公益財団法人大阪観光局は9月30日、定例会見を実施。
大阪府の観光の概況や最新のグローバル市場調査、ナイトタイムエコノミー推進に向けた取り組みなどについて報告しました。
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8月の大阪インバウンド訪問者数は132万人 東南アジアの航空便増に期待
大阪観光局の発表によると、8月に大阪府を訪れた訪日客数は132.1万人(前年同月比9.6%減)と推計*されました。1月〜8月の累計訪日客数は1,097.1万人(前年同期比6.9%減)となりました。
理事長の溝畑氏は、中国については引き続き減少傾向にあるものの、他の市場では好調に推移しているという認識を示しました。主要市場ではないロシア、オランダ、北欧、メキシコ、ブラジル、トルコ、イスラエルといった国・地域も増加しているということです。
日本人気の理由としては、円安による追い風や日本の安心・安全といったイメージ、大阪・関西万博を機に訪日したリピーターなどが訪問者数に反映されているのではないかという所感を述べました。
今後について、東南アジアを中心に航空便の新規就航や増便が予定されています。たとえばベトジェットエアによる関西〜ダナン線の新規就航や、フィリピン航空による関西〜マニラ線の増便などが控えており、溝畑氏は先行きに期待感を示しています。
*日本政府観光局(JNTO)の「訪日外客統計」と観光庁の「インバウンド消費動向調査(都道府県別訪問率)」をもとに大阪観光局が算出。四半期ごとに公表されるインバウンド消費動向調査の未公表期間については前年の訪問率を用いて来訪者数を推計しているため、単月の前年比の伸びは訪日外客統計と一致します。
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大阪の国際ポジショニング調査を実施
大阪・関西万博の開催を経て世界から大阪への関心が高まっている今、都市としての国際的な立ち位置を継続的に把握するために、「グローバル市場調査2026年」が実施されました。同調査は、東京やソウル、ニューヨークなど世界の主要観光都市(19都市)を比較したもので、合計7,200人が対象となっています。
認知度は2024年から上昇 東京との差別化が課題に
調査の結果、大阪の認知度は44.6%となり、2024年調査の38.0%から上昇したほか、訪問可能性が25.1%で7位となり、2024年の22.0%・16位と比較して上位圏まで上昇したことがわかりました。
大阪への訪問意欲が高い層としては、フィリピンや台湾、インドネシア、香港といったアジア市場や家族旅行層が中心となっているようです。
旅行者による大阪と東京の選択パターンをみると、大阪のみが6.1%、東京のみが9.3%、両方(東京・大阪)が19.0%となり、大阪が東京と組み合わせた周遊先として選ばれる傾向がわかりました。そのため旅行者のニーズにあわせて、大阪独自の魅力と日本全体の強みの訴求を並行して実施することが重要だとしています。
実際に、都市のイメージやアクティビティに関するランキングでは、大阪と東京が揃って多くの項目で上位に位置しています。一方で、東京の順位が大阪を上回っていることから、二都市の差別化が課題となっています。
大阪としては、現在の強みである伝統文化や祭り、ポップカルチャー、季節イベント、自然景観などを、取り組みの一つとして引き続き強化していく考えです。
情報収集におけるAI活用が加速 発信時の対応がカギに
ほかにも、今回の調査でみられた変化として、AI活用の拡大が挙げられました。
旅行情報の収集方法については、SNSや口コミサイト、動画サイトが引き続き主要となっています。一方で、前年からの伸び率が最も大きかったのはAIで、利用率は前年の19.9%から9.3ポイント増加した29.2%でした。
また、地図アプリやアクティビティ予約サイトなどの利用率が前年から低下しており、情報収集手段におけるAIの存在感が高まっています。そのため、旅行情報の発信についてもAIに対応した形式で実施することが求められているとしました。
IR開業に向けナイトタイムエコノミーを推進 りんくう・ミナミで実証実験
大阪では「24時間観光都市」の実現を目指してナイトタイムエコノミーを推進しています。溝畑氏は、「IRを訪れる観光客はナイトタイムエコノミーに慣れている人が多い」として、2030年のIR開業に向けて、夜間観光の動線を作る必要性を強調しました。
今後のロードマップ案としては、2026年から2029年にかけて、なんばエリア・夢洲(ゆめしま)における民間主導による実証実験および継続実施、ナイトタイムエコノミー推進体制の構築などを進め、IRが開業する2030年には、なんば・夢洲以外にも実施対象エリアを拡大していきたい考えです。
まずは「EXPO NIGHT PARK 2026」と称したナイトカルチャー実証を、10月にりんくうエリア、11月になんば・心斎橋などのミナミエリアにて実施します。
りんくうエリアは関西国際空港に隣接し、宿泊客・通過客が多いものの、消費を促進するコンテンツの不足が課題です。そこで実証では、飲食と音楽やアート、日本文化などを組み合わせたコンテンツを展開します。
なんば・心斎橋では、エリアに点在する音楽、文化、エンターテインメント施設や飲食店などを巡る、都市型ナイトカルチャー体験を展開します。
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