中国人やタイ人から1位に選ばれました。

日本語だけでなく多言語対応の動画などを作成することで、現在日本旅行に興味を持っている外国人にプレ旅マエの時期からアピールすることができ、今後制限が緩和された際にはその地域を選んでもらえる可能性が高まります。

現時点で訪日外国人を呼び込むことは難しくても、多言語対応を行うことは効果があるといえるでしょう。

アフターコロナの観光・インバウンド市場、訪日意欲とこれから重視すべきポイント解説

コロナウイルス感染第2波への懸念は拭えないものの、日本を含め各国で新型コロナウイルス感染者もピーク時を境に減少傾向にあり、各国で段階的に経済活動を再開する動きが見られています。日本では6月19日より県をまたぐ移動が全面的に解除となった他、入国制限措置の緩和策第1弾としてビジネス関係者に限り、6月下旬よりベトナムとの間で往来を再開させる方針で最終調整に入っています。また、中国やアジア各国では秋以降の訪日旅行に意欲的な姿勢を見せており、インバウンド需要回復に向けアフターコロナの新習慣として、3...


新型コロナ対策を伝えることが、これからの観光PRのポイントに

感染が落ち着いてきた後の観光では、安心・安全に観光や買い物などを楽しめる対策を行うことが重要になってきます。

だからこそ、今から感染予防対策への取り組みを示すことや、観光地の魅力を打ち出したプロモーションが成功のカギとなるでしょう。&


【6/11開催】欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?


本ウェビナーでは、株式会社movと株式会社大阪メトロ アドエラの共催により、欧米豪向けインバウンドをターゲットとした「ローカルイマーシブ “地域にどっぷり浸かる没入体験”の提供」をテーマに最新情報をお届けします。

2025年大阪・関西万博の開催を契機に、欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が関西を中心に日本全国に訪れる機会が急増しています。

一方で、地域の受け入れ側には「英語対応が難しい」「どう関わればいいかわからない」「コンテンツや訴求方法がわからない」「対応できる人材がいない」といった課題も多く、せっかく外国人観光客が訪れても、地元に経済的な波及効果が十分届いていないのが現状です。

本セミナーでは、大阪メトロ アドエラが展開する欧米豪向けインバウンド事業「Osaka JOINER」をもとに“まち全体でインバウンド受け入れるスキーム”を通じた、インバウンドに関わる人と経済のパイを増やすための可能性を紹介します。

観光施策、まちづくりに携わる方にとって、明日から活かせるヒントが満載です。

<本セミナーのポイント>

  • 欧米豪インバウンドに刺さる「ローカルイマーシブ観光」の実践例がわかる!
  • 多様な人材や事業者を巻き込む”まち全体”に経済効果を波及させる仕組みがわかる!
  • 旅行者目線を徹底し、英語対応が難しくても、無理なくインバウンドを受け入れる方法が学べる!
  • 旅行者満足度を獲得することで、マーケティング・プロモーションなど、広がる可能性がわかる!

詳しくはこちらをご覧ください。

欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?【6/11開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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