福島で地震 震度5弱 福島県沿岸では津波を観測:インバウンドへの影響は?

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本日11月22日の5時59分ごろ、福島県沖でマグニチュード7.3の地震があり、気象庁はこの地震による津波警報を発表。そのほか青森県から伊豆諸島にかけて太平洋沿岸で津波注意報を発表しています。

福島県相馬市では90センチの津波を観測しており、NHKをはじめとした各放送局、WEBメディアで情報の提供と非難の呼びかけを続けています。

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福島県沖でM7.3 最大震度5弱の地震発生

jma.go.jpより引用

jma.go.jpより引用

11月22日午前5時59分ごろ、いわきの東北東60km付近の福島県沖で推定マグニチュード7.3、震源の深さは約10kmの地震が観測されました。福島県いわき市や南相馬市などで震度5弱を観測。その他宮城県から茨城県にかけて沿岸部で震度4が観測されています。

福島県沿岸で津波警報発表、警報域に宮城も追加

jma.go.jpより引用

jma.go.jpより引用

また、この地震の影響で福島県沖に、最大3mが予測される津波警報が発表され、その後宮城県にも警報区域が広げられました。2県以外でも、青森県から伊豆諸島にかけた太平洋沿岸部で津波注意報が発表。

仙台港では午前8時3分ごろに最大波1.4m、久慈港では7時54分ごろに0.8m、石巻港では8時11分ごろに0.8mが観測されています。

NHKでは外国人向けに多言語放送を実施

NHKオンライン放送よりキャプチャ:www3.nhk.or.jpより引用

NHKオンライン放送よりキャプチャ:www3.nhk.or.jpより引用

NHKでは画面左上に「TSUNAMI Subchannel or Radio2」の表記をして、副音声またはラジオ放送による多言語放送の案内をしています。

NHK WORLDよりキャプチャ:www3.nhk.or.jpより引用

NHK WORLDよりキャプチャ:www3.nhk.or.jpより引用

また、NHKの海外向けサービスNHKワールドでも、NHKの放送を同時通訳で配信しています。

 

これまでのインバウンド向け災害対策は?

それでは、今年起きた熊本地震および鳥取中部地震の影響や対策、その他インバウンド向け災害対策について確認してみます。

熊本地震

熊本地震は2016年4月14日に発生。熊本県熊本地方を震源とし、マグニチュード6.5、最大震度7を記録しました。

九州を訪れる訪日外国人観光客には「ゴールデンルート」ですが、「熊本⇒阿蘇⇒黒川⇒湯布院⇒別府」からなる「九州横断ルート」、いわば「九州版ゴールデンルート」が人気だったこともあり、観光業への影響が心配されました。

ゴールデンウィークという国内旅行の書き入れ時を直撃し、また九州の主要訪日外国人観光客である韓国のツアーキャンセル・航空機キャンセルが多発したことにより、九州の観光業は大打撃を受けます。

その後復興施策として、九州行き旅行商品が最大70%OFFになるキャンペーン「九州ふっこう割」が開始。割引額の財源は国の支援助成金180億円を活用しました。

熊本地震に見る訪日外国人への災害対応

2016年(平成28年)4月14日21時26分頃に発生した熊本地震。熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5、最大震度7の地震で、更に4月16日1時25分頃に、同じく熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3、最大震度6強の地震が発生しました。現在も余震が続いており、懸命な救助活動が続いています。4/18現在で死者43名にのぼり、今もなお、約9万4千人が避難している状況です。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆さまには衷心よりお悔やみを申し上げます。ま...

熊本地震後の観光業の動向:桜により過去最高の旅行者数を記録、九州は早急な復興に動き出す

2016年(平成28年)4月14日に発生した熊本地震。熊本県、大分県では建造物や設備が損壊し、九州地方全域で訪日外国人観光客の旅行キャンセルが相次ぎました。インバウンドビジネスに対して与える影響は大きく、震災後には訪日外国人を対象とする避難所の開設、緊急通訳ダイヤル(多言語コールセンター)の無償提供などが行われました。詳細はこちらの記事(熊本地震に見る訪日外国人への災害対応:訪日ラボ)からご確認ください。地震から約2ヶ月経った現在は、どのような状況になっているのでしょうか。今回は訪日外国人...

九州ふっこう割で熊本地震からの復興なるか:6月は既に復調傾向、インバウンドへの効果は8月以降に期待

2016年(平成28年)4月14日に熊本県を襲った熊本地震。観光業にとって、かき入れ時となるゴールデンウィーク前に震災が発生し、宿泊キャンセルが相次ぎました。その数、2016年5月時点で56.8万件に及ぶほどに。国内だけでなく、もちろんインバウンド市場にも打撃を与え、九州地方の主要訪日国である韓国を中心として、2016年5月の九州への外国人入国者数は前年度割れしました。政府は、観光業の復興に向け支援施策を発表し、その取り組みとして「九州ふっこう割」が開始されました。先日のJNTOの訪日外客...

鳥取中部地震

鳥取中部地震は2016年10月21日に発生。鳥取県中部の深さ約10キロの地点を震源とし、マグニチュード6.6、最大震度6弱を記録しました

この地震により被害を受けた文化財は40か所以上が報告されており、兵庫、島根、岡山、広島の周辺4県を含めると計56件にのぼります。

地震被害の常である風評被害が発生しており、鳥取県全体で観光客が減少しています。鳥取県によれば、地震発生から5日後の10月26日時点で、県内の宿泊施設で約1万人にのぼるキャンセルが発生しました。

鳥取中部地震から約2週間 10月に最大震度6弱を記録した鳥取県、観光業への被害は?

火山が多い日本は世界的にも有数の地震大国ですが、平成28年(2016年)は特に地震に頭を悩ませる年になりました。観光業への被害が懸念された熊本地震(最大震度7)が発生したのは4月14日。執筆現在から約半年前の出来事ですが、熊本城の損壊をはじめとした大規模な規模を取り上げた報道が今なお鮮明に思い出されるのではないでしょうか。九州地方はアジア圏からの訪日外国人観光客に人気のあるエリアだけに、インバウンドビジネスへの影響が懸念されていました。24時間電話対応するコールセンターが速やかに用意され、...

東日本大震災からの復興

2011年3月11日に発生した東日本大震災。津波や原発事故により世界に衝撃を与え、またその影響は未だ続いており、震災からの復興が完了したとは言えない状況です。風評被害もあってか、インバウンドにおいても東北の人気は今ひとつな状況。東北としては「外貨」を獲得でき震災復興に近づける観光業に力を入れています。

その施策として、「東北路」と「Airbnbとの提携」について訪日ラボでピックアップしました。

「東北路」はVISIT東北、アール・ピー・アイ、韓国に本社を置くKyusyuro Co,Ltdがコンソーシアムを組み、実施する事業です。個人旅行者の割合が高い訪日韓国人観光客を対象に、東北6県のモデルコースを旅行商品として販売します。

またAirbnbについては、岩手県釜石市が、2019年ラグビーワールドカップを目前として多くの訪日外国人観光客の訪問が期待できることから、Airbnbと提携。訪日外国人観光客誘致による地域活性化が目的としています。

訪日韓国人観光客を誘致する「東北路」:震災の影響が続く東北地方にインバウンド需要を

パソナグループの企業・VISIT東北が、訪日韓国人観光客を東北地方に集客することを目的とした事業「東北路」を平成28年(2016年)8月11日からスタートすることを発表しました。この事業には、復興庁による事業「新しい東北」がかかわっており、震災からの復興にも影響があると思われます。今回は「東北路」を中心に、「新しい東北」についてご紹介します。 目次東北地方のインバウンド観光の現状:震災以後、苦しい状況に訪日韓国人観光客を東北地方に誘致する「東北路」まとめ:将来的には台湾、香港などの訪日外国...

釜石市、民泊サービスAirbnbと提携しインバウンド誘致:震災復興にAirbnb活用は起爆剤となるか

格安航空会社(LCC)の普及や、中国や東南アジア諸国などを対象にしたビザの条件緩和、また円安が進んだことなどを理由に、訪日外国人観光客の数が増え続けています。また、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピックなど、世界的なスポーツ大会が日本で開催されることも加味すると、これからも訪日外国人観光客数は増えていくことが予測され、インバウンド受け入れ環境の整備は急務であるといえます。このような流れから、3年後のラグビーワールドカップの試合会場地である岩手県釜石...

訪日外国人向け防災インバウンド対策

日本は地震の発生が多い災害大国といっても過言ではありません。今後増加する訪日外国人観光客の受け入れ体制として、防災インバウンド対策は1つのキーワードとなってきます。

政府は、観光施設・宿泊施設、地方自治体向けの災害時対応マニュアルを配布。また訪日外国人観光客向けにプッシュ型情報発信アプリ「Safety tips」をリリースしています。その他、熊本地震発生時にはツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)で24時間の
電話対応をしたり、JNTO(日本政府観光局)のWEBサイトでも情報発信をしました。

民間ではLife Droneが訪日外国人観光客向け防災キット「sonae」を販売。熊本地震では株式会社ビーボーンが「緊急通訳ダイヤル(多言語コールセンター)」を設置、無償提供したり、外国人でもわかる簡易な日本語を用いた「やさしい日本語」が注目を集めました。

熊本地震に見る訪日外国人への災害対応

2016年(平成28年)4月14日21時26分頃に発生した熊本地震。熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5、最大震度7の地震で、更に4月16日1時25分頃に、同じく熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3、最大震度6強の地震が発生しました。現在も余震が続いており、懸命な救助活動が続いています。4/18現在で死者43名にのぼり、今もなお、約9万4千人が避難している状況です。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆さまには衷心よりお悔やみを申し上げます。ま...

やさしい日本語で訪日外国人をおもてなし 「やさしい日本語ツーリズム研究会」が発足。日本語学習者の誘致に有効か

2016年8月18日の株式会社電通によるニュースリリースによると、日本語教師養成講座ほか教育事業を行うヒューマンアカデミー株式会社および東京外国語大学の荒川洋平教授との共同で、産学連携の「やさしい日本語ツーリズム研究会」を発足すると発表しました。簡単に説明すると、「訪日外国人観光客を簡単な日本語を通じてもてなそう。」という試みの模様です。 目次既存のインバウンド対策における外国語対応への行き詰まり半数がインバウンド市場獲得を今後の優先課題とみなすも未だに拭えない外国語への抵抗感 訪日外国人...

訪日外国人観光客への防災インバウンド対策とは。防災備品レンタルサービスが開始&今までの政府の取り組みをおさらい

合同会社Life Droneのプレスリリースによると、同社は訪日外国人観光客向けに防災備品「sonae」のレンタルサービスを開始しました。今までであれば訪日外国人観光客への防災対策は主に政府によって行われてきましたが、今回は民間企業による防災インバウンドへのアプローチ。ホテル、宿などの宿泊施設、また観光施設などの従業員にとっては朗報です。 目次民間企業から防災インバウンド対策へのアプローチ:新サービス「sonae」防災備品をリュックサック1つにこれまでの政府の災害発生時における訪日外国人観...

<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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