1月14日、農林水産省において「SAVOR JAPAN」の認定証授与式が行われました。
「SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域)」とは、地域の食と食文化によるインバウンド誘致を活性化させることを目的とした取り組みです。2016年に創設され、いままでに31の地域が認定されています。今回は新たに6つの地域が認定されました。
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「SAVOR JAPAN」とは
「農泊 食文化海外発信地域(SAVOR JAPAN)」は、農泊を推進している地域の中から特に食と食文化によりインバウンド誘致を図る地域の取組を農林水産大臣が認定するものです。
その地域の食の魅力を「SAVOR JAPAN」ブランドで海外に対して一体的かつ強力にPRすることで、増加するインバウンド需要を農山漁村に呼び込もうとするものです。
(※SAVOR とは、英語で「味わう、楽しむ」という意味です。)
認定証授与式、6地域が新たに認定
「SAVOR JAPAN」認定証授与式では、金子原二郎農林水産大臣が開式の挨拶を行いました。
金子大臣は、「来るべきインバウンド回復に備え、準備を着々と進めることが大切」としたうえで、「2030年における訪日外国人の旅行者数6,000万人、農林水産物の輸出額5兆円という大きな目標とインバウンド需要増の好循環の構築」に向けて取り組むと述べました。
本年度の認定地域一覧
本年度は6の地域が「SAVOR JAPAN」の認定地域となりました。2016年のプロジェクト開始以降、累計37地域が認定されています。
今回新たに認定された地域の事業者に対し、金子大臣から認定証の授与が執り行われました。


世界初「酒蔵ホテル」/長野県佐久地域
今回「SAVOR JAPAN」に認定された地域の一つ、長野県佐久地域は、他の認定地域同様ユニークな取り組みを行っています。
株式会社KURABITO STAY 代表取締役の田澤麻里香氏は、江戸時代から続く酒蔵に泊まり、「蔵人」体験もできる「酒蔵ツーリズム」の魅力について説明しました。

田澤氏の経営する宿泊施設は子育てをする女性でも働きやすい環境を整えるために、営業を週末のみに絞っているということです。
本格的な蔵人体験をはじめ、体験の質を磨き上げることで高付加価値なコンテンツ造成に成功しており、限られた営業日数の中でも経営を軌道に乗せています。そしてコロナ禍で観光産業全体が大きな打撃を受けた現在でも、関東圏を中心に日本人や在留外国人が多く来ているということです。
今後は全国各地の酒蔵とも連携して佐久地域の成功例を広めたいと、田澤氏は意気込みを語りました。

コロナ禍でインバウンドの客足が止まっている昨今、観光産業にとっては長く厳しい局面が続いています。
こうした中でも日本各地の事業者は来るべき訪日観光の再開を見据え、それぞれの土地が持つ食の魅力に磨きをかけ続けています。
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<参考>
農林水産省:インバウンド需要の回復に備え、新たに6地域を認定
KURABITO STAY:公式サイト
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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