家で過ごす時間が増えているなか人々が情報収集するのに使うのは、テレビ、インターネットや新聞などが多いと思います。
ネットが世の中に普及する今、その情報源となるものにソーシャルメディアがあります。
そのなかでブログやInstagramなど、情報を発信できる手段は複数あり、そこで影響力のある人々はインフルエンサーと呼ばれています。
この記事では、主にSNSを中心としたインフルエンサー、そのなかでもナノインフルエンサーについて紹介します。
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ナノインフルエンサーとは
近年の急速なSNSの普及により、インフルエンサーに自社の宣伝を頼む企業も増えてきました。
特にInstagramでは、ユーザーが投稿した内容が企業の宣伝である記事を見たことがあるかもしれません。
その投稿者はインフルエンサーかもしれません。インフルエンサーのなかでも、ナノインフルエンサーというユーザーが注目されています。
ここでは、ナノインフルエンサーの定義、価値、メリットとデメリットを解説します。
ナノインフルエンサーの定義
インフルエンサーとは、社会で影響力のある人を指す言葉です。ナノインフルエンサーはインフルエンサーよりも小規模で、フォロワー数が500~5,000人程度の場合に当てはまることが多いようです。
このような小規模フォロワーを抱えるSNSの広告塔やアドバイザーのことをナノインフルエンサーといいます。この言葉はSNSの広告媒体が盛んである欧米で生まれたようです。
ナノインフルエンサーは、フォロワー数だけでみるとその訴求力は無いように感じられます。
しかし小規模であるからこそ、よりニッチな層に届くという良さがあり、現在注目されています。
ナノインフルエンサーの価値
ナノインフルエンサーは小規模であるため、多くの消費者の目に届くというよりは少人数で親しい人達に行き届く可能性が高まります。
数十万〜数百万ものフォロワーを抱えるような著名人ではないナノインフルエンサーは、より「一般人」に近い、消費者の身近にいる存在です。
そのため、消費者と「友人」のような信頼関係ができていることもあり、時にはナノインフルエンサーが投稿した内容に対してついたフォロワーのコメントに、ナノインフルエンサーも反応し、和気あいあいと交流するといったケースもあり、SNS上での交流が盛んです。
このような、身近な存在で関係性も深い人たちへの情報発信がナノインフルエンサーの価値であるといえます。
身近な人が使っている商品であれば使ってみたいと考えることを共感マーケティングといいますが、ナノインフルエンサーはこのような購買意欲を生み出せるでしょう。
またナノインフルエンサーは事務所に所属していない場合が多く、その点でコストが抑えられるというメリットがあります。
メリットとデメリット
ナノインフルエンサーを取り入れるメリットとして、下記のような2点が挙げられます。
- フォロワー数は少ないが、依頼料が安く済む
- よりコアな層のユーザーに発信ができる
一般的なインフルエンサーには、フォロワー数が多く、フォロワーのなかには人気だからという理由でフォローしていることもあります。
その結果、企業が求めている消費者に届いていない場合があります。
一方で、ナノインフルエンサーのフォロワーは企業が求める消費者と一致する可能性が高いということです。
反対に、デメリットは下記の通りです。
- 宣伝効果が比較的小さい
- フォロワー数が5,000人程度のユーザーは多く、大多数から自社の企業に合ったナノインフルエンサーを選ぶのが難しい
メガインフルエンサーのフォロワーは数百万人いることから、消費者の目に止まる数が多く大きな宣伝効果が生まれます。
しかしナノインフルエンサーのフォロワーは多くて5,000人~1万人程度のため、多数の人に宣伝するという目的には合わないでしょう。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーにはさまざまな種類があり、目的に適したインフルエンサーを選ばずに商品の良さを消費者に知ってもらうことはできません。
ここではインフルエンサーの種類と、企業に適したインフルエンサーの選び方について紹介します。
インフルエンサーマーケティングとは
消費者の情報収集の場は、従来のテレビや紙媒体からSNSやブログ発信などのソーシャルメディアに移行してきています。
それにともない、有名人を起用しテレビや雑誌などで企業広告をする従来の方法に加え、SNSで発信力のあるインフルエンサーを通じてブランドのメッセージを消費者に届けることが多くなりました。このマーケティング手法のことを「インフルエンサーマーケティング」といいます。
インフルエンサーマーケティングとは?活用のメリット・デメリットも紹介
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インフルエンサーの分類
インフルエンサーにはメガインフルエンサーやナノインフルエンサーを含め5種類存在します。
それらは抱えるフォロワー数によって呼び名が変わってきます。それぞれ分類すると下記のようになります。
名称 | 対象者 | フォロワー数 | 特徴 |
メガインフルエンサー | 芸能人やモデルなど | 100万人以上 | 世間の注目が高い |
ミドルインフルエンサー | ファッションや美容など特定のジャンルで活躍している人 | 10万〜100万人未満 |
テレビ出演はなくてもSNS上での認知度は高め |
マイクロインフルエンサー | 事務所に所属する人や一般人などさまざまなタイプが当てはまる |
1万〜10万人未満 ※インスタグラムの場合は1万人以下を指す |
ヘアアレンジなど、テーマが統一されていることが多く、いいねが多い=商品PRに効果的 |
ナノインフルエンサー | マイクロインフルエンサーよりも狭い範囲の一定層に影響力がある人 |
1,000人~1万人未満 |
市場規模はせまいが、その分PRすれば高い効果が得られる |
ライトインフルエンサー | 一般人で交友関係が広くユーザーから支持を得ている人 |
1,000人~1万人 |
企業からの依頼を、条件次第で無料で引き受けてくれることがある |
インフルエンサーを活用した宣伝方法とは?
現在、YouTubeやTwitterといったSNSが広く普及しています。そのSNSの中で大きな存在感を持っているのがインフルエンサーと呼ばれる人です。インフルエンサーは多くのフォロワーやファンを抱え、強い発信力を持っています。 インフルエンサーをプロモーションに起用することは、情報獲得手段としてのSNSが普及する現代では効果的な手段だと考えられています。この記事では、そもそもインフルエンサーとはなにかということから、インフルエンサーマーケティングの基本、世界で人気のあるSNSの特徴などを...
企業が選ぶべきインフルエンサーの種類
上記表のように、企業は複数いるインフルエンサーのなかから自社に適したインフルエンサーを選別しなければ効果のある宣伝は見込めません。どのインフルエンサーにするべきかを決めるひとつの指標に、その企業の知名度があります。
大企業ですでに消費者からの認知度が高ければ、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーのような特定の分野に影響力のあるインフルエンサーに依頼できます。
一方でまだ世間に知られていない、認知度の低い企業であれば知名度アップを見込めるメガインフルエンサーに依頼するのがよいでしょう。
このように企業でインフルエンサーを起用する際は、その目的を明確にし、依頼することが大切です。
インフルエンサーマーケティングを支援する会社
インフルエンサーの知名度が上がるにつれて、インフルエンサーの選定を支援する、インフルエンサーマーケティング会社も増加しています。
インフルエンサーの選定をサポートする会社とはどのような会社なのでしょうか。
インフルエンサーのサポート会社といっても、その種類には3つのタイプがあります。
業者に依頼する際に、自社に適した体系の企業に依頼できるよう、ここではインフルエンサーマーケティングの詳細や複数ある体系について紹介します。
インフルエンサーマーケティング会社とは
ナノインフルエンサーなどのインフルエンサーを見つけるとはいっても、何万人もいるユーザーのなかから企業に適したユーザーを選ぶのは難しいことです。
そんなときに頼れる存在がインフルエンサーマーケティング会社です。
彼らはインフルエンサーマーケティングを支援してくれる会社で、需要の高まりとともに年々会社数も増加傾向にあります。
またインフルエンサーマーケティング会社には複数のタイプがあります。
総合ディレクション型
一番主流のタイプが総合ディレクション型です。
総合型であるため、専門のコンサルタントやプランナーが、提案からインフルエンサーのキャスティング、レポーティングまでの一連の流れをトータルでコーディネートしてくれます。
依頼した企業側はコーディネーターに求めるインフルエンサーについて伝えるだけで、後はインフルエンサーのレポーティングまでしてくれて、人材探しに時間を裂くことなく本来の仕事ができます。
インフルエンサーマーケティングに興味を持ちながら、日々の業務が忙しく、自社でインフルエンサーを選べない場合におすすめのタイプといえるでしょう。
プラットフォーム型
プラットフォーム型では、クライアント自らがプラットフォームに登録しているインフルエンサーを選定し、プロモーション協力の依頼やギャラの交渉、ディレクションを実施します。
サポートとしてはプラットフォームに登録されているインフルエンサーの閲覧ができる部分のみになり、インフルエンサーに連絡をとって、仕事を依頼するまでは企業側がする必要があります。
そのため、すでに自社にインフルエンサーマーケティングについて詳しい人がいる場合におすすめです。
このタイプではインフルエンサーと企業は直接やり取りし、仲介業者がいないため、コストが抑えられるというメリットがあります。
マイクロインフルエンサー特化型
その名の通りマイクロエンサー特化型というのは、企業のニーズにマッチしたマイクロエンサーを選べるようサポートをする会社のことをいいます。
マイクロインフルエンサーは、メガインフルエンサーのように何十万、何百万ものフォロワーがいる訳ではありません。ですが、特定のコミュニティにおいて、一定の影響力があり、企業の求める消費者に目が届きやすいといったメリットがあります。
会社にある程度の知名度がある場合は、このタイプのサポート会社を選ぶのがよいでしょう。
2019年最新版!インフルエンサーマーケティング会社10選
訪日外国人観光客が年々増加し、訪日外国人の誘致に力を入れるインバウンド事業者も精力的に情報発信しています。こうした情報の中でも多く話題に上る、インフルエンサーマーケティングが注目を集めています。インフルエンサーマーケティングとはインフルエンサーを活用して自社製品の認知度アップや店舗への集客を促すというものですが、その実際の手法や効果については具体的なイメージがないという人も少なくないでしょう。今回は、インフルエンサーマーケティングを提供する企業、施策のメリットやデメリットについて詳しく紹介...
ナノインフルエンサーを活用して適切なマーケティング戦略を
ここまで5種類のインフルエンサーについて紹介しましたが、そのなかでナノインフルエンサーの活用が注目されています。
インターネットの普及により、情報をいつでもネットから取得できるようになりました。それにともない、テレビや雑誌などからではなく、InstagramなどのSNSから情報を得る消費者が増加しています。
そこでは、有名人ほどの知名度はないナノインフルエンサーに自社商品を訴求してもらう手法が普及してきています。
ナノインフルエンサーは、フォロワー数は500人~5,000人程度と少数ですが、つながっているフォロワーの人々がユーザー(ナノインフルエンサー)と知り合いである場合が多くなっています。そのため、企業が求めている消費者にたどり着きやすいという良さを持っています。
インフルエンサーに興味を持っていても、そのマーケティング手法がわからないといった担当者もいるかもれませんが、時代のニーズに応じてインフルエンサーマーケティングを支援する会社に頼るという選択もあります。
ナノインフルエンサーを活用して、適切なマーケティング戦略を実施しましょう。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
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- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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