4月の訪日外客数は約195万人 北米からの来客数はコロナ前超え

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日本政府観光局は5月17日、2023年4月の訪日外客数推計値を発表しました。

4月の訪日外客数は、桜シーズンの訪日需要の高まりなどの影響により、2019年同月比66.6%の1,949,100人となりました。

本記事では、4月の訪日外客数について各市場のデータと動向をふまえて解説します。

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4月の訪日外客数は195万人

4月の訪日外客数は195万人 北米からの来客数はコロナ前超え
▲4月の訪日外客数は195万人 北米からの来客数はコロナ前超え:JNTO 訪日外客統計より訪日ラボ作成

4月の訪日外客数は1,949,100人で、前月の2023年3月と比べ約7%増加しました。

4月の訪日外客数は195万人 2019年同月比では66.6%まで回復:JNTO 訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲4月の訪日外客数は195万人 2019年同月比では66.6%まで回復:JNTO 訪日外客統計より訪日ラボ作成

2019年同月比では、66.6%まで回復しています。

東アジア地域での夏ダイヤに合わせた航空便の増便や復便のほか、東南アジア地域や欧米豪地域でも祝祭日による旅行需要の高まりがあり、訪日外客数が押し上げられました。

国際線定期便は、コロナ禍前の約6割まで運航便数が回復しています。

以下、4月のエリア別データを解説します。

4月データ:東アジア

4月の東アジアの訪日客は、韓国が467,000人、中国が108,300人、台湾が291,600人、香港が152,800人でした。

韓国は旅行のオフシーズンを迎えたものの、日本側の水際規制緩和のほか日本各地への地方路線復便の回復等もあり、コロナ前の2019年同月比で82.4%まで回復しています。

中国は、日本行きの海外旅行制限措置や帰国時の入国制限の継続、日本側の水際規制等があるものの、労働節の影響もあり、コロナ前の2019年同月比で14.9%となっています。

台湾では、台湾における渡航警戒レベルで、渡航の是非検討等に日本が含まれていますが、日台双方の水際緩和のほか、児童節や清明節などの休暇の影響もあり、 コロナ前の2019年同月比で72.3%まで回復しています。

香港は、日本と香港双方の水際規制緩和や清明節イースターなどの休暇の影響もあり、コロナ前の2019年同月比で78.4%まで回復しています。

4月データ:東南アジア

4月の東南アジア各国の訪日客は、タイが121,000人、シンガポールが42,000人、マレーシアが40,200人、インドネシアが48,700人、フィリピンが62,800人、ベトナムが55,200人、インドが16,300人でした。

いずれの国も、日本への直行便数は前年同月と比較して回復傾向にあります。

タイは日本の水際規制緩和のほか、ソンクラン休暇や桜シーズンによる訪日需要の高まりがあり、コロナ前の2019年同月比で73.4%まで回復しています。

マレーシアのハリラヤ休暇、インドネシアのレバラン休暇、フィリピンのホーリーウィークなど、各国の祝祭日による旅行需要の高まりが訪日外客数を押し上げました。

シンガポールでは、日本からの入国において入国3日前以降の医療申告電子フォームの申請が求められます。またインドネシア、フィリピンでは、日本からの入国においてワクチン接種証明書の提出が求められています。ベトナムでは、入国から10日目までの自主的な健康観察等が求められます。

なおインドでは日本からの入国において、2月13日から到着時にランダムPCR検査が行われています。

4月データ:豪州・北米

4月の豪州・北米からの訪日客は、オーストラリアが 56,100人、アメリカが 183,900人、カナダが36,800人、メキシコが 9,300人でした。

いずれの国でも、日本への直行便数は前年同月と比較して回復傾向にあります。

イースター休暇等の影響もあり、2019年同月比では、オーストラリアが76.9%、アメリカが108.0%、カナダが94.6%、メキシコが113.1%まで回復しています。

なおアメリカでは日本からの入国において、入国後3~5日以内の検査等が推奨されています。

4月データ:欧州

4月の欧州各国からの訪日客数は、イギリスが36,500人、フランスが 34,400人、ドイツが27,400人、イタリアが15,600人、スペインが8,300人、ロシアが4,400人となりました。

イギリス、フランス、ドイツでは、日本への直行便数は前年同月と比較して回復傾向にあります。

イースター休暇の影響等もあり、2019年同月比では、イギリスが82.0%、フランスが74.8%、イタリアは64.8%、スペインは59.9%まで回復しています。

クルーズ船の寄港も訪日外客数を押し上げたドイツは、98.5%まで回復しています。

イタリアでは、ローマ~羽田間の2022年11月の新規就航により、コロナ禍以降運休が続いていた日本への直行便が再開されています。

スペイン、ロシアでは依然として日本への直行便は運休が続いており、ロシアではウクライナ侵攻に伴う各国からの制裁等による影響が続いています。

なお北欧地域からの訪日客数は、11,600人でした。

4月データ:中東

4月の中東地域の訪日客は、13,800人となりました。

中東地域はアラブ首長国連邦に対する新たな査証免除措置の導入や、現地旅行会社による訪日商品の販売再開等もあり、2019年同月比103.4%とコロナ前の水準を上回っています。

またドバイ~羽田間の増便などもあって、日本への直行便数も前年同月に比べて回復傾向にあります。

なお一部の中東地域の国では、日本からの入国時にPCR検査が推奨されるなど、入国制限が設けられていますが、4月17日以降はこの推奨は撤回されています。


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<参照>

日本政府観光局(JNTO) :訪日外客数(2023年4月推計値)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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