観光庁は10月16日、インバウンド消費動向調査(旧:訪日外国人消費動向調査)の2024年7-9月期(1次速報)を発表しました。
訪日外国人消費額は、2023年同期比の約1.4倍となる、1兆9,480億円と推計されました。
国・地域別の訪日外国人消費額では、中国が1位だったほか、台湾と韓国がアメリカを抜き、台湾は2位、韓国は3位に浮上しました。
また9月までの累計は5.8兆円を超える見込みで、2023年年間の消費額(5兆3,065億円)をすでに大きく上回っています。
※追記:2024年7-9月期調査の2次速報では、訪日外国人消費額は1兆9,186億円となっています。
*これまで実施されていた訪日外国人消費動向調査に代わり、2024年4-6月期より「インバウンド消費動向調査」として実施されています。
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2024年7〜9月の訪日外国人消費額は1兆9,480億円
観光庁は10月16日、インバウンド消費動向調査(旧:訪日外国人消費動向調査)の2024年7-9月期(1次速報)を発表。この期間の訪日外国人消費額は、1兆9,480億円と推計されました。
コロナ前の2019年同期と比較して64.8%増、2023年同期と比較して41.1%増となっています。
また4-6月期の2兆1,402億円と比較して、7-9月期の訪日外国人消費額は約1,900億円減となっています。

国・地域別では中国が1位
国籍・地域別では、中国が5,177億円(構成比26.6%)で1位に。次いで2位に台湾(2,844億円、同14.6%)、3位に韓国(2,285億円、同11.7%)、4位に米国(1,860億円、同9.5%)、5位に香港(1,677億円、同8.6%)と続いています。これら上位5か国・地域で、全体の71.0%を占めています。
全体的に好調な背景には、夏休みシーズンの盛り上がりが推察されます。具体的に、中国の場合は夏休みシーズンの好調な訪日客数を踏まえて、4-6月期の4,389億円から788億円増加した5,177億円となっています。
また米国は、4-6月期の2,802億円から942億円減少して、1,860億円となっています。

1人当たり旅行支出は22万3,195円
2024年7-9月期の訪日外国人1人当たりの旅行支出は、22万3,195円(2019年同期比37.0%増・2023年同期比6.7%増)と推計されました。4-6月期の1人当たりの旅行支出は23万9,028円であったため、7-9月期は約1万6,000円の減少となりました。
費目別では、宿泊費が7万5,739円と最も多く、買い物代(6万3,267円)と続いています。
平均泊数は9.5泊となっており、2019年と比較して-0.8泊と微減で、2023年と比較しても-1.0泊の微減となっています。
なお一般客のうち、観光・レジャー目的で日本を訪れた外国人の1人当たりの旅行支出は、21万7,883円(2019年同期比38.7%増・2023年同期比10.7%増)でした。
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