中国では、毎年1月に中国版「新語・流行語大賞」の1つである「10大ネット用語」が発表されます。
2021年の「10大ネット用語」について、中国を軸にマーケティング、コンサルティングを手がける株式会社ENJOY JAPANのYouTubeチャンネルにて解説されています。
今回選ばれた単語は「觉醒年代」「YYDS」「双减」「破防」「元宇宙」「绝绝子」「躺平」「伤害性不高、侮辱性极」「我看不懂、但我大受震撼」「强国有我」の10単語です。
第2位 「YYDS」 ・・・「神ってる!」「神すぎる!」
まず、動画で紹介されたのはランキング2位の「YYDS」という単語です。
「永遠的神(永遠の神)」という単語のピンインの頭文字を取ったもので「神ってる」、「神すぎる」というニュアンスがあります。日常では「彩色眼线笔YYDS!(カラーアイライナー神!)」のように使われています。

東京オリンピックでは射撃種目で金メダルを獲った選手に対して、中国初の金メダリストである許海峰さんが筆で「YYDS」と書いて祝ったことも話題となりました。
また、東京オリンピック期間中は、活躍した選手に対して多くの「YYDS」がネット上で送られていました。
第3位 「双减(Shuāngjiǎn)」・・・「ダブル負担軽減」
次に紹介されたのはランキング3位の「双减」という単語です。
2021年7月、中国政府がオンライン・オフラインの課外研修を規制しました。これは義務教育学生に対して、宿題や課外研修の過度な負担を軽減するべきという政府の方針に基づく通達でした。いわゆる、中国版「ゆとり教育」です。
これにより、学生の負担と、教育費など親への負担の両方が減ることを意味するのが「双减」です。
第6位 「绝绝子(jué jué zi)」・・・「やばい」(良い意味でも悪い意味でもつかう)
ランキング6位の「绝绝子」という単語も紹介されました。
「やばい」というニュアンスがあり、日本語と同様で、前後の文脈によって良い意味や悪い意味に変わります。

元々は中国のアイドルオーディション番組で、ファンが「~子」という言葉を使って出場者を応援したのが始まりです。そこから派生して「绝绝子」という単語が流行しました。
第7位 「躺平(Tǎng píng)」・・・「プレッシャーに対する諦め、抵抗しないこと」
最後に紹介されたのはランキング7位の「躺平」という単語です。
意味は、プレッシャーに直面しても、内心の動揺はなく、積極的に諦めて抵抗をしない人のことです。
背景には、受験競争や就職難など過度なプレッシャーのある環境で育った90年代と2000年代生まれの世代が、「受験や就職の競争を避け、家や車を買わずに最低限の生活を送ること」を目指す流れがあります。
また、プレッシャーを減らす手段として、第3位の「双减」を政府が打ち出していることにも関係しています。
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<参考>
・株式会社ENJOY JAPAN:【話題!】2021年10大ネット用語をご紹介!
・光明日报社概况:Chinese Inventory 2021
・株式会社ENJOY JAPAN:公式サイト
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