セブン‐イレブンを運営する株式会社セブン&アイ・ホールディングスは1月22日、インバウンド観光客から人気を集めた商品を発表しました。
同社によると、「セブンプレミアム チョコっとグミ シャインマスカット味」が、中国・韓国・台湾を中心にSNSで話題となっていることがわかりました。
セブン‐イレブンは都市部や観光地などで年始の売上が増加しており、インバウンド需要の高まりが伺えます。
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「シャインマスカットのグミ」人気 お土産やSNSで広まる
今回発表された、インバウンド需要で反響の高い商品は、以下の通りです。
- セブンプレミアム チョコっとグミ シャインマスカット味
- セブンプレミアム 本わさび
- たまごサンド
- セブンプレミアム パンケーキメープル&マーガリン
- ベリーベリーヨーグルトスムージー
- セブンプレミアム 超特撰吟造り醤油たれ串団子3本入
- おでん 味しみ大根
中国・韓国・台湾を中心に人気を集めているのが、「セブンプレミアム チョコっとグミ シャインマスカット味」です。シャインマスカット果汁入りのグミをチョコレートで包んだ商品で、この半年で売上が10倍以上伸びています。
人気の理由のひとつとして、「東アジアにおけるシャインマスカットの人気の高まり」が挙げられます。
訪日旅行のお土産として購入したり、SNSに商品を投稿したりすることで話題が広がり、「シャインマスカットのおいしさが味わえる、日本のセブン‐イレブンならではのお菓子」として、インバウンドから支持されているようです。
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たまごサンドは「しっとり」 こだわり詰まった商品が評価
そのほかにも、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国で人気の「たまごサンド」や、韓国、シンガポールで人気の「おでん 味しみ大根」など、セブン‐イレブンの商品は多様な国・地域の訪日客から人気を得ています。
幅広い層から支持されている理由について、セブン&アイ・ホールディングス広報担当は、「細部までこだわった商品開発」を挙げています。
「セブン‐イレブンでは、原材料調達や商品製造などを担うメーカーやベンダーと一丸となり商品開発を行っています。
例えばたまごサンドは、一般的に海外のサンドイッチでは全粒粉やライ麦など噛み応えのあるパンを使用するのに対し、セブン‐イレブンでは柔らかくしっとりした食パンを使います。また、たまごの味付けをシンプルにし、ゆで卵の食感が感じられる大きさにすることで、たまごの美味しさを楽しめる仕立てになっています。
そのように生み出された商品1品1品のこだわりが、お客さまに届いているのではないかと考えています」
インバウンドは、そうした技術やこだわりが詰まった商品に対し、日本ならではの新たな魅力を感じているのかもしれません。
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売上は前年比1.2倍に 高まるインバウンド需要
インバウンド需要はセブン‐イレブンの各店舗で高まりを見せ、都市部や観光地などのエリアでは、年始の売上は前年比1.2倍以上増加したといいます。
セブン&アイ・ホールディングス広報担当は、これに対し、「『身近に店舗があっていつでも利用できる』『品揃えが豊富で、短時間で買い物を済ませられる』『店内が清潔で快適』といった、日本のコンビニ特有の特徴が高く評価されている」と話します。
SNSの投稿により、「日本に行ったらセブン‐イレブンに行ってみたい」と感じる人が増えていることも、売上につながっているようです。
セブン‐イレブンは今後も、国・地域ごとのニーズをより細やかに把握しながら対応していくとしています。
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