世界の国際旅行支出、2022年に93.8%増加か Trip.comら予測を公開

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WTTC世界旅行ツーリズム協議会)と世界最大級のオンライン旅行会社Trip.com Group(以下、Trip.com)」は、新型コロナウイルスの世界的な流行で生じた世界中の旅行者に関する行動変化および、今後の観光業界における予約動向に関する最新レポート「Trending in Travel」を発表しました。

同レポートは、「予約の最新トレンド」「消費者側の検討事項」「消費者の特徴」の3章からなっており、観光業界復活の鍵を握る消費者動向が分析されています。

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WTTCは世界の国際旅行支出が2022年に93.8%増加と予測

同レポートはWTTCTrip.com協力のほか、Trip.comの傘下ブランド「Ctrip」「スカイスキャナー」のデータを活用し、消費者の動向について分析しているほか、観光業界の回復に向け尽力している市場や事例についても紹介しています。

Trip.comのプレスリリースでは「Insight」と題し3つの動向結果をまとめています。

1. 国内・国外旅行の需要

国外旅行は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、依然として停滞した状態が続いていますが、WTTCが発表した最新の予測によれば、制限を緩和する渡航先が増えワクチン接種率が上昇し続ける中、2022年には海外旅行支出を国内旅行支出が上回ると予測されています。

世界の旅行に対する国際支出は、2020年の69.4%減少に続き2021年には9.3%増加2022年には93.8%と大幅な増加に転じる見込みです。

WTTCは、国内旅行の回復は活性化に寄与するものの、国際旅行の回復が世界経済の再起動に向け不可欠であるとしています。

また、Trip.comのデータによると2021年の国内ホテル予約数は、2019年と比較し200%以上増加しており、コロナ禍による国内需要の急増が垣間見える結果となっています。

関連記事:ブッキングドットコムが予測する「7つの旅行トレンド」とは

2. 「第二の目的地」への需要増加

コロナ禍で国際的な往来の制限が世界的に課されている昨今、「第2の目的地( secondary destinations)」への需要が高まっています。

Trip.comホテル予約データによると、2021年に各国で最も人気を博した第2の目的地は、アブダビ(アラブ首長国連邦)、チェンマイ(タイ)、ドーハ(カタール)、フィレンツェ(イタリア)、フランクフルト(ドイツ)となっています。

2021年世界で人気急上昇中の「第2の目的地」:Trip.comプレスリリース
▲2021年世界で人気急上昇中の「第2の目的地」:Trip.comプレスリリース

加えてCtripのデータによると、短・中期的にアウトドアでの旅行需要が高い傾向にあり、中国では2021年上半期、自然系観光地・アトラクションの予約は2020年同期比265%と大幅な増加を示しています。

3. 持続可能性な旅行に対する意識向上

コロナ禍による渡航制限で消費者の持続可能な旅行への意識が高まったことで、Trip.comによると世界中の旅行者の10人に8人(83%)から「今後は持続可能な旅行を優先する」との回答が得られています。

また持続可能性に対する旅行者の意識をより強化するため、格安航空券の比較サイト「スカイスキャナー」では、2019年より二酸化炭素排出量が少ないフライトを示す「Greener Choice」ラベルを導入しました。

「Greener Choice」フライトの利用者は現在までに6,800万人超となっており、「Greener Choice」フライトは、同路線のフライトと比較し、二酸化炭素排出量を平均より11%減少させたことが明らかになっています。

WTTCの最新調査で観光業界の回復は非常に急速で、世界のGDPに対し、業界全体では2021年に30.7%、2022年には31.7%の上昇率に寄与すると予測されています。

関連記事:世界旅行ツーリズム協議会、新たにロードマップを策定 2050年までに旅行観光分野の排出量ゼロへ

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<参照>
Trip.com Group:ニュースルーム
WTTC:New report from WTTC and Trip.com Group reveals latest consumer trends and the shift in traveller behaviours

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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