【台湾春節はじまる】訪日外国人消費額1位の台湾人、春節に日本で何を買う?

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2月8日から、台湾の春節旧正月)期間が始まります。台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」(以下ラーチーゴー)を運営するジーリーメディアグループは、この春節期間にあわせ、日本での買い物予算についてアンケートを実施しています。

台湾は、2023年の訪日外国人旅行消費額で1位となっており、インバウンド市場の中でも存在感を増していることから、その消費動向が気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで訪日ラボ編集部では、ラーチーゴー担当者に追加で聞き取りを実施しながら、訪日台湾人観光客の消費行動について詳細にまとめました。

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日本旅行の目的は「ショッピング」が7割以上

ラーチーゴーの調査では、日本を旅行する目的として1位に「日本食を食べたい」(94.4%)、2位に「自然・景勝地観光」(79.7%)の項目が選ばれました。

「日本食を食べたい」の項目はほぼすべての回答者に選ばれた中で、「ショッピング」(72.7%)は3位となりました。

ラーチーゴー担当者によると、近年の円安による追い風もありますが、以前から高品質な日本製品へのニーズは高くなっているといいます。また台湾現地で購入できる日本製品も多いとはいえ、日本で買った方がよりお得感があるため、日本観光の目的としてショッピングが選ばれやすいということです。

▲訪日目的:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲訪日目的:ジーリーメディアグループプレスリリースより

その他にも今回、日本で買い物する場所を調べる時期についても質問し、「旅行の1〜3カ月前まで」の項目が約半数(47.4%)との回答が得られました。その他「旅行の1カ月前まで」が28.3%という結果になりました。

▲日本で買い物する場所をいつ調べるか:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲日本で買い物する場所をいつ調べるか:ジーリーメディアグループプレスリリースより

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買い物の予算は「10万円以上」が約5割

日本での買い物の予算については「5万円~10万円」(40.4%)が最多となりました。

またその他の項目は以下のような結果となり、全体の45.8%が日本の買い物で「10万円以上」の予算を考えていることがわかりました。

  • 「10万円~20万円」(31.8%)
  • 「20万円~50万円」(11.3%)
  • 「50万円~100万円」(2.2%)
  • 「100万円以上」(0.5%)

上記を踏まえて、訪日台湾人はある程度買い物を楽しめる予算を用意していることがうかがえます。

▲日本でお買い物予算:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲日本でお買い物予算:ジーリーメディアグループプレスリリースより

日本旅行で購入したいものは「お菓子」が1位

日本で買い物するにあたって、実際に購入したいものを質問したところ「お菓子」(83.1%)が1位となりました。またお菓子を除く「食品」(75%)が2位、薬(71%)が3位という結果になりました。

▲次回の訪日時に購入したい物:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲次回の訪日時に購入したい物:ジーリーメディアグループプレスリリースより

台湾人の注目が集まる「お菓子」について、自由記述で商品名や店舗名を集計したところ、チーズ菓子専門店「ニューヨークパーフェクトチーズ」(108票)が1位になりました。ラーチーゴー担当者によると、日本でも人気の「ニューヨークパーフェクトチーズ」はSNS上でも話題沸騰で、台湾人観光客の中でも認知度が高まったことにより手に取る人が増えているといいます。

その他にも「じゃがポックル」「白い恋人」など北海道の人気土産もランクイン。北海道は観光地としてだけでなく食材の宝庫としても知られているため、お菓子だけでなく海鮮や乳製品が人気だということです。

また「キットカット」や「ポッキー」といった日本でも日常的に親しまれるお菓子や、東京土産の鉄板である「東京ばな奈」も選ばれています。

近年トレンドのお菓子に注目が集まる一方で、「東京ばな奈」といった商品も定番土産として堅調な人気を誇り、多種多様なお菓子が観光客に求められていることがうかがえます。

▲日本で買いたい食品・お菓子:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲日本で買いたい食品・お菓子:ジーリーメディアグループプレスリリースより

関連記事:中華圏に人気の日本の観光スポットランキング

台湾からのインバウンド強化に大切なことは?

今回の調査では、台湾人観光客は日本での買い物を楽しみに来日していることがわかりました。買い物について数ヵ月前から情報収集するといった積極的な姿勢も見えています。

台湾人観光客にはリピーターも多く、リピート時にはよりニッチな地方部へ足を伸ばして新しい体験を求める傾向にあります。とはいえ、定番スポットも外しません。お土産も同様で、定番が長く愛されるとともに、常に新しいトレンドが生まれて購入につながっているようです。

リピーターの需要を獲得するためには、「定番+新しい観光コンテンツ」の掛け合わせやバランス感が鍵になりそうです。

関連記事:台湾人向けのインバウンド集客対策とは?

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<参照>

観光庁:【訪日外国人旅行消費動向調査】2023年暦年 全国調査結果(速報)の概要

ジーリーメディアグループプレスリリース:春節直前!去年の訪日外国人消費額1位「台湾人」にアンケート 日本での買い物予算 約5割が「10万円以上」

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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