第2回『Attractive JAPAN大賞』八ヶ岳サイクリングツアーが大賞受賞、未来の観光のヒントが詰まった各地域の着地型観光体験

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7月12日、第2回『Attractive JAPAN大賞』が発表されました。体験ツアーに特化したランキングで、コロナ禍で苦境に立たされている中でも新しい観光に果敢に挑戦する事業者・地域団体の取り組みを評価しています。

長野県八ヶ岳絶景サイクリングツアーが大賞を受賞し、八ヶ岳ならではの魅力が押し出されている点が高い評価を得ました。

その他の各賞でも、アドベンチャーツーリズムといったコロナ下で生まれたトレンドや、雇用と文化の持続可能性などアフターコロナで求められる観光形態の要素が各所に見受けられます。


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第2回『Attractive JAPAN大賞』発表、日本全国の着地型観光体験を表彰

日本のプレミアムな文化・自然体験を予約できるサイト「Attractive JAPAN」を運営する株式会社地域ブランディング研究所(以下:地域ブランディング研究所)は、日本全国の着地型観光体験プログラムを提供する観光関連事業者・地域を表彰する第2回『Attractive JAPAN大賞』を7月12日に発表しました。

『Attractive JAPAN大賞』とは着地型体験観光企画を通じて持続可能な地域の発展に貢献した観光関連事業者・取組団体を表彰するものです。

地域振興やエコツーリズムの専門家3名の評価をはじめ、ブッキングデータの伸び率、クチコミ評価、地域らしさ、関係者の熱意、持続性、話題性、地域貢献度等の総合評価により受賞者が決定します。

大賞:長野県の八ヶ岳絶景サイクリングツアー

大賞に選ばれたのは、話題性や成果・地域貢献性が評価された体験提供事業者、八ヶ岳アドベンチャーツアーズの「最新e-バイクで走る 八ヶ岳絶景サイクリングツアー」でした。

アドベンチャーツーリズムはコロナ禍により注目が集まっており、アフターコロナの観光でも重要視されています。

また、トリップアドバイザーが6月23日に発表した「2021トラベラーズチョイスベスト・オブ・ザ・ベストツアー・アクティビティ」では、日本のサイクリングツアーが世界からも高い評価を得ていることがわかりました。

大賞に輝いたプランは、国定公園に指定されている八ヶ岳を、スポーツタイプの電動アシスト付自転車であるe-バイクでめぐるサイクリングツアーです。

八ヶ岳エリアの絶景ポイントをガイドが案内し、白樺湖の天然水を給水として使用するなど、八ヶ岳自然をたっぷり満喫できるプログラムとなっています。

審査員からは「高原ならではの景観と写真撮影が強みとなっている」「地域の魅力を多様に見せることに成功している」と高い評価が寄せられたということです。

「八ヶ岳アドベンチャーツアーズ(長野県茅野市)」のツアーイメージ
▲「八ヶ岳アドベンチャーツアーズ(長野県茅野市)」のツアーイメージ:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリースより

引用元:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリース

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地域アイデンティティ賞:地域の伝統産業を前面に出したガイドツアー

地域アイデンティティ賞は、その地域の独自性や、そこだけの体験価値の提供に優れた事業者に贈られます。今年は、「株式会社つくるの」による「燕三条1dayガイドツアー 鎚起技術コース」が選ばれました。

新潟県燕三条市は、金属加工技術の町として知られています。

今回地域アイデンティティ賞を受賞したプランは、職人の鎚起技術が体験できるワークショップや資料館・工場見学を1日でめぐるガイドツアーです。

審査員からは「地域らしさ」のポイントが高かったということです。「地域の伝統産業を資源として活用することで、持続可能な地域づくりに観光が大きな役割を果たすことが証明された好事例」と評価されました。

「燕三条1dayガイドツアー 鎚起技術コース」のツアーイメージ
▲「燕三条1dayガイドツアー 鎚起技術コース」のツアーイメージ:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリースより

引用元:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリース

SDGs賞:朝登山と朝ごはんを楽しむプログラム

SDGs賞は、サスティナブルツーリズムにつながる優れた体験プログラム提供している自治体、津和野町が受賞しました。

受賞プランは「山岳ガイドと早朝登山!町を一望できる津和野城跡から愉しむつわの朝ごはん」で、参加者は山岳ガイドとともに朝登山と朝ごはんを楽しめます。

山登りでお腹を空かせた後に、津和野の歴史や自然を熟知したガイドとのおしゃべりを楽しみながら、地元食材をたっぷり使った朝ごはんを堪能できるモーニングツアーとなっています。本ツアーは、「自然環境への気づきも得られるSDGs型プログラム」と称されます。

また、津和野町ではガイド育成に力を入れており、地域雇用や文化の継承もツアー造成の大きなポイントになったそうです。

審査員からは「歴史や文化に加え、自然や植生まで学べる点がよい」「開催時間、開催場所、内容、値付け、地域経済への配慮とよく練られたツアーになっている」と主にSDGs性を高く評価されました。

「山岳ガイドと早朝登山!町を一望できる津和野城跡から愉しむつわの朝ごはん」のツアーイメージ
▲「山岳ガイドと早朝登山!町を一望できる津和野城跡から愉しむつわの朝ごはん」のツアーイメージ:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリースより


引用元:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリース

地域イノベーション賞:琴平バス株式会社の取り組み

逆境に負けず、新たな体験提供に取り組み・体験提供を行う優れた地域・事業者に授与される地域イノベーション賞は、琴平バス株式会社に贈られました。

コロナ禍で落ち込んだ観光業界の中で、琴平バスはいち早くオンラインツアーを企画、実施しました。

「バーチャルとリアルの融合」を目指し、参加者には「香川のおいしい名産品」を事前に発送、当日は名産品のストーリーを聞きながら味わうという、新しいオンラインサービスのモデルを確立しています。

現在も改善を続けており、オンライン観光の新たな進化を見出したという点が高い評価を得ました。

審査員からは「事前に現地の食べ物とお酒が届く点が良い」「リアル体験に劣らない体験価値を提供するための見えない努力に感服する」と評価されたということです。

琴平バスによるオンラインバスツアーのツアーイメージ
▲琴平バスによるオンラインバスツアーのツアーイメージ:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリースより

引用元:株式会社地域ブランディング研究所プレスリリース

なお、琴平バスオンラインツアーについては、訪日ラボが2020年10月に取材を行っています。

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受賞ツアーから見る、アフターコロナで求められる観光スタイル

今回の「Attractive JAPAN大賞」で各賞を受賞したツアーは、コロナ禍で注目が集まった観光形態や、アフターコロナで日本政府が推進していく観光コンテンツが多く見られます。

具体的には、マイクロツーリズムのトレンドを汲んだ地域密着型の観光、コロナ禍で注目が集まったアドベンチャーツーリズム、「持続可能性」に応えたサステイナブルツーリズムなどの要素がちりばめられています。

観光業界にはニューノーマルな観光スタイルが求められますが、各賞のツアー内容から、アフターコロナにおける観光コンテンツの開発、発展につなげるヒントが得られると考えられます。

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<参照>
株式会社地域ブランディング研究所:プレスリリース

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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