観光庁は6月30日、宿泊旅行統計調査の2021年5月第1次速報を発表しました。2021年5月の延べ宿泊者数は2,103万人泊で、前年同月比135.6%増となりました。
また外国人延べ宿泊者数は前年同月比40.4%増でした。また前月と比較しても2万人多くなっています。
前年同月より大幅に伸びた理由として、2020年4月に最初の緊急事態宣言が出され、自粛ムードが5月も続いていたことが考えられます。
《注目ポイント》
2021年5月の延べ宿泊者数(全体)は、2,103万人泊で、前年同月比135.6%増
日本人延べ宿泊者数は、2,080万人泊で前年同月比137.5%増
外国人延べ宿泊者数は、24万人泊で前年同月比40.4%増
関連記事:2021年4月宿泊旅行統計調査
5月の延べ宿泊者数、前年同月比135.6%増
2021年5月の延べ宿泊者数(全体)は、2,103万人泊で、前年同月比135.6%増となりました。

ただし、大都市圏を中心に発出された緊急事態宣言の影響で、前月よりも宿泊者数は100万人以上減少しました。
日本人延べ宿泊者数も、2,080万人泊で前年同月比137.5%増加したものの前月と比較すると200万人程度減少しています。
5月の外国人延べ宿泊者数は前年同月比40.4%増
外国人延べ宿泊者数は、24万人泊で前年同月比より40.4%増加しました。また前月より2万人増加しました。
これは、2020年5月の段階では世界的に感染者が増加しており、国境を超えての往来がほぼ行われていなかったことが影響していると考えられます。
また東京五輪が近づくにつれ、選手ら関係者の入国が次々となされていることから、6月以降も外国人延べ宿泊者数は増加すると見込まれます。
5月の客室稼働率27.0%、前年同月比13.8%増
2021年5月の客室稼働率は27.0%で前年同月比より13.8%増加しました。ただし、前月よりは4.7%減少しています。
旅館・リゾートホテル・ビジネスホテル・シティホテル、簡易宿所など統計がとられているすべての宿泊施設で客室稼働率が前年同月比より増加しています。
最も稼働率が高いのはビジネスホテルで、稼働率は35.4%でした。
すべての指標で前年同月より増加、東京五輪の影響に注目
2021年4月25日から緊急事態宣言が発出された影響で、日本人延べ宿泊者数や客室稼働率は前月よりも減少しましたが、外国人延べ宿泊者数は復調にあることがわかります。
そして7月23日から東京五輪開幕を控えるなか、日本での感染は減少傾向ではないものの、6月には各国の選手団らが続々と入国しています。
6月からにかけて、外国人延べ宿泊者数がどのように変化するのか、そして感染拡大を抑えられるのかが焦点となりそうです。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
観光庁:宿泊旅行統計調査
【2023年インバウンド最新動向を予測】国・地域別デジタルマーケティング戦略
2022年10月からついに入国者数の上限撤廃、短期滞在者のビザ免除等が実施され、訪日観光が本格的に再開されました。
未だ"完全回復"には至っていないものの、観光地によってはすでに多くの訪日外国人観光客が訪れているところもあり、「インバウンド対策」への関心が急速に高まっています。
では、今やるべきインバウンド対策とはなんでしょうか。そしてそれを国・地域別に見ると、どういった違いがあるのでしょうか。
インバウンド対策を何から始めたら良いか悩んでいる方や、インバウンドの最新動向を知りたい方向けに
- 最新の訪日観光の状況や今後の予想
- 国・地域別のデジタルマーケティング
- 外国人向け情報発信の際に意識すべきこと
などがわかる資料を公開しています。
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!
【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる