先日「訪日外国人に人気のSNSまとめ:中国、台湾、香港、韓国のアプリストアランキング」として、東アジア各国のSNSの人気アプリのランキングをご紹介しました。
今回は、その続編として、タイ、米国、豪州、英国のアプリストアでの人気SNSランキングをご紹介します。
今回もAppAnnieというアプリストア分析ツールを使って、各国のApp Store(iPhoneアプリのマーケット)とGoogle Play(Androidアプリのマーケット)でのSNS関連アプリTOP5をまとめました。
Google Playの集計については「SNS」と「メッセージ」という2つのカテゴリを集計しています。これは、例えば「LINE(ライン)」といったSNSとメッセージアプリの間の子のようなサービスが、
- App Storeの場合:「ソーシャルネットワーキング」カテゴリで集計
- Google Playの場合:「ソーシャルネットワーク」カテゴリとは別の「通信」カテゴリで集計
されているためです。なお、ランキングは調査時点の2016年7月現在のデータです。それでは見ていきましょう。
訪日外国人に人気のSNSまとめ:中国、台湾、香港、韓国のアプリストアランキング
訪日外国人観光客に効率よくアプローチをしていくためにはSNS戦略が重要になります。それでは、各国のアプリストアではどのようなSNSアプリやメッセージアプリが人気なのでしょうか? 今回はAppAnnieというアプリストア分析ツールを使って、東アジア各国(中国、台湾、香港、韓国)のApp Store(iPhoneアプリのマーケット)とGoogle Play(Androidアプリのマーケット)でのSNS関連アプリTOP5をまとめました。 Google Playの集計については「SN...
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
タイのアプリストアランキング
順位 | iPhone SNS |
Android SNS |
Android メッセージアプリ |
1位 | LINE | Messenger |
|
2位 | BIGO LIVE | LINE | |
3位 | Messenger | Facebook Lite | Azar |
4位 | BIGO LIVE |
Chrome | |
5位 | BeeTalk | BeeTalk |
タイではLINE、Facebookのシェア率が高い
タイは「LINE」と「Facebook」のシェア率が非常に高いことが特徴です。「LINE」はメッセージアプリとして普及しているだけでなく、ECサイトでの支払いの証明にも使われるほどインフラとして機能しています。「Facebook」は人口比でタイ人の約半数がアカウントを持っており、首都、バンコクではおよそ2,000万人のユーザーがいます。
詳しくはこちらでも解説しているので、ぜひご参照下さい。
- 訪日タイ人の特徴・国民性・旅行スタイル
また、Facebookアプリの省パケット設計版「Facebook Lite」がAndroidアプリランキング上位に入っていることも特徴で、現在のタイの通信状況をあらわしている結果だと思われます。
アメリカのアプリストアランキング
順位 | iPhone SNS |
Android SNS |
Android メッセージアプリ |
1位 | Messenger |
Messenger |
|
2位 | Snapchat | ||
3位 | YouNow | Kik | |
4位 | WhatsApp |
Marco Polo | |
5位 | Pinterest |
Live.me | Skype |
アメリカではメッセージ&SNSでFacebookが独占
アメリカでは、その生まれ元ということだけあって、SNSでは「Facebook」、メッセージ系アプリではFacebookのメッセージサービス「Messenger」が独占状態にあります。
その他、「YouNow」と「Live.me」はSNS機能をもったライブストリーミングサービスです。日本の動画配信サービス「ニコニコ生放送(ニコ生)」と同じ形態で、一般人が動画を配信できるサービスで人気を得ています。
オーストラリアのアプリストアランキング
順位 | iPhone SNS |
Android SNS |
Android メッセージアプリ |
1位 |
Messenger |
Messenger |
|
2位 | Snapchat |
WhatsApp |
|
3位 | WhatsApp |
Skype | |
4位 | YouNow | Pinterest |
Viber |
5位 | Skype |
Kik |
オーストラリアはアメリカとほぼ同様のランキング状況
オーストラリアもアメリカと同様にSNSではFacebookが独占状態にあります。その他のアプリについても、ほぼ同様の人気傾向にあります。
欧米圏で特にティーンエージャーに人気の高いSNSが、お化けのアイコンが特徴の「Snapchat」です。ユーザーが写真や動画を個人、やグループに送信することができ、また画像や動画を加工することもできます。
一番の特徴は、ユーザーが投稿にあたって、閲覧可能時間を設定できること。設定したタイムリミットを過ぎると、画像や動画は見られなくなってしまいます。その特徴がアイコンのお化けで表現されています。
イギリスのアプリストアランキング
順位 | iPhone SNS |
Android SNS |
Android メッセージアプリ |
1位 | WhatsApp |
Messenger |
|
2位 | Messenger |
Snapchat |
WhatsApp |
3位 | Skype |
||
4位 | YouNow | PlentyOfFish |
Viber |
5位 | Skype |
Talon for Twitter |
imo |
ようやくイギリスでTwitter関連アプリがランクイン
イギリスもアメリカやオーストラリアと同様に欧米圏での人気アプリの多くがランクインしています。
特徴としては、他の訪日国ではランクインしていなかったTwitter関連アプリがAndroidのSNSアプリで5位につけていること。「Talon for Twitter」とはマイクロブログSNS「Twitter」のサードパーティークライアントアプリです。しかし、ここでも純正Twitterアプリはランクインしませんでした。
まとめ:どの訪日国にもまんべんなくアプローチするならFacebook、Instagramを活用するのが吉
2回にわけてSNSアプリのランキングをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
それぞれの国のランキングを見てみると、ネット規制をしている中国を除き、どの国でも「Facebook」と「Instagram」が5位以内にはランクインしていることがわかります。
Facebookでは、ページを活用することでファンを獲得すれば、訪日外国人観光客に直接リーチする場を構築することが可能です。またInstagramでは、写真の投稿が主になるので、翻訳が課題になりづらく、比較的手軽に始められるのではないでしょうか。
訪日外国人に人気のSNSまとめ:中国、台湾、香港、韓国のアプリストアランキング
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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