近年のソーシャルメディアの普及は目覚ましいものとなっています。
企業のマーケティング、ビジネス利用においてもSNSの活用は欠かせず、日本国内でもマーケティングにおけるTwitterやInstagramなどの利用が一般的となっています。
インバウンド対策の観点では、アフターコロナに向けた訪日客の消費需要取り込みを目的として、SNSを活用したマーケティング施策が展開されています。
ターゲット層ごとに効果的なSNSは変化するため、性別や年代、国や地域に沿った柔軟なマーケティングが必要とされています。
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韓国のインターネット基本情報
本記事では、大韓民国(以下、韓国)に焦点を当て、韓国人をターゲットにしたSNSマーケティングに必要な事項を解説していきます。
韓国人が「インターネット」に触れている時間
2022年11月の韓国のインターネットユーザーは5,029万人でした。
インターネット普及率は2022年初頭に総人口の98.0%を占めており、Kepiosの分析によると、韓国のインターネットユーザーは2021年から2022年の間に543千人(+ 1.1%)増加しています。

こちらは、韓国の16歳から64歳のネットユーザーを対象とした集計で、彼らが1日平均でどれだけの時間をネットやスマホに費やしているかを示したものとなります。
最も利用時間が多いのはインターネット利用時間の5時間29分であり、大きいウェートを占めていることが分かります。
2022年の韓国の「ソーシャルメディア」統計
2022年1月の韓国のソーシャルメディアユーザーは4,681万人でした。
2022年初頭の韓国のソーシャルメディアユーザーの数は総人口の91.2%に相当し、Kepiosの分析によると、韓国のソーシャルメディアユーザーは2021年から2022年の間に100万人(+ 2.2%)増加しています。

韓国のSNSシェア事情
こちらは、最も利用されているソーシャルメディアプラットフォームのグラフ、ランキングです。

1位が「KakaoTalk」、2位が「Instagram」、3位が「Facebook」となっており、この三種が大きなシェアを集めていることが分かります。

好きなソーシャルメディアのグラフ、ランキングにおいてもこの三種は突出した人気を集めており、韓国におけるこれらのプラットフォームの人気が伺えます。
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【最新】韓国で人気のSNSアプリの現状
上記の内容を踏まえた上でここからは、ソーシャル・メディア・アプリケーションの使用時間のグラフを参考に、現在最も人気のあるSNSの状況について詳しくご紹介していきます。

韓国で人気のSNS 1. KakaoTalk

カカオトークの2021年第3四半期の投資家収益発表で発表された数字は、2022年の初めに韓国でプラットフォームの月間アクティブユーザー数が4,681万人だったことを示しており、この数字は韓国の総人口の91.2%に相当します。
カカオトークは、韓国企業カカオが開発、提供するスマートフォン、タブレット端末用の無料通話・メッセンジャーアプリケーションであり、その利便性と自国企業であることの馴染みやすさから人気を博していると考えられます。
韓国で最も利用されているスマートフォンアプリといえば、黄色いマークが特徴の「カカオトーク」であり、韓国人にとって「LINE」のような存在であるといえます。
韓国で人気のSNS 2. Instagram

Metaの広告ツールで公開された数字によると、2022年初頭の韓国におけるInstagramのユーザー数は2065万人でした。
この数字は韓国の年初総人口の40.2%に相当し、韓国においてはInstagramの広い広告リーチが期待されます。
2022年初頭、韓国におけるInstagramの広告オーディエンスの53.3パーセントは女性で、46.7パーセントは男性となっています。
韓国におけるインスタグラムの月間利用者は日本の1.6倍となっています。(両国の人口は日本が約1億2,595万人に対して韓国は約半分の約5,130万人)。
世界的に普及しているSNSであり、世界各地のセレブや有名人、インフルエンサーのアカウントを閲覧できることが人気の一因であると考えられます。
韓国で人気のSNS 3. Facebook
Metaの広告リソースに公開されたデータによると、Facebookは2022年初頭に韓国で1,065万人のユーザーを抱えていました。
2022年初頭、韓国におけるFacebookの広告オーディエンスの40.5パーセントは女性で、59.5パーセントは男性となっています。
近年ではYouTubeが人気を加速させており、シェアを奪われている可能性があります。
韓国で人気のSNS 4. Youtube

Googleの広告リソース更新により、2022年初頭の韓国におけるYouTubeのユーザー数が4,640万人であることが判明しました。
この数字は韓国の年初総人口の90.4%に相当し、韓国においてはYouTubeの非常に広い広告リーチが期待されます。

2021年1月1日から2021年12月31日の間に韓国においてYoutubeの検索回数が最も多かったのは、1位「歌」5位「映画」7位「音楽」となり、趣味、娯楽に特化した検索結果となりました。
韓国で人気上昇中のSNS「BAND」とは?

実は、韓国では「BAND」というSNSが人気を集めています。ここでは、韓国市場を攻略するうえで知っておきたい人気のSNS「BAND」をご紹介します。
注目の「BAND」基本情報
日本ではあまり馴染みのないSNSですが、韓国ではカカオトークと共に誰もが知っているSNSの1つです。
2012年にメンバー同士の交流アプリとしてデビューしたBANDは、日本では2013年からサービスを開始しました。
「バンドでグループを1つに束ねる」という意味からBANDと名付けられ、大学生の様々なコミュニティ向けにアプリを開発した結果、次第に小規模コミュニティとして人気を集めていくようになります。
学校名を入力して同じ大学の友だちや母校の同級生を探す「同級生探し」機能が追加されると急激にユーザー数を伸ばします。
2014年には3,500万件のダウンロード数を記録し、現在では「ビジネス」コミュニケーションツールとしても利用されています。
日本で人気の「LINE」との違いは?
LINEは基本的に個人と個人の非公開コミュニケーションツールです。
対してBANDは掲示板への投稿、ハッシュタグなどの機能が充実しており、どちらかというとグループでのコミュニケーションに最適なデザインとなっています。
BANDは、「共通の趣味」や「情報共有」の場として人気の高いSNSです。
性質上、マーケティングを展開する上でターゲットを絞りやすく、BANDの活用によって効果的なマーケティング実現が期待できます。
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韓国のSNS事情を理解して「効果的なマーケティング」に役立てる
新型コロナウイルスの影響の影響により、日本の観光業は大きなダメージを受けています。
しかし、ワクチン3回目接種(ブースター接種)が世界的に始まりつつある今、インバウンド再開への期待が高まっています。
アフターコロナのインバウンド再開に向けて、観光事業者はSNSを活用したマーケティング施策を半ば強いられる形となります。
ターゲット層に向けた適切なアプローチを行い、効果的なマーケティングを仕掛けられるか否かが、今後の日本のインバウンド業界に大きく関連すると考えられます。
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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