香港では6月30日から、非常に感染リスクの高い7か国以外からの入境について、ワクチン接種を完全に済ませた住民に対してはホテルでの隔離を7日間に短縮することが発表されました。
この隔離期間短縮措置には日本への渡航も含まれています。
それを受けて現在、香港では旅行サイトの検索が急増しています。
エクスペディア現地サイトによると、香港政府の隔離期間短縮の発表後24時間以内に海外旅行検索が10%増加し、マカオ旅行の検索は40%増えました。
また旅行サイトのスカイスキャナーによると、特に人気の旅行地として、日本、中国本土、アメリカ、イギリスがあげられています。
香港での訪日需要が高まる中、日本ではいかに安全に香港人を迎えられるかが焦点となりそうです。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
香港隔離期間短縮発表、1週間に
香港では、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が入境の際の隔離期間を短縮することを6月21日記者会見で発表しました。
6月30日から、香港に戻った際にはホテルで1週間の隔離および検査を受けることになります。
また感染が拡大した際には、香港入境時に予防接種の有無にかかわらず21日間の隔離が求められるとも発表されました。
香港政府によると数週間にわたり、香港域内の感染はほぼ0でしたが、入境者の感染が数件報告されたため、当局は警戒を完全に解いてはいません。
なおこのような考えから、シンガポールとの隔離措置なしの相互往来を可能にするトラベルバブルの措置は棚上げ状態にあります。
香港で海外旅行サイトの検索数急増
しかし、香港の人々の旅行に対する期待度はかなり高まっています。
記者会見が行われた21日に、旅行予約サイトのスカイスキャナーでは香港の検索トラフィックが43%増加しました。
人気が高い検索ワードには中国本土と日本、アメリカ、イギリスがあげられています。ただし、日本を含め多くの国では入国制限を設けているため、完全なる旅行の自由化にはまだほど遠い状態です。
スカイスキャナー以外にも、香港で海外旅行検索が増加しています。
エクスペディア・グループの現地サイトでは、6月30日から発効する隔離期間短縮が発表された24時間以内に海外旅行検索が10%増加し、マカオ旅行の検索は40%増加しています。
香港の人々の間で日本への海外旅行熱が高まっていることからも、日本でも観光目的での渡航再開に向けて、感染症対策を十分に行いつつ香港の人々を受け入れる体制を徐々に整える必要があると考えられます。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
香港政府:New rules for vaccinated travellers
香港政府:Latest Situation of Coronavirus Disease (COVID-19) in Hong Kong
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!