中国で“消された“一流芸能人 SNSでの振る舞いで気をつけるべきこと

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

中国では、7月ごろから芸能人の不祥事が次々と明らかになり、官民を挙げてのバッシングに発展しています。

その理由は様々で、強姦や脱税などに加えて、精日(精神的日本人)だからという理由や、ファンへの管理不足なども挙げられています。

これらのうち、強姦や脱税など日本でも違法となるものを除いて、中国独自の部分について解説します。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

中国、不可解な理由で”消される”芸能人

中国では、不祥事により芸能界から「消される」事件が相次いでいます。

韓国アイドルグループEXOの元メンバーで、中国SNSWeiboでフォロワー5,000万人を誇るカナダ国籍の中国人スター、呉亦凡(クリス・ウー)の強姦容疑逮捕事件を皮切りに、次々と人気芸能人が事実上追放されています。

その理由は様々ですが、なかには日本では「消される」理由に当たらないようなものも存在します。

精日(精神的日本人)により仕事を干されることも

「山河令」などのドラマで爆発的人気を博した張哲瀚(チャン・ジャーハン)は、明治時代の陸軍大将である乃木希典をまつった乃木神社で撮影した写真や、靖国神社で写真を撮っていた過去が暴かれ、「精日(精神的日本人)」として激しいバッシングを浴びました。

特に第二次世界大戦に関する歴史をめぐっては厳しい反応を受け、結果的に張哲瀚はコカ・コーラ社など20社以上の企業からCM契約を打ち切られ、中国ファンに対して謝罪文を発表しました。

さらに中国の国民的美少女女優として知名度を広げ、トップ女優として活躍していた趙薇(ヴィッキー・チャオ)も、突如検索できなくなりました。

彼女は2001年11月のファッション誌のグラビアで、旭日旗に似たデザインのドレスを着用し「売国奴」と大バッシングを受けた過去があります。

突然追放された理由ははっきりしないものの、趙薇は「精日」と批判された張哲瀚の所属する事務所を経営しており、彼女自身も元祖・精日として取り締まられた可能性を疑う声も上がっていたようです。

ファンクラブで消された事例

また最近、ファンクラブ内での揉め事によって消される芸能人も増えています。

2021年8月下旬、中国の人気女優、趙麗穎(チャオ・リーイン)と、若手俳優である王一博(ワン・イーボウ)のドラマ再共演が報じられた際、趙麗穎のファンコミュニティがネット上で猛烈な反対活動を展開しました。

ネット上で趙麗穎と王一博の熱狂的ファングループが互いに罵倒する「ファン戦争」に発展すると、スターおよび芸能事務所のファンに対する管理不足だとバッシングを受け、趙麗穎のアカウントは15日間凍結の処罰を受けました。

中国政府、「習近平の思想を学ぶように指示」

芸能人の追放が相次ぐなか、中国当局は芸能人を対象として「習近平国家主席の思想を勉強するように」と指示しました。

澎湃など現地メディアによれば、中国文化観光部は2021年8月、「芸能人の教育管理と道徳性強化策」を発表し、習近平主席の文化芸術関連の発言を芸能人が勉強し、意味と本質を理解しなければならないとしました。

違法・不道徳的行為で摘発された芸能人には、舞台とプラットフォームを提供しないとの強力な措置を予告しています。

日本人・日本企業ができることは?

中国独自のタブーをめぐっては、中国の芸能人やインフルエンサーを起用している場合や、日本人が中国をターゲットとしてSNS上での活動を展開する場合など、日本人として慎重な対応が必要となります。

政治的な投稿は避ける、また発信日にも注意

日本人においては、特定の政治的日程において中国SNSで投稿ができなくなるなど一部制約があることに注意し、また戦争関連や中国の政治に関する発言については避けた方が無難でしょう。

公式情報としては発表されていないものの、Weiboでは中国政府による検閲が存在するといわれています。

特に中国の政治に関する話は、アカウントが削除されたケースもあり、投稿内容には細心の注意が必要です。

中国人にとって政治的にセンシティブな日は、中国国外からの投稿に一定の制限がかかる可能性があるほか、中国で閲覧できないFacebookYouTubeなどのリンクを掲載した場合も、トラフィック制限(投稿に成功してもフォロワーに表示されない)がかかる恐れがあります。

中国では、ファンクラブに対する監視が特に強まっているといわれています。

日本人としては、芸能人を熱烈に応援し過ぎない(ファン同士の間でもめない)ことや、政治的な動向は発信しないことなどが求められるでしょう。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント

2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。

これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。

しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。

本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。

<本セミナーのポイント>

  • インバウンド戦略の基本が学べる!
  • 中国インバウンド市場の規模と最新トレンドがわかる!
  • 中国特有のSNS・地図アプリを踏まえた対応策を学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。

消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに