コマースメディアを展開するCriteo(クリテオ)は11月14日、AI時代の旅行計画と予約に関する調査をまとめたレポート「Criteo グローバル トラベル トレンド 2024冬」を発表しました。
同レポートは、1万4,000人以上を対象に実施された世界の旅行トレンドに関する調査と、数百のオンライン旅行代理店や航空会社、ホテルなどのデータを分析し、作成されたものです。
関連記事:Yahoo!検索、生成AIが観光のモデルコースを提案 AIの活用で旅行計画の充実へ
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
旅行計画でAIをどう活用できそうか:最多は「旅先候補地のアイデア」で41%
同レポートは、旅行者が情報をオンラインで探すことが多くなった中で、AIツールの活用度合いがどの程度なのかを調査しています。
「旅行に関してAIが役立つと思う状況」(複数回答可)については、「旅先候補地のアイデア」と回答した割合が41%、宿泊施設や食事、アクティビティがそれぞれ30%以上という結果でした。

実際に「AIが旅行計画に役立った」人:最多はドイツで21%
「旅行の計画にAIを使用し、役に立った」と回答した人の割合は、国別ではドイツが21%と最も多く、次いでアメリカとイギリス、韓国が20%でした。最多でも21%にとどまっており、旅行分野でのAI利用はまだ一般的ではないようです。
日本は9%と、諸外国と比べてAIの活用率はさらに低い傾向です。

12月から旅行業界で「顧客争奪戦」
同レポートでは、旅行者の計画スケジュールについても触れています。
世界の旅行者の約5人に1人は、予約の一部を旅の途中まで(予約せずに)残しておくと回答し、旅の計画に余裕をもたせる傾向が見られました。
またアジアの旅行者は、航空券よりも宿泊施設の予約に一週間以上長くかかり、ヨーロッパの旅行者と似た傾向があるといいます。調査では、アジアの旅行者が宿泊施設を予約決定するまでの期間は、約16.4日間でした。
今後の旅行計画については、消費者の関心が特定の期間(夏期休暇や年末、新年)に、買い物から旅行予約へと大きく移行するとされています。Criteoは、予約確定までに通常約2週間かかる点と、1月の旅行予約数が急増する点を考慮し、旅行業界では12月から顧客争奪戦が繰り広げられると予想しています。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
CRITEO株式会社:Criteo、AI時代における世界の旅行トレンドに関する調査レポートを発表
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!