世界の国際線需要 二桁成長を維持、今後は徐々に落ち着くか【IATA旅客需要データ 2024年6月】

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国際航空運送協会IATA)は、2024年6月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。

発表によると、6月の航空総需要(RPK)は前年同月比で9.1%、総供給量(ASK)は8.5%増加しました。また国際線では、需要は12.3%増加と二桁成長を維持。供給量も12.7%増加しました。

一方、航空券販売は前月比で減少。今後の航空旅行需要の伸びは、前年と比較してゆるやかなものになると予想されています。

*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)

*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)

関連記事:IATA旅客需要データ 2024年5月

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国際線は前年同月比12.3%増加

国際線需要は前年同月比で12.3%増加し、引き続き市場の強い成長を示しています。供給量は前年同期比で12.7%増加。搭乗率は85.0%で、前年同月比で0.3ポイント減少しました。

地域別の需要を見ると、引き続きアジアの成長率が高く、前年同月比で22.6%増加。次いでアフリカが16.9%、ラテンアメリカが15.3%増加を記録しました。

全体では二桁成長を記録し、引き続き強い伸びを示していますが、アフリカを除くすべての市場で成長率は5月に比べて減速しました。

国際線のRPK伸び率(2023年同月比)
▲国際線のRPK伸び率(2023年同月比)

国内線は中国を中心に堅調に推移

国内線需要は前年同月比で4.3%増加し、前月とほぼ同じ数値を記録しました。供給量は前年同月比2.1%増加。搭乗率は85.0%で、前年同月比で1.7ポイント増加しました。

国内線市場を牽引するのは、ブラジルと中国です。ブラジルの国内線需要は5月から大幅に増加し、6月は前年同月比7.6%増を記録。中国夏季休暇の開始に伴い需要が増加し、前年同月比5.5%増となりました。

そのほかの市場ではアメリカインドがプラス成長を維持していますが、オーストラリアと日本の成長率はマイナスを記録しています。

国別国内線のRPK伸び率(2023年同月比)
▲国別国内線のRPK伸び率(2023年同月比)

今後はコロナ禍前の成長率に戻る可能性も

6月・7月に予約された7月・8月の航空券予約は、国内販売は前年同月比で0.9%減少し、国際販売は5.4%増加。業界全体では1.5%増加しました。国内線需要は徐々に落ち着き、コロナ禍前の成長率に戻りつつあります。

IATA事務局長ウィリー・ウォルシュ氏は、全地域で需要が伸びたことについて「北半球の夏の旅行シーズンのピークが6月に始まったため」とコメント。また、高い搭乗率を達成できたことを評価しつつ、「遅延を最小限に抑え、旅行者を予定通りに目的地に届けるために、関係者が等しく効率的に運営することが一層重要になります」と述べました。

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<参照>

国際航空運送協会 (IATA):Passenger Demand Up 9.1% in June

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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