これだけは知っておくべき訪日マレーシア人 2つのポイント

  • ポイントは4月・12月 :春と冬にマレーシア人インバウンド市場はピークを迎える
  • 日本はマレーシア人にとっても気軽に旅行できる国に :旅行消費額は減少も客数は5年連続で順調に増加

マレーシアに関連するインバウンド年表

1957年日本とマレーシアが国交関係を樹立
2013年ビザ要件の緩和
2016年訪日マレーシア人観光客数が史上最多となる39万人に
2017年外交樹立60周年
2017年JNTOがクアラルンプール事務所を開設

マレーシア基本データ

人口3,119万人
面積約33万平方キロメートル
首都クアラルンプール
宗教イスラム教・仏教
公用語マレー語、中国語
時差-1時間・UTC+8
通貨マレーシア・リンギット(1リンギット=約26.6円)
名目GDP12,295億リンギット(2016年)
経済成長率4.2%(2016年)
1人あたりのGDP9,360米ドル(2016年)
平均月収93,318円
物価ビッグマック=8.60リンギット

(参照)外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary (After Tax) (Salaries And Financing)より

マレーシア市場の訪日旅行(インバウンド)データ

訪日外客数推移(2012年~2016年):訪日マレーシア人は何人来ているのか」

マレーシア市場の訪日旅行(インバウンド)データ

ここ5年間、訪日マレーシア人観光客数は伸び続けており、2012年においては130,183人だった訪日マレーシア人観光客数は、2016年には3倍以上となる394,268人を記録しています。

月別訪日外客数:訪日マレーシア人に人気なのは何月?

月別訪日外客数:訪日マレーシア人に人気なのは何月?

訪日マレーシア人のインバウンド市場においてハイシーズンとなるのは12月です。ここ5年連続で夏の終わりごろである9月から12月にかけて急激に訪日マレーシア人観光客数は増えています。 一方で、2月~5月にかけても訪日するマレーシア人は多いことが把握できます。訪日マレーシア人を集客・誘致する際には冬から春を重点的に狙うと良いでしょう。

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):マレーシア市場全体の規模は?

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):マレーシア市場全体の規模は?

訪日マレーシア人によるインバウンド消費額は、ここ5年間で約3倍以上に伸びています。特に2016年は522億円となっており、過去最高値を記録。客数の増加とともに、訪日マレーシア人が訪日観光時に落とすお金は近年急増しており、近年の同国における経済発展を踏まえると、訪日マレーシア人のインバウンド市場には大きな可能性があるといえます。

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日マレーシア人は1人いくら使う?

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日マレーシア人は1人いくら使う?

訪日マレーシア人観光客数及び、インバウンド消費額はここ5年間一貫して増え続けていましたが、一人当たりの旅行支出となると、増減を繰り返しているのが現状です。 ここ5年間で訪日マレーシア人ひとりあたりがもっともお金を使っていた都市は2015年です(150,423円)。しかし、昨年においては、ここ5年間で2番目に低い金額を記録しました。

旅行支出内訳:訪日マレーシア人は何を買い、消費している?

旅行支出内訳:訪日マレーシア人は何を買い、消費している?

訪日マレーシア人が、訪日旅行中に使ったお金のうち、もっとも大きな割合を占めたのは宿泊料金でした。宿泊料金は、全体の31%を占めています。2016年に訪日マレーシア人観光客は一人当たり平均132,353円を使っているので、約41,029円を宿泊費にあてた計算になります。 次に多かった支出項目はショッピング費用。2016年の訪日マレーシア人観光客は、全体の30%にあたる39,705円をショッピングに使いました。

人気のお土産ものランキング:訪日マレーシア人は何をお土産に買っていく?

費目購入率購入者単価
1位その他食料品・飲料・酒・たばこ57.9%13,151円
2位菓子類50.0%10,189円
3位服(和服以外)・かばん・靴43.2%22,654円
4位化粧品・香水29.9%11,934円
5位医薬品・健康グッズ・トイレタリー27%11,982円
6位和服(着物)・民芸品14.9%14,117円
7位カメラ・ビデオカメラ・時計11.4%25,647円
8位書籍・絵葉書・CD・DVD9.0%3,910円

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

訪日マレーシア人は、日本で日常用品を主に購入しているようです。購入率の高いもの上位5つには、基本的に生活で利用するためのものがランクインしています。購入率こそ下がりますが、「和服(着物)・民芸品」「カメラ・ビデオカメラ・時計」「書籍・絵葉書・CD・DVD」などの費目も上位にランクインしています。

買い物場所ランキング:訪日マレーシア人はどこで買い物をしている?

買い物場所購入率
1位コンビニエンスストア57.4%
2位空港の免税店53.8%
3位百貨店・デパート52.7%

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

日用品を購入する傾向にある訪日マレーシア人にとって、コンビニエンスストアや百貨店などは人気のショッピングスポットです。また、空港の免税店が2位にランクインしていることから、免税の利用意向が高いことも把握できます。

年齢・性別構成比:訪日マレーシア人で最も多い属性は?

年齢・性別構成比:訪日マレーシア人で最も多い属性は?

2016年の訪日マレーシア人のうち52.9%は男性、47.1%は女性でした。男性の方がわずかに多い結果になっていますが、ほとんど同数であるといっても良いでしょう。 年齢別にみてみると、20歳~39歳がもっとも大きな割合を占める層になっており、2016年の訪日マレーシア人の63%がこれらの年代に当てはまる結果になっています。訪日マレーシア人を誘致・集客にするのであれば、比較的若い年代の男女をターゲットにするとよいでしょう。

滞在日数:訪日マレーシア人は何日間訪日旅行する?

滞在日数:訪日マレーシア人は何日間訪日旅行する?

観光庁の「平成28年 訪日外国人消費動向調査」によると、訪日マレーシア人の平均泊数は11.7泊となっており、観光目的の場合、7日から90日間、日本に滞在するマレーシア人が多いことがわかります(64.3%が7日から90日間日本に滞在)。 ただ、ビジネス目的となると4日から6日間の滞在が49.6%ともっとも多くなっており、短期間の滞在にとどまる傾向にある点にも留意するべきです。

訪日経験:訪日マレーシア人は初訪日・リピーターどちらが多い?

訪日経験:訪日マレーシア人は初訪日・リピーターどちらが多い?

2016年に訪日旅行をしたマレーシア人のうち、51.7%は訪日リピーターでした。過半数が訪日リピーターとはいえ、初訪日であると回答した人との割合はほぼ半々であり、訪日マレーシア人のインバウンド市場に関してはリピーター率が高いとは言えないでしょう。

旅行形態:訪日マレーシア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

旅行形態:訪日マレーシア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

マレーシア人が訪日する場合、個別手配にて訪日する割合は72.5%となっており、団体ツアーもしくは個人旅行パッケージを使う割合よりも多い結果になりました。 一方、観光が目的になると個別手配(≒FIT)が占める割合は低下し、団体旅行が占める割合は36.7%まで上昇します。団体旅行は一定のマレーシア人観光客にとってまだまだ需要のある旅行形態であるといえるでしょう。ビジネス目的の訪日時は、他国籍の訪日客と同様にほとんどが個別手配にて訪日する傾向にあります。

日本の観光情報の収集:訪日マレーシア人の訪日旅行の情報手段は?

日本の観光情報の収集:訪日マレーシア人の訪日旅行の情報手段は?

訪日マレーシア人は訪日旅行に関する情報を集める際、旅マエ・旅ナカともにオンライン環境で情報を集める傾向にあります。 訪日マレーシア人が、旅マエの情報収集時にもっとも役に立ったと答えた選択肢は「宿泊施設のHP」でした。全体の21.5%が同選択肢を回答しています。JNTOのウェブサイト・個人の観光ブログも訪日マレーシア人にとって有益なものであったようです。 旅ナカの情報収集に関してもスマートフォンを経由した情報収集がほとんどです。2016年に訪日したマレーシア人の過半数は、スマートフォンがもっとも役に立った情報源であると回答しました。 一方、旅ナカでは観光案内所も頻繁に使われており、訪日マレーシア人も便利であったと回答をしています。旅ナカでは、基本はスマートフォンを利用し、足りない部分を観光案内所で補っているようです。

マレーシア市場のアウトバウンド(海外旅行)データ

マレーシアで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?

国名過去五年間で最多の外客数
1位タイ3,407,553人(2015年)
2位インドネシア1,458,593人(2015年)
3位シンガポール1,280,942人(2013年)
4位中国1,245,092人(2011年)
5位台湾439,240人(2014年)

(参照)JNTO 訪日旅行データ ハンドブック 世界20市場 2017年

マレーシア人観光客の間で人気の観光地となっているのは、東南アジアと東アジアの模様です。マレーシア人にとってもっとも人気の観光地であるタイには2015年、340万人ものマレーシア人が訪れました。2位のインドネシアの倍以上の観光客が訪れたことになり、マレーシアのアウトバウンド市場においてはタイの1強であるとの見方ができます。 日本は、人気観光地ランキングにおいて9位にランクインしており、近年の訪日マレーシア人観光客数の増加を加味すると、この先もっと順位が上がっていくかもしれません。