2025年開催大阪万博の目的とは 知っておきたい「万博」のこれまでとこれからについて

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2025年5月3日(土)〜11月3日(月)の185日間、大阪・夢洲(ゆめしま)で、大阪万博が開催される予定です。

世界中から多くの人が集まる万博は、どのような目的で開催されるのでしょうか。

本記事では、大阪万博の目的について解説し、これまでの万博の歴史を振り返るとともに、大阪万博に向けた展望を考察します。

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2025年は大阪・関西万博が開催|その目的とは?

万博は世界中からたくさんの人が集まるイベントで、実施主体は公益社団法人日本国際博覧会協会となっています。

2025年5月3日(土)〜11月3日(月)の185日間、大阪・夢洲(ゆめしま)で開催され、約2,800万人の来場者と、約2兆円の経済効果が見込まれています。

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、「多様で心身とも健康な生き方」「持続可能な社会・経済システム」をサブテーマとしています。

大阪・関西万博開催の目的は、主に以下の3つが挙げられます。

目的1. SDGsが達成された社会をめざす為に開催

2015年9月に開催された国連持続可能な開発サミットにおいて、持続可能な開発目標として17の目標を掲げたSDGsが達成された社会をめざす為に開催されます。

SDGsの達成目標年は2030年であり、それまでの通過点として、大阪万博は重要な機会に位置づけられています。

SDGsは貧困や飢餓などの問題から、経済成長や働きがい、気候変動に至るまで、21世紀の世界が抱える課題を包括的に挙げています。

日本でも、汚染物質の排出状況や商品の安全性のほか、従業員の労働環境や供給先の選定基準の情報開示など、企業によるSDGsへの取り組みが社会的責任とされています。

目的2. サイバー世界と現実を融合した新しい社会 Society5.0の実現

Society5.0とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く5番目の新しい社会として、ICTを活用し、現実とサイバー世界を融合した社会を実現させることでより豊かな社会を目指すものです。

人工知能(AI)によって必要な情報が必要な時に提供され、ロボット技術の発展によって年齢や障害による移動や労働の制限が無くなります。

年齢や地域差があっても幅広い層のニーズに対応できるイノベーションにより、すべての人とものがつながって新たな価値が生まれることが期待されています。

経済発展と社会課題解決の両立を目指して、健康や医療を中心とした技術貢献が求められており、万博は未来社会の実験場所として位置づけられます。


目的3. 地域経済活性化

万博は日本の魅力を世界に発信する絶好の機会であり、開催地である大阪・関西のみならず、日本各地を訪れる観光客を増大させるチャンスとなります。

大阪万博の開催が、インバウンドへの大きな追い風となることが期待されます。

関連記事:

【大阪万博】経済効果は1.9兆円、外国人観光客は300万人誘致:インバウンド担当者が必ず知っておくべき、2025大阪万博の経済効果・インバウンドへの影響・IRとの関連

そもそも万博とは?

万博とはそもそも、国際博覧会条約という国際条約にのっとって行われる「国際博覧会」のことです。

パリに本部がある博覧会国際事務局(BIE)から承認を得て開催されるもので、世界中から人が集まります。

万博の正式名称は「国際博覧会」

万博博覧会条約によれば、万博は「二以上の国が参加した、公衆の教育を主たる目的とする催し」と定義されており、条約に基づき複数の国が参加する博覧会とされています。

初めて開催された万博は、1851年にロンドンのハイドパークで開かれた「第1回ロンドン万国博覧会」で、25か国が参加しました。

昔の万博では、支配者が財宝や戦利品を展示して自らの権勢を誇示していましたが、現在は平和の象徴として、より良い社会に向けた目的実現の場所としての役割を担っています。

日本初の1970年の大阪万博

日本で初めて開催された万博は、「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた1970年の大阪万博で、シンボルとして「太陽の塔」が建設されました。

77か国の参加のもと、入場者は6,400万人を超え、国内参加は28の民間企業を含んだ32団体にのぼりました。

沖縄、筑波、愛知でも!これまで日本で開催された万博

1970年の大阪万博に続いて、1975年には沖縄で「沖縄国際海洋博覧会」、1985年に筑波研究学園都市で「国際科学技術博覧会」、1990年に大阪で「国際花と緑の博覧会」、2005年に愛知で「日本国際博覧会」が開催されました。

愛知万博「愛・地球博」のテーマは「自然の叡智」で、入場者数は、想定されていた1,500万人を大幅に超える2,200万人を記録しました。

これからの大阪万博に向けた課題、企業はどう関わる?

2025年の大阪万博の実現に向けては、さまざまな課題があります。

大阪万博で実現すること

2025年の大阪万博で実現することとして、以下の5つが挙げられています。

  1. 最先端技術など世界の英知が結集し新たなアイデアを創造発信
  2. 国内外から投資拡大
  3. 交流活性化によるイノベーション創出
  4. 地域経済の活性化や中小企業の活性化
  5. 豊かな日本文化の発信のチャンス

大阪万博は2兆円の経済効果を見込み、先進技術の発信や、大阪の文化の認知度向上などが期待されています。

来場者の減少を防ぐ集客、開発費の懸念などの課題も有り

インターネットの発達により、世界中の人が海外のイベントをオンライン上で手軽に見ることが可能となりました。

そのような中、遠くからわざわざ足を運んでまで万博に来てもらうにはどうすればいいのか、集客への知恵を絞る必要がありそうです。

また約1,250億円とも試算されている多額の建設費も大きな課題となっており、財政負担への懸念も指摘されています。

一方で夢洲へのR複合リゾート施設誘致の取り組みも行われており、誘致に成功すれば万博後も観光客の流入が見込めると期待されています。

万博は企業パビリオンを募集

大阪万博の基本構想案では、人工知能や再生医療などの先端技術に関する展示をはじめとして、大阪の魅力を発信できるような展示が検討されています。

運営主体の日本国際博覧会協会は、2021年内にパビリオンに出店する企業などの公募を始めるとしています。

2022年度までにパビリオンの詳細設計を決め、2023年度に着工する予定となっています。

大阪万博の目的は社会課題解決と経済発展の両立、集客に課題

2025年に開催予定の大阪万博は、社会課題解決と経済発展の両立を目的に掲げ、開催への準備が着々と進められています。

一方でインターネットの発達が進む中、集客への課題も懸念されており、開催に向けた今後の取り組みが注目されます。

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<参照>

大阪万博公式サイト:万博開催概要

大阪万博公式サイト:大阪・関西万博の開催目的

2030 SDGsで変える:SDGs(持続可能な開発目標)とは何か?17の目標をわかりやすく解説|日本の取り組み事例あり

内閣府:Society 5.0とは

経済産業省:2025年国際博覧会のテーマ・基本理念、日本で2025年に開催する意義について

経済産業省:大阪・関西万博の概要について

外務省:万国博覧会とは?    

外務省:日本における万国博覧会

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会:開催目的

JACCS:2025年は大阪で開催!万博ってどんなイベント?

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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