日本でのスキー・スノボは訪日台湾人観光客にも人気

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中華圏では、2月に旧正月春節を祝う大型連休があり、日本への観光客が増加する傾向にあります。

中華圏である台湾からの観光客も多くみえます。そんな2月、訪日台湾人観光客にはスキー場も人気があります。

こちらでは、訪日台湾人観光客にスキー場が喜ばれる理由や、人気のツアーの内容などをご紹介します。


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なぜ、訪日台湾人観光客にスキー場が人気なの?

台湾は気候区分では亜熱帯に属し、年間気温はおよそ22℃。そのためほとんど雪は降りません。

2016年1月に観測された降雪は台湾Twitterユーザーによれば100年ぶりの雪ということで、現地は大騒ぎとなりました。

台湾での降雪に驚く台湾人ユーザーのTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:台湾での降雪に驚く台湾人ユーザーの投稿(https://twitter.com/bluesayuri/status/691084135234818048)

今回の寒波で、亜熱帯に属する台湾北部でも23日から24日にかけ、山間部を中心に雪が降った。台湾の中央気象局によると台北郊外の陽明山でも7年ぶりに降雪を観測。24日夕までに9センチの積雪があったという。台湾では雪がめったに見られないため、一目見ようという市民が山間部に詰めかける騒ぎになった。―朝日新聞デジタル「台湾北部でも積雪 「一目見たい」市民が山間部に殺到

これほどに「雪」というものは珍しいという認識の訪日台湾人観光客。そのため、雪に触れられるスキー場での観光が人気となっています。

中華圏には、毎年2月に旧正月を祝う「春節」があり、大型連休となるため、日本へ来る訪日台湾人観光客も増加傾向になります。タイミング的にスキー場の最盛期とも言え、人気の観光地となります。

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インバウンド市場

日本のスキーリゾートの数は世界で1位!

日本のスキー場について注目すべきは、その数です。

世界のスキーリゾートの数のランキングによると、日本は2位のアメリカ(438ヶ所)を引き離し、576ヶ所で1位となっています。

日本は国土の約7割が山岳地帯であるだけあり、北は北海道、南は宮崎まで多くのスキー場があることも、訪日台湾人観光客がスキー場を訪れる理由となっています。

訪日台湾人観光客のウィンタースポーツ事情

前述の通り、亜熱帯に属する台湾では、ほとんど雪が降りません。

そのため、スキー・スノボなどのウィンタースポーツに慣れている台湾人は、それほど多くなく、基本的にはスキー・スノボ初心者と言ってもいいでしょう。

そこで問題になってくるのが、スキー場を訪れる訪日台湾人観光客へのスキーやスノボのコーチングです。

スキーもスノボも、よっぽど筋が良くないと、最初から滑れるような人はいません。

ほとんどの初心者は、友人に教えてもらったり、ちゃんとしたコーチからの指導を受けて始めるころでしょう。

しかし訪日台湾人観光客にコーチングする場合、言語の問題があります。

台湾でも、日清戦争後から第二次世界大戦終結まで日本語教育を受けた世代(日本語世代)に属する年配の方だと、日本語が話せる場合もあります。

しかしながら、若年層においては、基本的に日本語は喋れず、細かい動きなどの指導に難があることが多くなっています。

スキー場ができる、言語問題への対策

対策として、北海道スキー場などでは、訪日台湾人観光客増加に伴い、いち早く台湾人コーチを採用するなどの動きがあります。

日本人コーチが台湾の言語を勉強するのもいいかもしれませんが、細かい表現や生活習慣の違いなどを考えると、台湾人コーチの採用は合理的といえるでしょう。

また、同じく北海道ニセコでは、インバウンド人口の誘致のためオンシーズンのスノーリゾートにおける現地滞在型実体験プロモーションも実施しています。

Hokkaido Snow Travel Expo 2014 in NISEKO:観光庁より

Hokkaido Snow Travel Expo 2014 in NISEKO:観光庁より

この「Hokkaido Snow Travel Expo 2014 in NISEKO」とは、アジア、豪州、北米、欧州の16市場からメディアや旅行代理店担当者を誘致し、オンシーズンニセコスキー・スノボを体験してもらうもの。その経済効果は5億と試算されています。

訪日台湾人観光客に人気のスキーツアーは?

訪日台湾人観光客がターゲットのツアーはたくさんありますが、特に人気なのは北海道のツアーです。

北海道には100ヶ所を超えるスキー場があり、さらに海産物や酪農をはじめとする様々なグルメがあること、温泉も日本一の数を誇るなど、スキー以外にも魅力的な観光があることが理由となっています。

初訪問の訪日台湾人観光客にもリピーターにも人気

初めて日本を訪れた台湾人観光客は、とにかく雪を見たい!という方も多く、街中を観光するツアーよりも、一面の銀世界を楽しめる郊外のツアーの人気が高まっています。

また、日本でスキーの魅力にとりつかれる台湾人観光客もおり、リピーターも多くなるため、初めて行ったスキー場へのツアーに繰り返し参加する方もいらっしゃいます。

まとめ:訪日台湾人観光客はとにかくスキー場で雪が見たい!

訪日台湾人観光客は、自国では見られないもの・体験できないことをしに日本へ来るため、雪を体感できるスキー場が人気なのは自然な流れとも言えます。

大切なのは、台湾人観光客にスキー場を通して日本の素晴らしさを実感してもらい、日本へ再び来てもらうこと、つまりはリピーターをどう増やしていくかなのではないでしょうか。

<参考資料>

訪日台湾人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日台湾人観光客

インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。

訪日台湾人観光客の特徴

親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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