日本政府観光局(JNTO)は1月17日、2023年12月の訪日外客数推計値と、2023年の年間推計値を発表しました。
12月の訪日外客数は273万4,000人で、2019年同月比108.2%を記録。単月でコロナ禍以降最多となりました。11月の訪日外客数(244万800人)と比較しても30万人近くの大幅な増加となっています。また、23市場のうち12市場で12月の過去最多を記録しました。
2023年累計では2,506万6,100人と推計され、コロナ禍前の2019年比では21.4%減という水準まで回復しました。
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12月の訪日外客数は273万人
日本政府観光局(JNTO)が1月17日に発表した訪日外客数推計値によると、2023年12月の訪⽇外客数は273万4,000人でした。11月の244万800人と比較すると30万人近く増加し、7か月連続で200万人を超えています。
2019年同月比では108.2%で、コロナ禍前を上回る水準まで回復しています。
※ただし2019年12月は、7〜11月に引き続き、韓国における不買運動の影響を受けていた点に注意が必要です。

国別1位は韓国 コロナ前の中国と同水準の「78万人」
1位は前月から引き続き韓国で、2019年12月の3倍以上(215.7%増)となる78万2,700人でした。
※ただし2019年比については先述した通り、不買運動の影響がある点に留意。
70万人超えはコロナ禍前の中国とほぼ同水準の数字であり、インバウンド市場として引き続き力を入れていくべき市場であることがわかります。
2位が台湾(2019年同月比14.7%増、39万9,500人)、3位が中国(同56.0%減、31万2,400人)、4位が香港(同0.6%増、25万1,100人)、5位が米国(同26.8%増、18万3,200人)となっています。
ほか、2019年同月比での伸び率が大きかったのは、豪州(同23.2%増、8万9,500人)、シンガポール(同13.3%増、11万3,700人)など。また、元々の母数は少ないものの、メキシコや中東地域、インドなどの伸び率も大きくなっています。
2023年年間の訪日外客数は2,506万6,100人
2023年年間の訪日外客数は2,506万6,100人と推計され、2019年比では21.4%減となっています。

国別で最も多かったのは韓国で、2019年比24.6%増の695万8,500人でした。2位が台湾(2019年比14.1%減、420万2,400人)、3位が中国(同74.7%減、242万5,000人)、以下香港(同7.7%減、211万4,400人)、米国(同18.7%増、204万5,900人)と続いています。

ほか、2019年比での伸び率が大きかったのは、シンガポール(同20.1%増、59万1,300人)、ベトナム(同15.9%増、57万3,900人)、カナダ(同13.5%増、42万5,900人)など。一方、2019年比での回復が最も遅れているのは中国で、74.7%減となっています。
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客数(2023年12月推計値)
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