メキシコと日本の関係は?政治、経済、文化的なつながりや日本へのイメージなど徹底解説

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メキシコは、北アメリカ大陸の南部に位置する国です。19世紀に日本人がメキシコに渡ったことをきっかけに、経済・文化交流が発展してきました。現在では自動車産業を中心に多くの日系企業が進出しており、日本食アニメなどの日本文化も人気を集めています。

この記事では、メキシコの基本情報から日本との関係、インバウンド動向、メキシコ人の日本へのイメージなどをわかりやすく解説します。

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メキシコの基本情報

まずメキシコの基本情報から見ていきましょう。メキシコから日本を訪れる場合の所要時間、メキシコ市場のインバウンドデータについても紹介します。

基本情報

面積

196万平方キロメートル(日本の約5倍)

人口

約1億2,601万人(2020年、国立統計地理情報院)

主要都市

メキシコシティ(首都)、カンクン、グアナファトなど

言語 スペイン語
宗教

カトリック(国民の約7割)

1人当たりGDP

1万868米ドル(2022年、IMF)

訪日外客数

15万1,835人(2024年)

メキシコは北アメリカの南部に位置しており、北側ではアメリカと隣接し全長約3,000キロメートルの国境線が続きます。西側には太平洋、東側にはカリブ海に面しており、美しいビーチが人気を集めています。

メキシコの面積は196万平方キロメートルで、日本の約5倍にあたります。人口は約1億2,601万人で、スペイン語圏において最も人口が多い国です。首都はメキシコシティで、他にもカンクンやグアナファトなど、自然世界遺産などが観光客から人気を集めています。

かつてスペイン領だった歴史からスペイン語が最も多く使われており、一部ではメキシコ先住民の言語も話されています。

また、国民の約7割がカトリックを信仰しており、2013年の調査では、カトリック教徒の数はブラジルに次ぐ世界2位とされています。

1人当たりGDPは、1万868米ドル(2022年)となっています。

日本との距離

メキシコは日本から見て地球の反対側に近いため、長時間のフライトとなります。

メキシコシティ国際空港からは、成田空港への直行便が運航されており、所要時間は12時間程度です。現段階ではその他の空港からの直行便は運航されていないため、乗り継ぎ便の利用が一般的です。

また、メキシコシティなどの主要都市と日本の時差は15時間と大きいため、メキシコから日本を訪れる際は、到着後の体調管理や時差ぼけ対策が重要となります。

インバウンドデータ

2024年に日本を訪れたメキシコ人数は15万1,835人で、これまでの記録を大幅に上回って過去最高となりました。

他の市場と比べて訪日客数の規模は小さいものの、国民の平均年齢が若く、経済的な成長が見込まれているため、ポテンシャルが大きい市場の一つとなっています。

関連記事:2024年の訪日メキシコ人数は15.2万人で過去最高【最新インバウンドデータを解説】

▲訪日メキシコ人客数の推移(2014〜2024):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲訪日メキシコ人客数の推移(2014〜2024):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

メキシコと日本の関係をわかりやすく解説

メキシコと日本は、長年にわたり友好関係を築いてきました。ここでは、両国関係のポイントをわかりやすく紹介します。

2023年に外交関係樹立135周年を迎える

日本とメキシコの正式な外交関係は1888年に樹立され、第二次大戦中の一時中断を経て、1952年に関係が再開。2023年には、外交関係樹立135周年を迎えました。

また、2022年には、日本人のメキシコ移住125周年を記念して祝賀行事も開催されています。

進出する日系企業は中南米で最多

日本とメキシコは、2002年のAPEC首脳会談で経済連携の強化を決定し、2005年4月には日墨経済連携協定(EPA)が発効されました。

その後も市場アクセスの拡大を目指し、2012年には改正議定書を発効、さらに2018年にはCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)を発効し、両国の貿易・投資環境がさらに整備されました。

日本の貿易額に占めるメキシコからの輸入は0.7%で、メキシコの貿易額に占める日本からの輸入は3%ほどです。日本の主な輸出品目は自動車や自動車部品などで、メキシコからは主に電気機器や食品を輸入しています。

貿易シェアはそれほど高くない一方で、日本の自動車メーカーなどがメキシコで新工場や販売会社を設立するなど、積極的な投資が行われています。2023年時点において、メキシコに進出した日系企業数は中南米で最多の1,498社となっています。

メキシコで日本のさまざまな文化が浸透

メキシコでは、日本食アニメなど、日本のさまざまな文化が親しまれています。

日本食レストランの数は世界5位

2023年の農林水産省の調査によれば、日本食レストラン数は7,120店舗で、国・地域別で5番目となっています。メキシコで有名な日本食としては、寿司ラーメン、天ぷらなどが挙げられます。

また、メキシコ人旅行者は、食を非常に重視しています。そのため、日本は飲食の楽しみが多い国として知られているようです。

一方、刺身などの生食には抵抗を感じる人もいるため、メキシコ人の集客を考える際は留意する必要があるでしょう。

「ドラゴンボール」が人気

メキシコでは日本の漫画アニメといったサブカルチャーが人気を集めており、特に「ドラゴンボール」は年代を問わず広く親しまれています。

メキシコではコスプレイベントや漫画アニメに関するイベントも開催されており、現地におけるコンテンツの人気の高さがうかがえます。

近年は「聖地巡礼」によるインバウンド集客も増加しており、日本の漫画アニメに関心を持つ層に対して訪日意欲を喚起できるかが注目されます。

関連記事:聖地巡礼によるインバウンド集客の可能性は?ポイントや事例も紹介

メキシコ人が日本に抱くイメージ

メキシコでは、日本に対して好意的なイメージがある一方、訪日旅行に至るまでには壁もあるようです。ここでは、メキシコ人が抱く日本のイメージについて紹介します。

日本文化に高い関心 「最先端」も人気

メキシコ人が日本に持つイメージとして、「豊かな伝統文化」「最先端の技術に触れられる」などが多く見られます。漫画・アニメや食以外にも、「チームラボ」などのテクノロジーや、渋谷、原宿などの都会的な風景に興味を示す人が多いようです。

旅行先としては、日本の文化やグルメ、ショッピングに対する関心が高くなっています。異国情緒やおいしい食事、先進的な技術、漫画アニメが混在する国というイメージがあるようです。

スペイン語による情報発信が重要

メキシコ人がアジアを旅行先として選ぶ際は、中国、日本、韓国タイ香港などが人気で、複数国を周遊する旅行スタイルが一般的です。その中で日本は、他のアジア諸国と比べると費用が高いというイメージがあり、心理的なハードルの高さがあるようです。

また訪日旅行に関する知識は薄く、東京・大阪・京都などの都市は知っていても、具体的にどのような観光地があるか知らない人も多いと言われています。

またメキシコ人は、他の欧米豪地域と比べて英語が話せない人が多く、情報収集や訪日旅行では、言語がハードルになっているようです。

今後メキシコ人に対して情報発信や集客を考えている場合は、スペイン語による対策が必要だといえるでしょう。

日本への関心が高い市場 今後の伸びしろに期待

日本とメキシコは距離的に遠い位置にありますが、メキシコ国内では日本に対する関心が高くなっています。

ポテンシャルが大きい市場として、今後も訪日メキシコ人の増加が期待されます。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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