急速に回復を見せる、日本のインバウンド市場。観光・インバウンドの情報や知識をインプットする中で、
- インバウンドの何から始めたらいいかわからない
- インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
- そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで訪日ラボでは、インバウンド市場の最新動向や訪日外国人の基礎知識を解説するセミナーを開催しました。台湾市場、欧米豪市場に詳しい専門家をお呼びし、それぞれ詳細に解説いただいています。
また、当日は各市場に関して同じ設問で実施した独自調査を用い、市場の特徴を比較するディスカッションも行いました。
本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。
→【アーカイブ配信】4月までに学んでおきたい!基礎から始めるインバウンド対策 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜
<登壇者紹介>
- 萬歳 昂大氏:台湾・香港人向けの訪日情報サイト「ラーチーゴー」を運営するジーリーメディアグループ 営業部長
- 高倉 佑介氏:英語圏向けの訪日メディア「ジャパンガイド」を運営するエクスポート・ジャパン株式会社 インバウンドマーケティング事業部長
- 川西 哲平:株式会社mov 訪日ラボ コンサルティング事業部部長
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
【第一部】最新のインバウンド市場について
セミナーの冒頭では、弊社 訪日ラボ インバウンド事業部部長の川西より、最新のインバウンド動向を解説いたしました。
2023年の訪日外客数は2,507万人となり、インバウンドの回復は顕著です。JTBの予測では、2024年の訪日外国人数は3,300万人を超え、過去最高を更新するとされています。
3月には初めて月間の訪日外客数300万人超を達成しました。
国際線の状況
国際線の旅客便数は、2019年比93%まで回復しました。羽田空港は増便などの対策によりコロナ禍前より大幅に便数を伸ばしています。
一方で、中国の旅客便数は6割ほどにとどまっています。
【第二部】台湾の訪日市場動向
第二部では、ジーリーメディアグループ 営業部長の萬歳氏より、訪日台湾人の基礎情報を解説いただきました。
台湾では「繁体字」が用いられています。一方で、中国本土は「簡体字」を使用していて、台湾とは使う文字や言語が異なっています。
次に訪日旅行については、台湾人の訪日リピーター率は世界一。東北地方への訪日外国人の2人に1人は繁体字圏の人で、日本のインバウンドでは重要な存在となっています。
台湾からの観光客に向けては、旅マエ情報の発信が重要であると萬歳氏はいいます。
その背景として、台湾は日本から立地的に近いにもかかわらず、旅行する際に「3か月〜半年前には予約を始めている」というデータがあります。旅行先をあらかじめ決めてから来日する方が多い、というのが意外な訪日台湾人の旅行行動です。
他にも、ベジタリアンに似た「台湾素食」(五葷:ネギやニラなどの臭いが強い5つの野菜 を摂らないという特徴がある)が人口の10%程度を占めるなど、意外と知らない台湾人の特徴を解説いただきました。
詳しくはこちら →【アーカイブ配信】4月までに学んでおきたい!基礎から始めるインバウンド対策 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜
【第三部】欧米豪圏の訪日市場動向
続いて、エクスポート・ジャパン株式会社 インバウンドマーケティング事業部長の高倉氏より、欧米豪圏のインバウンド動向について解説いただきました。
コロナ禍では、旅館や日本食についての検索が多く、「日本を学ぶ」コンテンツが人気だったそうです。一方、2023年には、訪日を計画することを考えた周遊ルートなどの動画が人気となりました。
最近では、ジャパン・レール・パスが値上げされたことが影響して、代わりの日本の鉄道パスの検索が増加したそうです。
他にも「ジャパンガイド」の検索データなどをもとに、欧米豪市場の最新データを解説いただきました。
詳しくはこちら →【アーカイブ配信】4月までに学んでおきたい!基礎から始めるインバウンド対策 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜
【第四部】パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、「ラーチーゴー」と「ジャパンガイド」が同じ内容で実施したアンケートをもとに、台湾と欧米豪圏の特徴・違いについてディスカッションを行いました。
台湾・欧米豪圏ともに「日本食」が1位に
川西:ラーチーゴーさん、ジャパンガイドさんに実施いただいた調査データを比較して見ていきましょう。まず訪日目的を見ていくと、欧米豪でのスキー・スノーボードの割合が少ないようですね。
高倉氏:欧米豪からの観光客のほとんどが訪日初心者なので、スキー・スノーボードに関心がある人もいなくはないのですが、まずは定番の観光地や日本食や景観を楽しみたい人が多いのだと思います。
川西:一方で台湾では、日本の日常体験の割合が多いようです。「日本の日常体験」というのはどういったイメージでしょうか。
萬歳氏:例えば、「コンビ二に行く」とか、普段の生活を体験するようなものですね。
川西:両者で大きく分かれるところもありますが、似たようなところがあるのが面白いですね。
萬歳氏:確かに、食はどちらも人気ですね。日本食というと和食をイメージする人が多いですが、台湾人には「パン屋」とか「カフェ」といった、一見日本らしくないものも実は人気だったりします。
高倉氏:台湾の方は、日本人と同じ感覚なのかもしれないですね。欧米豪ではどちらかというとステレオタイプ的で、「ザ・日本食」でイメージされるようなラーメンやお好み焼きなどを、実際に日本で食べてみたいという人が多いと思います。
欧米豪では、すでに来年の桜の話も
川西:欧米豪では予約するタイミングが「半年以上前」が多いようですが、こちらに関してはいかがでしょうか。
高倉氏:リードタイムが長いとよく言われますが、その通りで半年以上前から予約する人が多いですね。ジャパンガイドのユーザー同士で情報交換するページでも、すでに来年の桜の話が上がっています。
川西:一方の台湾は比較的近距離なので、短いと言われがちだと思いますが、先ほども「実は予約するタイミングが早い」という話がありましたよね。
萬歳氏:今回のデータでも、3か月以上前から予約している人が多いようですね。体感としては、かなり長い印象です。
台湾では、76%が買うものを事前に決めている
川西:台湾の人は8割ぐらいの人が事前に決めているようです。台湾の人は「買いたいものリストを作ってくる」と聞きますが、実際どうなのでしょうか。
萬歳氏:リストを作っているのもそうですが、LINEで「これ(お土産)買ってきて」とバンバン送られてきたりするみたいですね(笑)
川西:なるほど。
高倉氏:欧米豪では、繁体字圏の人に比べると、買い物にメインを据えている人が少ないですね。
川西:ここは傾向がはっきり出たかなという感じですね。
セミナーのアーカイブ配信中!
本セミナーでは、今回紹介した内容の他にも、登壇者の皆様よりインバウンドの最新情報などについて解説していただいております。
ご興味がある方は、アーカイブ配信をご覧ください。
→【アーカイブ配信】4月までに学んでおきたい!基礎から始めるインバウンド対策 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
2024年も残りわずかとなりました。来年2025年は大阪・関西万博が開催されるほか、中国市場の回復などもあり、今年以上の盛り上がりが予想されています。2025年に向けて、訪日旅行者へ向けたマーケティング戦略を強化していきたいと考えている事業者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、株式会社movが毎月開催している「訪日ラボトレンドLIVE」をスペシャルver.としてお届け。今こそ知っておきたい「インバウンド×デジタルマーケティング戦略」を徹底解説します!
<本セミナーのポイント>
- 観光・インバウンドに詳しい専門家3名が登壇!
- 2025年に向けた「インバウンド×デジタルマーケティング」の戦略や施策について、「深掘り」した情報を「いち早く」「無料で」学べる!
-
質疑応答の時間もご用意。インバウンドに関する疑問・お悩みについて、専門家から直接「ヒント」を得られる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月後編】中国、タイの2025年祝日発表 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国、タイの2025年祝日発表 ほか:インバウンド情報まとめ【2024年11月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!