日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年年間の訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日フランス人数は38万5,000人でした。
また、観光庁のインバウンド消費動向調査によると、訪日フランス人旅行消費額は1,388億円で、訪日客数、消費額ともに過去最高を記録しました。
本記事では、フランス市場のインバウンド動向について解説します。
訪日フランス人客数最新データ:年間38.5万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日フランス人数は38万5,000人でした。コロナ前の2019年比で14.5%、前年比では38.8%増となり、過去最高を記録しました。

訪日数の増加について、JNTOは訪日需要の高まりを円安が後押ししていたと分析しています。また、直行便数の増加も訪日客数の増加に寄与したと考えられます。
訪日フランス人消費額最新データ:年間1,388億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日フランス人旅行消費額は1,388億円でした。コロナ前の2019年比で74.1%、前年比では52.2%増となり、前年を大きく上回って過去最高を記録しました。

また四半期別で見ると、各期において2023年と2019年を上回っていることがわかります。特に訪日フランス人が増加する4月を含む4-6月期は、他と比べて伸びが顕著でした。

1人当たりの消費額は36万1,321円
訪日フランス人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。2024年年間の訪日フランス人の1人当たり消費額は、36万1,321円でした。全市場の1人当たり平均消費額(22万7,242円)と比較すると13万円以上多くなっており、英国、オーストラリア、スペインに次いで高額となりました。
消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で14万8,581円。次いで飲食費が7万9,311円、買物代が6万2,865円、交通費が5万6,055円、娯楽等サービス費が1万4,484円でした。
5つの項目すべてにおいて2019年および2023年より増加しており、特に2019年と比較した場合、宿泊費は5万円近く、買物代も3万円以上増加しています。

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以上、フランスの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、フランスのインバウンド動向やフランス人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:訪日外国人消費動向調査 / インバウンド消費動向調査
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