香港は現在は世界的な金融都市かつ観光都市であり、訪日香港人観光客も国際的感覚は高く、合理的な思考をします。しかし自分本位の傾向も見られるので、マナーにも注意しましょう。まず最初は迎える際のマナーとして、言語についても確認しておきます。
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訪日香港人観光客の公用語は中国語(繁体字)と英語
香港は中国語と英語が公用語となっています。英国からの返還後は中国語教育が強化されています。中国語は広東語が主に使われますが、字体は中国大陸とは違い繁体字が使われることが多いので注意してください。観光案内等は繁体字で作成すると親切です。
訪日香港人観光客には中国語(繁体字)が親切
香港では英語も公用語となっています。しかしながら、1997年の中国への返還後、それまで英語教育にあてられていた時間が中国語(広東語)で行われるようになり、進学・就職に必要な言語は広東語やマンダリン(標準中国語)になっていきます。
したがって、現在の香港では英語は第3言語化しており、特に30歳代以下の人は、年配層より英語が不得意になっているといわれています。仕事で英語を使う人でも、家庭では中国語を使う傾向が強いです。
訪日香港人観光客のマナーの特徴
コスト感覚が高い訪日香港人観光客は、食べ放題などの食事が好まれます。また中華系の人にとっては、料理の品数を多く揃えることが、客を迎える際のマナーとされています。そのため、ご飯などのおかわりが有料の場合は、自己主張がはっきりした国民性と相俟って、苦情の申し出などがなされることもあるので、あらかじめ注意しておきましょう。
また、本来暖かくあるべき料理がさめていると不満がでます。お弁当などには注意が必要です。場合によっては寿司など、さめていても構わないものを用意しましょう。
訪日香港人観光客のマナーで注意しておくほうがいいこと
訪日香港人観光客が特に嫌悪感を示す食事のマナーや食意識があります。まず、生ものが嫌いな人がいる点です。香港では寿司や刺し身も好まれるものの、生ものがNGな訪日香港人観光客もいるため、注意が必要です。
また、先述でも触れたとおり、冷たいものは好まれない点です。これは、香港での慣習的に冷たいものは健康によくないとされるためです。
また、台湾などと共通する点として、食事中の喫煙を嫌います。香港では分煙が徹底されているため、飲食店では配慮が必要になるケースもあります。
訪日香港人観光客には明確なコミュニケーションを
訪日香港人観光客は、合理的な考えをする傾向があり、翻って、やや自分本位の面があり、自己主張が強い傾向もあります。訪日香港人観光客の質問や要求等には、曖昧に回答することは避けて、担当者が相手の納得できるように明確に回答するのが接客する上でのマナーといえるでしょう。
訪日香港人観光客の好感度をあげるための注意点
日本の施設名でカタカナや英語で表わされているものは、中国流に漢字表記されることも多いです。例えば「東京ディズニーランド」は「東京全新迪士尼樂園」などと表記されます。
これらを示されて案内を求められることもあるので、迎え入れる側のマナーとして、事前に日本の代表的な観光スポット、あるいは周辺施設は、中国語での表記を確認しておくことをおすすめします。
まとめ:マナーに注意してリピーターをもっと増やそう訪日香港人観光客
以上、訪日香港人観光客のマナーと注意すべき事柄を確認してきました。注意すべき点はありますが、ほとんどの訪日香港人観光客は日本の旅行に満足し、リピーターとなっています。旅行支出も高めです。なお宿泊施設の場合はナイトライフを楽しむ人も多いので、周辺のカラオケ店・飲食店などの案内用パンフレットを用意しておくと安心です。
<参考>
- ARCLE:『アジアの英語教育はどうなっているのか』第1回「香港の英語教育視察-言語環境の大切さ-」
- 国土交通省:4.香港
訪日香港人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日香港人観光客
2015年の日本政府観光局(JNTO)訪日外国人観光客統計によると、香港は前年比64.6%増の152万4300人と中国本土に次ぐ2番目の大きな伸びを示しました。
訪日香港人観光客の特徴
香港は中国の特別行政区ですが、インバウンドマーケティングを行ううえでは同国とは別途対応が必要な地域です。歴史的な事情からイギリスの強い影響を受けており、香港人は中国とは異なる習慣、感性を持っているためです。
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