株式会社ジーリーメディアグループは、台湾人・香港人向け訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」のユーザーを対象に、日本での買い物について調査を行いました。
調査の結果、次回の日本旅行において、6割以上が買い物のみで「10万円以上」使う予定と回答し、台湾人・香港人の買い物意欲は依然として高いことが明らかになりました。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
日本で購入予定の最も高価なもの、1位「家電製品」2位「ブランドバッグ」
まず「日本で購入しようと考えている最も高価なもの(自由回答)」についての質問では、1位は「家電製品(394件)」となりました。ダイソンのドライヤーや掃除機、象印の炊飯器、パナソニックの美容家電など、購入する製品やメーカーを事前に決めている人もいました。
2位にランクインしたのは「ブランドバッグ(328件)」で、ルイ・ヴィトンやエルメス、イッセイ ミヤケなどのブランド名が挙がりました。
ラーチーゴーと英語圏向け訪日メディア「ジャパンガイド」が共同で行った別の調査では、「日本で買い物したいものを事前に決めて来日するか」という問いに対して、欧米豪市場では「すべて決めている」「だいたい決めている」は4割程度だった一方、台湾市場では8割にのぼりました。
このように、台湾人・香港人は事前に購入する商品を決めて訪日することが多いといえます。
関連記事:台湾・欧米豪市場の特徴をアンケートから解剖!訪日目的や予約タイミングなど、インバウンドの最新動向を分析

5割超が「1万円以上〜10万円未満」の商品を購入検討
「購入を検討している商品のなかで最も高価なものの価格」についての質問では、「1万円以上〜10万円未満」(51.8%)が最も多く、次に「10万円以上〜20万円未満」(19.1%)となりました。また全体の5.5%(113人)は、「50万円以上」の商品の購入を検討していると回答しました。

次の訪日での買い物予算は「10万円以上」が6割
「次回の訪日で買い物に充てる予定の予算」についての質問では、「10万円以上〜20万円未満」(32.4%)が最も多く、次に「5万円以上〜10万円未満」(28.2%)、「20万円以上〜50万円未満」(19.6%)と続きました。
また、「100万円以上」と回答した人は全体の3.3%(68人)いました。
これにより、台湾人・香港人の6割以上が次回の日本旅行において、買い物のみで「10万円以上」使う予定であることがわかりました。

コト消費時代でも、台湾人・香港人の買い物意欲は高い
近年、商品を所有するのではなく、その製品やサービスから得られる体験に価値を見出す「コト消費」へのニーズが高まっています。それにあわせて旅行スタイルも変化しており、「爆買いはもう終わった」といった言葉も聞かれます。しかし今回の調査結果からわかるように、台湾人・香港人の買い物意欲は引き続き高い傾向にあります。
観光庁が発表したインバウンド消費動向調査を見ても、2024年における一人あたりの買い物代(速報)は、中国(11万9,373円)を筆頭として、台湾(6万8,853円)、香港(8万8,762円)においても他の国と比べ高い金額であり、2019年と比較しても伸長しています。
日本の電化製品への信頼が依然として高いこと、円安の影響もあることから、今後も台湾・香港からの旅行客が日本で大きい金額の買い物を行う可能性は高いでしょう。そのため最新の情報を確認し、適切なインバウンド対策を実施することが大切です。
関連記事:1日で最も買い物にお金を使うのは「中国人」国別インバウンド消費単価ランキング【買い物編】
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<参照>
株式会社ジーリーメディアグループ:日本で購入する予定の高価な物 1位は「家電製品」 春節を前に台湾人・香港人に調査 2000人以上が回答
観光庁:インバウンド消費動向調査 2024年暦年の調査結果(速報)の概要
観光庁:訪日外国人の消費動向(2019年 年次報告書)
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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<本セミナーのポイント>
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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