国際航空運送協会(IATA)は、2026年6月の世界の航空旅客需要データを発表しました。
6月の総旅客需要(RPK)は、前年同月比1.7%減となり、中東地域を除いた需要は同0.6%減でした。総供給量(ASK)も同1.3%減となり、搭乗率は84.2%と、前年同月から0.4ポイント低下しています。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers):有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers):有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
※9/3修正:記事掲載当初、国内線の成長率について誤りがありました。お詫びして訂正いたします。該当箇所は修正済みです。
【国際線】中東は14%減、欧州・アフリカなどでは需要増
6月の国際線需要は前年同月比0.9%減となり、5月の成長率(同1.6%減)から減少幅は縮小しました。中東を除いた国際線需要は同1.1%増と、プラス成長を記録しています。
地域別に見ると、アジア太平洋地域では同0.4%増、欧州では同1.5%増となりました。なかでも欧州~アジア間の路線は同11.0%増と、主要な国際線路線のなかで最も高い成長率となっています。
一方で、中東では需要が同14.0%減と大幅に減少しました。北米でも同1.0%減少しています。中東は前年同月比で依然として大幅なマイナスとなっているものの、減少幅は縮小しており、回復傾向にあるとみられます。
そのほかの市場では、中南米が同3.5%増、アフリカは同6.7%増と、それぞれ前年を上回りました。

【国内線】多くの市場で前年から減少
6月の国内線需要は、前年同月比3.0%減となり、5月の成長率(同3.1%)から減少幅がわずかに狭まりました。
特に減少幅が大きかったのは中国と日本で、中国の国内線需要は同5.2%減、日本は同3.8%減となりました。減少の主な要因としては、燃料価格の上昇などによる需要減少が挙げられています。
そのほかの市場では、ブラジルが同0.9%増となった一方で、オーストラリアは同0.0%と横ばい、アメリカは同1.2%減、インドは同0.5%減となりました。

回復傾向の中東地域、今後の安定化が重要
IATAの事務局長ウィリー・ウォルシュ氏は、6月の需要減について、中国、アメリカ、日本の国内市場の落ち込みに加え、中東の航空会社における国際線需要が弱かったことが主な要因だと指摘しています。
中東地域の航空市場には改善が見られているとしたものの、同地域で再び緊張が高まれば回復が妨げられる可能性があるほか、原油価格の上昇による影響が航空運賃の上昇につながり、旅行者の負担が増えることも懸念されています。
旅行は活発に行われており世界経済にも貢献しているとした上で、ウォルシュ氏は「中東情勢の安定と原油供給の正常化は航空会社、経済、社会にとっての見通しが改善することは間違いない」とコメントしています。
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<参照>
国際航空運送協会(IATA):Air Passenger Demand Falls 1.7% in June
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