訪日香港人観光客はインバウンド市場の人数シェアにおいて中国、韓国、台湾に次ぐ第4位の主要訪日国です。訪日香港人観光客相手にインバウンドビジネスをする上では、まずはどれくらい人数の訪日香港人観光客が来ているのか知ることが肝心です。そんな訪日香港人観光客の旅行人数について紹介していきましょう。
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訪日香港人観光客の人数を知る
訪日香港人観光客の人数は年々増加傾向にあります。今や150万人にまで達した訪日香港人観光客ですが、2010年には50万人あまり程度だったことを考えると、その訪日人数の急激な増加が見て取れます。
訪日香港人観光客が増えている理由
そもそもこのように訪日香港人観光客が増えている背景には、地方の魅力を訴求する訪日プロモーションの強化や人気旅行雑誌との招請などといった、精力的なプロモーション、そしてLCC(格安航空会社)が地方空港への直行便を就航させたことなどがあります。
訪日香港人観光客がよく訪日旅行する時期
訪日香港人観光客は一年のどの季節にやってくるのでしょうか。訪日香港人観光客は香港内の長期休暇のタイミングに増加する傾向が強く、最も増加するのが7月、8月の夏休み期間です。
<関連>
インバウンド・外国人観光客が多い時期がひと目でわかる「インバウンドカレンダー」:全国籍&アジア(中国、台湾、香港、韓国、タイ)編
インバウンド市場
訪日香港人観光客ならではのイースター休暇を利用した訪日
その他で特徴的なのは2月・3月で伸びが強いことです。香港も中華圏なので春節(旧正月)休暇があるほか、イギリス統治下の名残でイースター休暇もあります。そのため、他の中華圏訪日外国人と比較して、2〜3月の伸びが強いことが特徴です。
訪日香港人観光客はリピーター、個人旅行がキーワード
訪日香港人観光客を理解する上で「リピーター率が高いこと」「個人旅行する人が多いこと」を知っておくことは大事です。
これは訪日中国人観光客とは大きく異なってくるポイントでしょう。そのため訪日香港人観光客相手にビジネスする際にも個人旅行者をターゲットにする必要性が出てきます。
訪日香港人観光客を意識してインバウンドビジネス
例えば、旅館やホテルと言った宿泊施設では、積極的なWEBプロモーションをし、なおかつ予約しやすいように多言語化する、ないしTripAdvisorなどの海外のホテル予約サイトに登録するなどが考えられます。
旅行代理店がスケジューリングと手配をする団体旅行とはちがい、個々人が自力で手配するのが個人旅行であるため、香港人に周知させるように、また手配しやすいように展開していくことが重要です。
また、前述のように訪日香港人観光客は訪日シーズンに特徴があるため、シーズンに限ってこういった対策をしていくのも良いでしょう。
まとめ:訪日香港人観光客の来日人数から見るその増加傾向
訪日香港人観光客は確実に来訪者数が増えてきています。その背景にはJNTOをはじめとしたビジット・ジャパン・キャンペーンでの精力的なプロモーションなどが関係しています。また、訪日香港人観光客がよく訪れるシーズンは夏休みの時期であり、他にもイースター休暇を利用して訪日する訪日香港人観光客も目立ってきています。
<参照>
訪日香港人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日香港人観光客
2015年の日本政府観光局(JNTO)訪日外国人観光客統計によると、香港は前年比64.6%増の152万4300人と中国本土に次ぐ2番目の大きな伸びを示しました。
訪日香港人観光客の特徴
香港は中国の特別行政区ですが、インバウンドマーケティングを行ううえでは同国とは別途対応が必要な地域です。歴史的な事情からイギリスの強い影響を受けており、香港人は中国とは異なる習慣、感性を持っているためです。
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2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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