株式会社帝国データバンクは7月9日、「旅館・ホテル業界」 の動向について調査分析した結果を発表しました。
2023年度の「旅館・ホテル市場」は、訪日客の増加や値上げが寄与し、コロナ前並みの4.9兆円前後となる見込みです。
関連記事:「もう一度行きたい国」日本が1位に、その背景は?:ジャパンブランド調査2024(電通)
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
帝国データバンク、2023年度「旅館・ホテル業界」 動向調査発表
帝国データバンクは、同社が保有する企業信用調査報告書ファイル「CCR」より、2023年度の「旅館・ホテル」業界の企業931社における業況(売上高)について調査と分析を行いました。
調査結果は、同社Webサイト上でも公表されています。
「旅館・ホテル市場」はコロナ前並みの4.9兆円に回復
5月時点までの各社業績推移と業績予想に基づいた、2023年度通期の旅館・ホテル市場(事業者売上高ベース)は、4.9兆円前後となる見込みです。
1月に発生した能登半島地震の影響で、過去最高となる5兆円には届かなかったものの、4兆円だった2022年から1.2倍規模で推移し、コロナ前の2019年度並みの水準まで回復するとみられます。
過去1年間に同社が調査した全国の旅館・ホテル業者のうち、直近の業況が判明した931社の集計結果によれば、52.6%の企業が増収基調であることも分かりました。ただし増収の割合は1年前(60.8%)よりも減少しており、コロナ後の需要急回復局面から、安定した需要獲得・定着のフェーズへと移行しつつあります。
訪日客の増加や値上げが寄与 人手不足への対応課題
2023年5月からの新型コロナウイルスの5類移行などの影響で、国内観光需要が回復に転じたほか、インバウンド需要の急回復により大幅な増収を見込む企業もみられています。
さらに需要の増加に合わせ、客室単価の見直しや値上げに成功したケースも多く、都市部のビジネスホテルを中心に前年比20%超増など大幅な増収を見込む企業も目立っています。
国内の旅館・ホテル市場は今後も好調を維持するとみられ、2024年度の市場は5年ぶりに5兆円台にのぼり、過去最高となる可能性もあります。
一方で宿泊現場では、フロントや調理スタッフなどで深刻な人手不足状態が続いており、人手不足への対応が成否を分けるポイントになるとされています。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
株式会社帝国データバンク:旅館・ホテル市場、23年度は4.9兆円 コロナ前水準に回復 インバウンド増で恩恵、宿泊代値上げも寄与
株式会社帝国データバンク:「旅館・ホテル業界」 動向調査(2023年度)
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!