観光庁は、地域特性・課題に応じた、デジタルツールの導入によるマーケティング強化についての事業を募集しています。全国的な観光需要の回復に伴う、訪日外国人の消費額拡大・再来訪促進を図り、稼ぐ地域を創出していくことが目的です。
申請期限は、6月7日(金)17時必着となっています。
関連記事:自治体の観光課・DMO担当者向け!改めて読みたい「デジタルマーケティング」特集
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
観光業界でもデジタル技術活用の機運が高まる
「観光DX」は人口減少が進むなかで地方創生の切り札とも言われており、観光庁が積極的に推進しています。
観光庁は観光DX推進における3つの軸を設定し、DX活用の方法を示しています。
観光DX推進における3つの軸:
- 旅行者の利便性向上・周遊促進
- 観光産業の生産性向上
- 観光地経営の高度化
関連記事:観光庁が推進する「観光DX」とは?国内外の優良事例紹介
今回の公募の背景には、テレワークやオンライン会議が普及により、ネットワーク環境やデジタルツールの利用環境の整備が進み、観光地・観光産業においてもデジタル技術を活用する機運が高まったことがあります。
観光庁は、稼ぐ地域を創出するために、マーケティングの強化やデータ活用などの観光DXの推進が重要で、地域の魅力ある情報の発信・販路の拡大・チケットのデジタル化・One to Oneマーケティングなどの取り組みが必要だとしています。
このような状況を踏まえて、地域特性・課題に応じた基礎的で汎用性の高いマーケティング強化に取り組む事業の募集を開始しています。
*One to Oneマーケティング…消費者一人ひとりのニーズを踏まえ、個々に対して最適なコミュニケーションを行うマーケティング活動
公募は登録DMOが対象
今回の事業では、デジタルツール導入による、基礎的かつ汎用性の高いマーケティング強化モデルの創出が目的とされており、事業終了後もモデルや事業を継続的に展開していくことが求められています。
観光庁は、「地域特性・課題」の具体例として次の要素を挙げています。
- 旅行者の利便性の低さ
- 周遊促進・再来訪促進・誘客促進の不足
- OTAに掲載されているコンテンツの不足
今回の事業では、これらの地域特性や課題に取り組む提案を募集しています。
たとえば「旅行者の利便性の低さ」の項目では、デジタル化の遅れで旅行者の利便性が低い地域において、地域全体を包括する情報発信や予約・決済機能をシームレスに提供するサイトの構築や、顧客管理に取り組み、旅行者の利便性を向上させる提案が求められています。
また汎用モデルの構築にあたって、既存のサービスを利用する場合に必要な導入費・運用費は対象になりますが、新規開発については対象外となる点には注意が必要です。
今回の事業は、観光地域づくり法人(DMO)またはDMOを主体としたコンソーシアムが応募の対象者となります。
申請書類の提出方法は電子メールのみで、申請期限は6月7日(金)17時必着となっています。公募内容の詳細については、観光庁が公開している公募要領をご参照ください。
*コンソーシアム…複数の企業が共通の目標のために「共同企業体」を組成して、一つのサービスを共同で行う取引
関連記事:登録DMOとは(旧:日本版DMO)| 成功事例を3例紹介
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
観光庁:「全国の観光地・観光産業における観光DX推進に関するマーケティング強化モデル実証事業」の公募を開始します
観光庁:「観光分野のDX推進に向けた優良事例集 ~地域一体で進める観光DX~」を作成いたしました
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!