「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」は、五穀豊穣の祈りを捧げる祝日で、中国では家族団らんの日として知られています。
今年は「国慶節」と日程が重複しており、2つの休暇が合体して10月1日〜10月8日の8連休となっています。
今回は、中秋節のインバウンド動向や2025年の情報について解説します。
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中秋節とは
中秋節は五穀豊穣を祈る祝日で、中国を起源としてアジア各国に伝わっています。
中秋節に見る月は1年の中で最も美しいといわれており、満月に見立てた伝統的なお菓子である月餅をお供えして、家族と満月を鑑賞する習慣があります。
月餅は、現在では中秋節の時期の贈り物としても人気です。
2025年の中秋節はいつ?
2025年の中秋節は、10月6日です。
例年中秋節連休は9月に1〜3日間が設けられますが、今年は国慶節と重なっており、10月1日〜10月8日の計8連休となっています。
中秋節のインバウンドの動向は
今年は国慶節と重なった中秋節ですが、2019年は9月13日〜15日、2024年は9月15日〜17日の3連休でした。
この連休を含む9月のインバウンド動向は、例年どのようになっていたのでしょうか。
【コロナ前】2019年9月の中国インバウンド動向
2019年4月の訪日中国人客数は、81万9,054人でした。
これは例年のピークである7〜8月と比較して20〜25万人程度少ない数字で、3連休という短い期間であることも踏まえると、中秋節をきっかけに訪日旅行に出かける中国人の数はそこまで大きな規模ではないと考えられます。
【コロナ後】2024年9月の中国インバウンド動向
2024年4月の訪日中国人客数は65万2,300人でした。2019年同月比で79.6%にとどまっており、徐々に回復してきてはいるものの未だコロナ禍前水準には戻っていません。
一方で、2025年は国慶節と合わせて8連休となります。10月の訪日中国人客数も夏のピークと比較してそこまで多くはないものの、8連休を利用して訪日したいと考える中国人旅行者は一定数いると考えられます。
中国人を中秋節に集客したい場合、いつから何をするべき?
もし仮に中秋節の期間に集客したいという場合、どう進めるべきなのでしょうか。
中国人向けのプロモーションでは、訪日するまでのリードタイムを考慮し、1~2か月先を見越してプロモーションの準備を始めることが肝要です。中秋節の日程から逆算してプロモーションするとすれば、8〜9月には情報発信ができるようにしておく必要があるでしょう。
中秋節以外にもある中国の祝日
中国には、今回ご紹介した中秋節以外にも祝日が制定されています。
それぞれの休暇に合わせてインバウンド対策を行うためにも、各祝日がどのような意味を持っているのかを確認しておきましょう。
1〜2月:春節
「春節」は旧暦の正月(旧正月)を指し、新暦の正月よりも重視されています。
家族や親戚で集まって豪華な料理とともに新年を盛大に祝うために例年たくさんの人が帰省をするほか、海外旅行をする方も多くいます。
4月:清明節
「清明節(せいめいせつ)」は日本のお盆によく似ており、お墓参りなどをして過ごす人の多い中国の祝日です。
旧暦の春分の日から15日目にあたる日が清明節その日であり、例年3連休ほどが設けられます。
5月:労働節
「労働節」は労働者の貢献を讃えるための祝日です。
開催されるのは毎年5月1日であり、この日は中国だけでなく世界各国で「労働者の祭典」として祝日になっており、「メーデー」と呼ばれます。
5〜6月:端午節
「端午節(たんごせつ)」は旧暦の5月5日に合わせて設けられる暦上の節目の日です。
古代中国の政治家屈原(くつげん)の供養祭が由来とされており、現在でも彼に関連する風習が各地で開催されています。
10月:国慶節
「国慶節」は中華人民共和国の成立が宣言された10月1日のことを指します。前後に休日が設けられ、例年春節と並ぶ大型連休となります。
台湾や香港にも同名の休日がありますが、中国本土とは異なる日程が設定される点には注意が必要です。
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<参照>
中国政府网:
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
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