10月1日から中国では国慶節がはじまります。
本記事では国慶節についてそもそも何なのか全体像を説明するとともに、コロナ禍となった昨年、そして今年のトレンドを紹介します。
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国慶節とは
国慶節とは、毛沢東が建国を宣言した10月1日、そしてそこから続く1週間程度の連休を指します。
中華人民共和国によると、今年は10月1日から7日までが連休となり、9月26日(日)と10月9日(土)が振替出勤となります。
なお連休の期間は、それぞれの年によって変動します。
コロナ前の様子
コロナ禍以前、2019年の国慶節の休暇では7.82億人が旅行し、観光収入は9兆円を超えていました。
日本やタイ、マレーシアなどへの旅行が人気で、チェコ、オーストリア、ハンガリーなどへ旅行へ行く人も増えていました。
2019年10月の中国人訪日観光客の数は、過去最高の73万人を記録しています。
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国慶節、コロナの影響を受けた2020年の様子
昨年の国慶節は、中国の祝日の1つである中秋節と重なり、10月1日から8連休となりました。
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昨年の様子について紹介します。
中国、旅行者がコロナ前の79%にまで回復
中国では、2020年の国慶節と中秋節の8連休期間中の国内観光客は、のべ6億3,700万人となり、前年同期の79%の水準に回復しました。
国内観光収入は4,665億6,000万元(約7兆4,650億円、1元=約16円)で、前年同期の69.9%となりました。
より豊富となっている文化旅行商品が、目新しさを好み体験を重視する中国の若者の間で人気を集めました。
旅行トレンドは観光中心の旅行から、休暇・レジャーを楽しむ旅行へ変化しており、文化的な特色や、休暇やレジャーの属性を備えた場所が人気となっています。
2020年には、新疆維吾爾(ウイグル)自治区や内蒙古(内モンゴル)自治区などを、じっくり味わう旅行が新たなトレンドになったということです。
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国慶節、2021年の予想
中国では国内旅行が活性化しており、今年も旅行者が増加するのではと予想されています。
2021年上半期の国内旅行の様子と、直近の中秋節の予想について紹介します。
中国前半期の国内旅行の様子
中国文化観光部によると、2021年上半期の国内観光客総数は18.71億人で、前年同期比100.8%増加しました。
1回の旅行あたりの一人当たりの消費量は872.27元で、昨年の同時期に比べて28.5%増加し、ホテルの平均稼働率も50%を超えました。
一方で感染が確認されると旅行が一気に中止される傾向があり、海外旅行自粛が続いているため、海外旅行は行われない見通しとなっています。
直近の中秋節の予想
旅行予約プラットフォームの同程が、9月8日に発表した「2021年中秋節連休旅行トレンド報告書」によれば、今年の中秋節連休には、中国人旅行者の旅行意欲が高まり、国内旅行者数がのべ8千万人を超えると予想されています。
中秋節連休の旅行客の平均移動半径は、6月14日の端午節と同程度となっており、引き続き近場の短距離旅行が主流になるとみられます。
中心都市から周辺の市や県へ向かう自動車や、高速鉄道の移動ニーズも旺盛で、1泊2日の短距離旅行や、日帰り旅行が主な選択肢になると考えられます。
同程のデータによれば、中秋節連休の近距離旅行で人気の上位10都市は、北京、上海、深セン、重慶、成都、広州、長沙、杭州、南京、西安となっています。
今年の国慶節は国内旅行が盛んとなるか
国慶節は、中国の建国記念日である10月1日を起点とした連休のことで、今年は7日までが連休となります。
昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いたこともあり、国内旅行が盛んとなっていました。
今年も日本などへの海外旅行を楽しむことは難しいものの、中国で国内旅行が活性化することが考えられます。
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<参照>
JETRO:国慶節の大型連休、観光客数が前年の約8割まで回復(中国)
JNTO:訪日外客数(2021 年 7 月推計値)
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