インドのフィンテック企業、ゼストマネー社(ZestMoney)は、インド人の今夏の旅行計画における顧客調査の結果を発表しました。
この調査では、インド国内のミレニアル世代とZ世代を中心とする2,000人以上の参加者から回答を得ました。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)旅行への需要が高まる、回答者70%が旅行計画あり
ゼストマネーの調査によると、回答者の70%が夏に旅行する予定があると回答しており、過去2年間のパンデミックによる旅行への需要が高まっていることが伺えます。
そのうち、6割が国内旅行と回答していますが、約4割は海外での受け入れが解除されつつあるため、今後3ヶ月の間に海外旅行に行く可能性が高いと回答しています。
また、「予算を抑えた旅行」を最優先すると回答した人が大半を占める一方で、「最高の旅行体験のためなら、もっとお金をかけてもいい」と回答した人も多数います。
調査によると、日常生活から逃れたい、新しいことを学びたい、過去2年間の単調な生活を打破したい、新しい経験をしたいなどのニーズが、旅行計画の強い動機付けとして浮かび上がりました。
今回の調査結果について、ゼストマネーのCEO兼共同創業者であるリジー・チャップマンは「当社のプラットフォームにおける旅行取引数は、3月期に前四半期比150%増という驚異的な伸びを示しました。ホリデーシーズンが始まったので、今期は2倍の伸びを見込んでいます。」と語っています。
出張も増え、コロナ禍前に戻りつつある
インド西部の州に位置するゴアが引き続きインドで最も好まれる旅行先である一方、カシミール、ラダック、ケララがこの夏の他の人気旅行先として挙げられました。
海外旅行先では、モルディブ、ドバイ、タイが上位3位を占めました。
その他、ヨーロッパ、アメリカ、スイス、イギリス、トルコ、インドネシア、ベトナム、モーリシャス、香港、シンガポールが人気でした。
また、「出張は増えているか」という質問に対しては、60%の回答者が「増えている」と答え、コロナ禍前に戻りつつあることが伺えます。
インド人の訪日旅行(客数・消費額)
インドは経済成長著しい国の一つであり、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のレポートの中で、2025年には世界で3番目に大きい消費者市場になると予測しています。
インド人の約7割が今夏の旅行を計画していることが調査で判明しましたが、過去にはどのくらいのインド人が訪日していたのでしょうか。

コロナ前である2019年までの訪日外客数推移では訪日インド人観光客数は伸び続けており、2019年には2014年の約2倍となる175,896人を記録しています。

訪日インド人の一人当たりインバウンド消費額は2014年の167,530円をピークに15万円を前後しています。
今後は急速に進む円安から、インバウンド消費への追い風を生むかもしれません。
また、訪日インド人の誘客のためにはインドで増加する富裕層に対するコンテンツ造成やプロモーション、ハラール対応といった食の多様性対応も必要になります。
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