越境ECの舞台というと中国が一般的ですが、保税区を利用した中国の越境ECに関しては4月からスタートした新制度への対応、2017年5月11日以降は、一般的な貿易と同様の税関制度への対応などが必要です。それではお隣の台湾はどのような市場なのでしょうか?
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台湾のEC市場規模は?
2013年にMIC(台湾産業情報研究所)が発表したデータによると、2013年の台湾のEC市場流通金額は、BtoC、CtoC市場を合わせて7,673億元となり、2014年、2015年も年に約15%の成長率が見込まれていました。同年の台湾の百貨店の市場規模が2,886億元、スーパーマーケットの売上は1584億元、コンビニの市場規模が2,761億元であることを考えると、台湾のEC市場の巨大さがよくわかります。
よく使用されているサイトは?
Yahoo!奇摩超級商城
アメリカヤフーのグループ企業で、2005年に台湾市場に参入。BtoCのYahoo!奇摩購物中心、BtoBtoCのYahoo!奇摩超級商城、CtoCのYahoo!奇摩拍賣を運営しています。
Pchome商店街
BtoCのPchome線上購物、BtoBtoCのPchome商店街、CtoCの露店拍売を運営しています。
momo購物網
momo購物網以外にmomo摩天商城を運営しています。
台湾樂天市場
2009年に日から台湾EC市場に参入。ファッションやグルメなどの商品が人気となっています。
台湾のEC市場として見た時のインフラ
物流
台湾も日本と同様に物流のインフラは発達しており、ヤマト運輸も進出し、市場シェアの5割ほどを獲得している。
ネット、スマホの普及率
観光地として人気があるだけあってネットインフラはしっかりと整っている。観光地、公共施設には無料WiFiが整備されています。2015年の数値では
- 携帯電話契約数:3035万台
- インターネット普及率:83.99%
- スマートフォン普及率:73.4%
- タブレットPC普及率:32%
となっており、12歳以上の台湾人でスマートフォンやタブレットを使用するユーザーは1,604万人に達し、人口の約7割がスマートフォン、タブレットを使用していることになります。
SNS
台湾で人気の高いサービスは間違いなくFacebookでしょう。2016年2月にFacebookが発表している国別の利用者数によると、台湾のFacebook利用者数は1,800万人となり、日本の2,400万人とさほど大きく変わりません。
対人口比では日本のFacebook利用率が19%であるのに対し、台湾は78%と圧倒的な数値となっています。国民の70%が利用していると言われるLINEの人気も高く、マーケティングを行う上ではFacebook広告、LINE@でのプロモーション、クーポン配布などが有効となるでしょう。
決済
金融監督管理委員会が2014年に発表した統計によると、2014年2月時点で台湾でのクレジットカード流通枚数は約3,600万枚となっていますが、国内ECでの決済には、コンビニ払いが多く利用されているようです。また今年8月には、台湾で唯一の後払い決済サービス「後付款」(AfterPay)がスタートしています。
まとめ
越境ECというと巨大市場である中国にばかり注目しがちですが、日本から非常に近く、大の親日国として有名な台湾も、ECの普及率、インフラの充実、決済方法などが増えて来ていることから魅力的な市場であると言えます。中国の越境ECの今後の動向次第では、中国の越境ECで扱いが難しくなりそうな化粧品、健康食品、粉ミルクなどの商品の市場としての可能性もあるかもしれません。
<参考>
- CNET Japan:とどまるところを知らない「台湾EC市場」–売上がスーパーマーケット市場の約5倍に
- ECのミカタ:東南アジア越境EC進出の鍵「台湾」攻略①国民性から見るヒント
- ECのミカタ:東南アジア越境EC進出の鍵「台湾」攻略②インフラ事情と越境ECの課題
- ECのミカタ:台湾EC市場へ新しい決済の提案、築巢科技行銷股份有限公司が後払い決済サービス「後付款」開始
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