観光庁は2月28日、宿泊旅行統計調査(2024年12月・第2次速報、2025年1月・第1次速報、2024年年間速報)を公表しました。1月の延べ宿泊者数は5,004万人泊で、前年同月比9.6%増となりました。
外国人宿泊者数は前月から23万人減の1,518万人泊(前年同月比35.1%増)となっています。
また2024年年間の国籍別延べ宿泊者数も発表され、中国が1位であることがわかりました。
関連記事:12月訪日外国人宿泊者数
1月の延べ宿泊者数は5,004万人泊、外国人は1,518万人泊
観光庁は、2025年1月の延べ宿泊者数(第1次速報)を公表しました。
1月の延べ宿泊者数は全体で5,004万人泊、外国人延べ宿泊者数は1,518万人泊でした。1月の訪日外客数は単月過去最高(378万1,200人)を記録しましたが、外国人宿泊者数は前月から23万人減少しました。

客室稼働率は全体で54.8%で、前月から5.1ポイント減少しましたが、前年同月比では3.6ポイント高い結果となりました。
最も稼働率が高かったのはシティホテルで、67.1%となっています。
また、都道府県別の稼働率(12月)を見ると、大阪が80.0%と、全国で最も高い値でした。
12月の国籍別延べ宿泊者数、引き続き中国が1位
また、2024年12月の国籍別延べ宿泊者数も発表されました。国籍別では、11月に引き続き中国が1位となっています。
中国は前年同月比で77.0%増となっています。他の増加が著しい国としては、ロシア(前年同月比130.5%増)、スペイン(前年同月比61.6%増)が挙げられます。
上位5か国は、中国に続いて韓国、台湾、米国、シンガポールの順となりました。前月4位だった韓国は2位に、7位だったシンガポールが5位に浮上しています。

12月の地方部における外国人延べ宿泊者数、前年の約1.3倍
12月の外国人延べ宿泊者数を三大都市圏と地方部で比較すると、前年同月比で三大都市圏が約1.2倍となっていたのに対し、地方部では約1.3倍に伸長しました。
12月の外国人延べ宿泊者数における三大都市圏と地方部の割合は、66.4% / 33.6%となっています。

2024年年間の訪日外国人宿泊者数は1億6,360万人泊
2024年年間の延べ宿泊者数は、6億5,028万人泊でした。2019年比では9.1%増加し、コロナ禍前からの回復がみられました。
また、訪日外国人延べ宿泊者数は1億6,360万人泊で、2019年の1億1,566万人泊から4,794万人増加し、過去最高を記録しました。

2024年年間の国籍別延べ宿泊者数、中国が1位
また、2024年年間の国籍別延べ宿泊者数も発表されました。国籍別では、中国が1位でした。
上位10か国は以下のようになっています。
- 中国:2,506万人泊
- 台湾:1,817万人泊
- 韓国:1,781万人泊
- 米国:1,437万人泊
- 香港:771万人泊
- 豪州:559万人泊
- シンガポール:409万人泊
- タイ:378万人泊
- 英国:280万人泊
- カナダ:237万人泊
2023年は3位だった中国が1位に返り咲き、中国市場の回復がうかがえます。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
観光庁:宿泊旅行統計調査
【10/24開催】インバウンド好調の流れはこのまま続くのか?今後の見通しと、今やるべきこと
かつてない好調ぶりを見せているインバウンド。2025年の訪日外国人客数は4,000万人超と予測されていますが、「今後もこの流れは続くのか」「今と同じ戦略でビジネスを伸ばせるのか」懸念を抱いている人は少なくないでしょう。
そこで本セミナーでは、これまでのデータからインバウンド市場の今後を予測し、いま取るべき行動や準備すべきことを解説します。
インバウンド事業に携わる皆さまにとって、ご自身のビジネスに役立つヒントが得られる内容です。ぜひご視聴ください!
<セミナーのポイント>
- 最新のインバウンド動向と今後の見通しがわかる
- 専門家3名による議論から、インバウンドの今後の動きに対してやるべきことがわかる
- 短期的に役立つ施策の話から、中長期的に考えていかなければならない戦略の議論まで、幅広く聴くことができる
詳しくはこちらをご覧ください。
→【10/24開催】インバウンド好調の流れはこのまま続くのか?今後の見通しと、今やるべきこと
訪日ラボ主催「THE INBOUND DAY 2025」アーカイブ配信中!
訪日ラボを運営する株式会社movが8月5日に開催した、日本最大級のインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」のアーカイブ動画が公開中です。
アーカイブ配信では、元大阪府知事の橋下 徹氏と大阪観光局理事長の溝畑 宏氏による基調講演のほか、脳科学者の茂木 健一郎氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏、アパグループ 社長兼CEOの元谷 一志氏などの貴重な講演の様子を一挙公開(一部を除く)。
参加できなかった方はもちろん、もう一度議論を見直したい方も、ぜひご覧ください。
【インバウンド情報まとめ 2025年10月前編】中国の大型連休「国慶節」8日に終了、2025年も日本人気が続く ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に10月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国の大型連休「国慶節」8日に終了、2025年も日本人気が続く ほか:インバウンド情報まとめ【2025年10月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!