鳥取、島根の間で「GoToトラベル」:国内旅行にも「バブル」方式、観光の新しい形か

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新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本政府による観光支援事業「Go To トラベル」が全国で一斉に停止されています。

そのような中、鳥取県と島根県は、双方の県内に限定して「We Love山陰キャンペーン」を展開することを決定しました。

特定の地域間に限定して周遊を推進する形態は、新型コロナウイルス感染拡大が収束するまでの観光の「ニューノーマル」となる可能性があります。

本記事では「We Love山陰キャンペーン」の詳細と、コロナ禍を経た観光のあり方を考察します。

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二県間のGoTo、「We Love山陰キャンペーン」とは

「We Love山陰キャンペーン」は、新型コロナウイルス感染拡大により落ち込んだ観光需要を取り戻すため、鳥取県と島根県が提携して展開する観光支援キャンペーンです。

両県民が山陰の対象施設に宿泊する場合、宿泊代の半額(上限5,000円)を割り引くもので、両県内に限って、県境を越えた宿泊も対象となります。

2月15日の両県知事ウェブ会議で決定され、期間は2021年3月1日から31日までで、事業者の経営継続を後押しします。

「We Love山陰キャンペーン」は、二県間の観光周遊を励行する取り組みであり、国内観光でも「バブル」が構築されていると考えられます。

コロナ禍で生まれた様々な「バブル」の形

コロナ禍において様々な形で適用された「バブル」方式とは、関係者を大きく泡のように包みこみ、外部との接触を遮断するものです。

バブル内で検査を定期的に実施し、感染者を排除することで、バブル内の安全性を保つことが期待できます。

国家間の渡航、大型スポーツ大会など、様々な形で適用される「バブル」

国家間の渡航で適用される「トラベルバブル」は、ある特定の条件に合致する人々だけが、限られた国家間を自由に行き来できるものです。

新型コロナウイルス感染拡大後の2020年5月に、オーストラリアとニュージーランドが、両国民同士が自由に行き来できる「トランスタスマンバブル」を発表しました。

ただしその実施には慎重な姿勢が取られており、オーストラリアとニュージーランド間のトラベルバブルは、2月18日時点で、少なくとも2月21日まで停止が延長されることが決定しています。

関連記事:トラベルバブルとは?

バブルシステムの導入は、大型スポーツイベントでも実施されています。

2020年9月に107回目の開催が行われた、自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」では、レースオーガナイザーのASO(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)が採用したバブル方式により、無事3週間のレースを終えることができました。

ツール・ド・フランスのバブル方式では、関係者を3種類に分け、出場選手やチームスタッフなどをバブルの中心に位置付け、彼らの健康を守ることが重視されました。

また、アメリカのプロバスケットボールリーグ(NBA)でも、独自のバブル方式により「344選手中、感染者ゼロ」を達成してリーグを終了し、注目を集めました。

これは2020年7月から3か月にわたって、フロリダ州オーランドのディズニー・ワールドに隣接する3つのホテルに大型隔離システム「バブル」を設け、選手をはじめリーグの関係者をすべて隔離したものです。

ツール・ド・フランスはなぜコロナ禍で開催できたのか?東京五輪に先立つ事例に学ぶ

新型コロナウイルスによる感染拡大がつづく中、世界三大スポーツイベントの一つ、ツール・ド・フランス(以下ツールと省略)が9月に開催されました。今年で107回目の開催となります。開催当初は3週間後のパリのゴールに到着するかと心配する人も多かったものの、結果としてはレースオーガナイザーのASO(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)が設定した厳格な新型コロナウイルスの感染対策により、無事に3週間のレースを終えることができました。その一方で、レース中にレース関係者に新型コロナの陽性が確認されたり、...

バブルシステムを導入したNBA、344選手のコロナ感染ゼロを実現:東京五輪へのヒントとなるか

アメリカで連日3万人以上の新型コロナウイルス感染者が出ている中、プロバスケットボールリーグ(NBA)では、独自の大型隔離施設(バブル)システムが奏功し注目を集めました。7月から3か月以上行われたバブルシステムにより、10月12日、NBAのリーグは「344選手中、感染者ゼロ」を維持したまま無事に終了しました。スポーツイベントにおける感染対策として、NBAの事例から東京五輪が学べることはあるのでしょうか。本記事では、NBAの「バブルシステム」はどのようなものだったのか、東京五輪へのヒントはある...


コロナ後の新しい観光の形になる?

「We Love山陰キャンペーン」のような取り組みは、他の県間でも応用できる可能性があります。

ただ、この形はゴールデンルートに代表されるような、今までの広域周遊を推進していく動きとは異なるものです。

「2県間」や「3県間」など、特定の地域に限った周遊の形は、コロナ後の新しい観光スタイルの一つとなる可能性を秘めているといえるでしょう。

<参照>

観光庁:広域観光周遊ルートについて

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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