関西国際空港に拠点を置くLCCのPeach Aviation株式会社(以下、ピーチ)は28日、大阪市の高速バス会社であるWILLER株式会社(以下、ウィラー)、そして京都府京丹後市との3者での連携を開始することを発表しました。
空港、バス、鉄道など、異なる交通機関が互いに連携することによって、空港から遠い距離にある京丹後市へのアクセスを向上し、地方誘客につなげることを狙いとしています。
ピーチは将来的には、京丹後市のように空港から離れた他の地域でも同様のプロジェクトを展開するとしています。
旅行者の地方分散と、それを通した地方活性に貢献することが期待されます。
「京丹後市、Peach、WILLER地方創生共同プロジェクト」が始動

国内LCC大手のピーチ・アビエーションは、関西圏のバス会社であるウィラー、そして京丹後市と連携して、「交通連携」を通した地方活性化を目指したプロジェクトを開始すると発表しました。
京丹後市は「山陰海岸ジオパーク」の美しい海岸線や、伝統的な絹織物である「丹後ちりめん」など、魅力的な観光資源を有しています。しかし新幹線の駅や空港からの距離が遠く、遠方からの誘客が難しいという課題を抱えています。
「京丹後市、Peach、WILLER地方創生共同プロジェクト」と名付けられたこのプロジェクトでは、空港から離れた位置にある京丹後市へのアクセスを、関西で都市間バスや鉄道を運営するウィラーと連携することで向上させ、航空での京丹後市への訪問者を増やすことを目標としています。
具体的には、8月からふるさと納税の返礼品として、ピーチの航空券と京丹後市内の宿泊券のセットを用意する予定になっています。
このプロジェクトを通してのふるさと納税の活性化や、訪問者の増加による京丹後市の地域経済の活性化に期待がかかります。
都心部以外の関西エリアへの誘客に期待
日本のインバウンド産業が抱える課題の一つに、「旅行者の地方分散が進んでいないこと」が挙げられます。大都市を結ぶいわゆる「ゴールデンルート」以外の都市への訪問率が伸び悩んでいるのが現状です。
特に関西地方は、大阪・京都という2大観光地が訪日外国人客を独占しているともいえる状況にあります。今回はふるさと納税の返礼品という形での実施になりますが、こうした取り組みがインバウンド向けにも行われることになれば、関西圏内での分散が進んでいくと考えられます。
インバウンドの地方誘客、そしてそれによる地方活性化を実現するためにも、こうした交通連携が各地で行われることに期待がかかります。
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<参照>
PR TIMES:空港から離れたエリアの地方創生に挑戦!「京丹後市、Peach、WILLER地方創生共同プロジェクト」を始動