2021年5月24日、日本百貨店協会が2021年4月の免税売上高・来店動向を発表しました。
調査によると、4月の免税総売上高は約45億円で、前年同月比797.4%となり1回目の緊急事態宣言が発令されていた2020年4月よりも大幅に増加しました。
関連記事
2021年3月免税売上高
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
2021年4月の免税総売り上げ高は約45億円、前年比797.4%
2021年4月の免税総売上高は約45億円で、前年同月比797.4%でした。
一般物品売上高は約30億7,000万円で前年同月比923.9%、消耗品売上高(化粧品、食料品等)は約14億3,000万円で前年同月比609.9%でした。
一人当たりの購買単価は約40万2,000円で前年同月比92.0%となり、8%ほど減少しています。しかし、前月3月から比べると1万円ほど増加しており、購買意欲が高い状態で推移していると考えられます。

また、購買客数は約1万1,000人で前年同月比367.4%でしたが、前月からは3,000人減っています。感染拡大や3回目の緊急事態宣言発出が影響していると考えられます。

化粧品・ハイエンドブランドの人気根強く、中国から購入1位が続く
4月の人気商品群としては、2月と同様、1位が化粧品となり、次いでハイエンドブランド、婦人服飾雑貨、食料品、子供服・洋品が続きました。
化粧品、ハイエンドブランドの人気は根強く、人気商品群の傾向の変化は見られませんでした。
また、免税手続きカウンターの来店国別順位は、1位が中国本土、次いで台湾、香港、韓国、タイ、マレーシア、シンガポールと続いており、3月からの変化は見受けられませんでした。
中国が1位の状況が続いており、台湾、香港、韓国など近隣諸国からの購入率が高くなっています。
長引く緊急事態宣言、百貨店の休業続く
2021年1月から続く厳しい入国制限の影響や、世界各国での変異株の流行から今後も訪日外国人客数が伸び悩むことが予想されます。
さらに4月25日から全国各地で緊急事態宣言が発出されており、百貨店に休業要請が出されている状態が1か月近く続いています。
6月1日からは土日のみ休業、平日は時短営業が要請されていますが、5月の免税総売上高は落ち込むことが予想されます。
ただし昨年の1度目の緊急事態宣言発出時期からは売上高が大幅に改善したことから、今後も一定額保持されると考えられます。どこまで現状を保つことができるのか注目されるでしょう。
関連記事
入国制限まとめ
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
日本百貨店協会:2021年4月免税売上高・来店動向【速報】
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!