これだけは知っておくべき訪日ドイツ人 3つのポイント
- ヨーロッパ第3位のインバウンド消費額
- ハイシーズンは3月、4月と10月、春と秋が人気
- 観光目的では長期滞在する訪日ドイツ人が多数
ドイツに関連するインバウンド年表
1861年 | 日本とドイツ連邦共和国の国交が樹立 |
1963年 | JNTOフランクフルト事務所が開設 |
2019年 | 訪日ドイツ人数が史上最多となる23万人を達成 |
ドイツ基本データ
人口 | 約8,291万人 |
面積 | 約36万平方キロメートル |
首都 | ベルリン |
宗教 | キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など |
公用語 | ドイツ語 |
時差 | UTC+1(-8時間) |
通貨 | ユーロ |
名目GDP | 約3兆9,495億米ドル |
経済成長率 | 約1.5% |
一人当たりGDP | 約47,514米ドル |
平均月収 | 2,547.23米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 4.58米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
ドイツ市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2019年):訪日ドイツ人は何人来ているのか
ここ6年間、訪日ドイツ人観光客数は伸び続けており、2014年においては140,254人だった訪日ドイツ人観光客数は、2019年には約1.7倍となる236,544人を記録しています。
月別訪日外客数:訪日ドイツ人に人気なのは何月?
ここ6年間、訪日ドイツ人が最も増加するのは3月、4月と10月です。冬季と夏季は落ち込むため、春季と秋季のインバウンド対策が重要となります。12月から1月に訪日ドイツ人が減少することについては、キリスト教人口が多く、クリスマスは家族で過ごす傾向が強いことが関係しています。
インバウンド消費額推移(2014年~2019年):ドイツ市場全体の規模は?
ここ6年間、訪日ドイツ人のインバウンド消費額は伸び続けており、2014年においては209億円だった訪日ドイツ人のインバウンド消費額は、2018年には約2.3倍となる477億円を記録しています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2019年):訪日ドイツ人は1人いくら使う?
ここ6年間、訪日ドイツ人の一人当たりインバウンド消費額は伸び続けており、2014年においては148,774円だった訪日ドイツ人の一人当たりインバウンド消費額は、2019年には52,709円増となる201,483円を記録しています。
旅行支出内訳:訪日ドイツ人には何を買い、消費している?
訪日ドイツ人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、89,748円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、49,104円でした。宿泊への支出が全体の約4割を占めており、長期間滞在する観光客が多いことが分かります。
人気のお土産ものランキング:訪日ドイツ人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 菓子類 | 41.3% | 6,210円 |
2位 | その他食料品・飲料・たばこ | 36.1% | 8,719円 |
3位 | 衣類 | 27.8% | 17,204円 |
4位 | 酒類 | 25.2% | 7,458円 |
5位 | 民芸品・伝統工芸品 | 21% | 10,962円 |
6位 | その他買物代 | 9.6% | 20,272円 |
7位 | 本・雑誌・ガイドブックなど | 8.4% | 8,637円 |
8位 | 靴・かばん・革製品 | 7.7% | 14,252円 |
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より
訪日ドイツ人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均6,210円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「その他食料品・飲料・たばこ」「衣類」「酒類」「民芸品・伝統工芸品」の順で続いています。
買い物場所ランキング:訪日ドイツ人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 58.2% |
2位 | スーパーマーケット | 50.6% |
3位 | 百貨店・デパート | 39.5% |
訪日ドイツ人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、58.2%が買い物をしました。続けて「スーパーマーケット(50.6%)」と「百貨店・デパート(39.5%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日ドイツ人で最も多い属性は?
訪日ドイツ人の71.5%が男性、28.5%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は30〜39歳で全体の20.1%を占め、女性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の11.1%を占めます。
滞在日数:訪日ドイツ人は何日間訪日旅行する?
訪日ドイツ人の滞在日数は、観光・レジャー目的の場合と業務目的の場合、どちらも7〜90日間が最多です。業務目的では4〜6日間の滞在も多く見受けられます。
訪日経験:訪日ドイツ人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2019年の訪日ドイツ人は、初来日が52.60%、リピーターが47.40%でした。
旅行形態:訪日ドイツ人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日ドイツ人の旅行形態は、観光・レジャー目的と業務目的の場合、どちらも個別手配が最多です。団体ツアーは観光・レジャー目的の場合は4.5%、業務目的の場合は0.5%しか利用されておらず、ほとんどの訪日ドイツ人は個別手配を利用していることが分かります。
日本の観光情報の収集:訪日ドイツ人の訪日旅行の情報手段は?
訪日ドイツ人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「自国の親族・知人(28.6%)」でした。合わせて「動画サイト(27.6%)」「日本在住の親族・知人(26.9%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(61.6%)」でした。合わせて「無料Wi-Fi(48.4%)」「飲食店(35.9%)」と続いています。
ドイツ市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
ドイツ人の海外旅行者数の推移(2012年〜2018年):ドイツ人の海外旅行需要は?
ここ6年間、ドイツ人の海外旅行者数は増減を繰り返しており、2012年には8,273万人だった海外旅行者数は2013年に8,746万人まで増加した後、2014年には8,301万人に落ち込みます。しかし2017年には9,240万人まで戻っており、全体で見ると約1.1倍の増加となっています。
ドイツで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | オーストリア | 13,442,884人(2017年) |
2位 | イタリア | 12,450,676人(2017年) |
3位 | スペイン | 11,888,019人(2017年) |
4位 | フランス | 13,392,500人(2013年) |
5位 | ギリシャ | 3,705,950人(2017年) |
ドイツ人に人気の海外旅行先は、オーストリア、イタリア、スペイン、フランス、ギリシャとなっています。5か国とも全てEU加盟国であることから、相互に多くの交流があります。特に1位のオーストリアには2017年時点で約1,344万人のドイツ人が訪れています。なお、日本は第45位でした。