1997年中国での観光目的の海外団体旅行解禁以来、海外旅行客が急激な増加となりました。現在、日本にも多くの訪日中国人観光客が訪れています。団体バスツアーでの訪日旅行が多かったものの、最近では個人旅行(FIT)客が増えてきています。
しかしながら、全訪日外国人観光客と比べると、団体バスツアーでの訪日客がまだまだ多いのも事実。そんな訪日中国人観光客はなぜバスツアーで訪れるのでしょうか。現状と今後の動向を探ってみたいと思います。
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訪日中国人観光客のバス団体ツアーの実態
まずは訪日中国人観光客の団体旅行・個人旅行の割合の推移を見ていきましょう。
訪日中国人の団体旅行割合は、2010年が最盛期で7割を超えていました。その後2013年に大幅な減少を見せますが、2015年にかけて再び増加傾向にあります。
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個人旅行と団体旅行の割合から見る今後の訪日中国人観光客の展望:個人旅行化が進み、wechatやweiboなどで個人へアプローチが必要
「爆買い」という言葉が大流行しました。訪日中国人観光客が団体旅行で日本を訪れ、家電製品などを中心に大量に購入していく姿は、もはやおなじみのものとなりました。また、ゴールデンルートを主軸にして、日本の観光地を訪日中国人観光客が団体旅行で回る光景もよく目にします。それでは、訪日中国人観光客の中で、団体旅行客と個人旅行客は、どのくらいの割合なのでしょうか。<関連記事>インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプローチするが重要!おすすめのインバウンド対策についてより詳しい資料のダウンロードはこち...
団体バスツアーで巡るゴールデンルートとは
団体パスツアーでの訪日中国人観光客は初訪日者である傾向が強く、従って団体バスツアーも、訪日旅行定番観光地を巡る「ゴールデンルート」を通る旅程が数多く販売されています。
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日本観光の王道?ゴールデンルートとは
みなさんは日本横断ゴールデンルートという言葉を聞いた事がありますか?今回は訪日旅行客向け日本観光の王道、ゴールデンルートについて解説します。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?その他インバウンドで人気の観光地まとめ:インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?ゴールデンルートとは東京、箱根、富士山、...
訪日中国人観光客の都道府県別訪問率をみてみても、やはり千葉、東京、富士山、名古屋、京都、大阪などのゴールデンルート一帯の訪問率が高く、どれだけ訪日中国人観光客がゴールデンルートに集中しているかが伺えます。
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訪日中国人観光客に人気の都道府県ランキング
訪日中国人観光客は、日本のインバウンド市場で人数、消費額ともに最も大きな比率を占めています。訪日中国人観光客に人気の目的地は主に東京や大阪といった大都市ですが、近年リピーターの増加や、地方空港と中国核都市を結ぶ直行便の増加、体験の希少性を求める旅行者のトレンドを背景に、日本全国の各都市に対する関心も高まっています。2019年の訪日外国人数は全国籍3,188万人で、そのうち訪日中国人数は959万4,300万人を記録しました。訪日外国人市場全体で、950万人を超えたのは初めてのことです。また中...
団体バスツアーに参加した訪日中国人観光客はなにをしているのか?:秋葉原・銀座での
東京に訪問した団体バスツアーに参加した訪日中国人観光客は、免税店での買い物を楽しむケースが多いです。
秋葉原でのカメラや炊飯器、温水便座などと言った電化製品の爆買いや、銀座での高級ブランドバッグを数百万円単位で購入するなどその買い物にはすさまじい物があります。
また、中には変わったバスツアーもあり、訪日中国人観光客向け不動産買い付けツアーバスと言ったツアーもあります。マンションの現場へ乗りつけ、投資のために購入するため立地条件と金額を確認するツアーといったものです。
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代理購入(ソーシャルバイヤー、代購、海淘)の実態や意味
訪日中国人観光客による爆買いの裏には、代理購入(別名:ソーシャルバイヤー、代購、海淘)があります。今回は、この代理購入の背景と市場規模について中国でのECサイトの状況や爆買いとの関係、利用者層の観点から解説していきます。目次代理購入(ソーシャルバイヤー、代購、海淘)とは代理購入(ソーシャルバイヤー、代購、海淘)誕生の背景「信用」を重視する習慣C2CがメインのEC市場海外製品を中国国内で買うと割高代理購入(ソーシャルバイヤー、代購、海淘)の市場規模は19兆円!代理購入(ソーシャルバイヤー、代...
富士山への「はとバス」ツアー
また、個人旅行の訪日中国人観光客向けのオプショナルツアーとして、富士山への「はとバス」ツアーも人気があります。ここでは、カメラ片手に写真を沢山撮る訪日中国人観光客が見られます。ただ、ここでもお土産物の大量買いは変わらず、土産物店で帰国後に配るために大量の買い物をする姿が日常の光景となっています。
訪日中国人観光客が最も多い、国慶節のバスツアーにも変化が!
2015年に国慶節に訪日中国人観光客が40万人訪日しました。その際に消費した額は1000億円とも言われます。しかし、その団体での爆買いバスツアーのイメージが最近少し変わってきています。団体旅行から個人旅行へシフトする傾向が見られます。
2012年まで団体旅行がほとんどだった中国人が自由の効く個人旅行を希望するようになっています。また、最近はSNSでの旅行体験他、旅行会社での個人旅行も多く紹介されるようになってきたり、インターネットでの旅行情報やチケット購入なども簡単にできるようになったことも影響しています。
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コト消費とは? 訪日外国人の消費行動がサービスや体験に移行
目次コト消費とは「コト消費」はいつから使われ始めた?インバウンドでの「コト消費」の使われ方は?なぜ「コト消費」という言葉が注目され始めたのかコト消費とはインバウンドにおける「コト消費」とは、訪日外国人観光客が旅館やホテルなどでの宿泊、観光地やアクティビティーでの体験など、経験・体験に対して価値を見出す消費行動のことをいいます。インバウンド業界のみならず、一般のニュースにおいても、訪日中国人観光客の「爆買い」というキーワードが騒がせていましたが、為替相場が元安円高傾向にふれるにつれ、訪日中国...
バスツアーも団体旅行から個人旅行への動向
最初は不安で団体旅行で来ていた訪日中国人観光客も、リピーターが増加したことによるものも大きいでしょう。今後は、バスツアーに関して、団体旅行での参加ではなく、個人旅行のオプショナルツアーへの移行が予測され、ゴールデンルートなどの有名観光地・都市圏だけでなく、地域の文化や歴史的建物を見るツアーなど買い物だけでないツアーへの移行も出てくるでしょう。
まとめ:訪日中国人観光客のバスツアーの現状と今後の動向
これまでの買い物バスツアーの実態をご紹介してきましたが、リピーターが増えることで様々なオプショナルツアーへの参加が見込まれます。日本の文化や歴史的建物、そして様々な文化体験ができるようなバスのオプショナルツアーも待ち望まれているのではないでしょうか。
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<参照>
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査 平成27年の年間値の推計
- JNTO:訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)
- レコードチャイナ:国慶節の訪日中国人観光客は40万人、日本での消費額は1000億円―中国メディア
訪日中国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日中国人観光客
爆買いという流行も後押しし、2015年の中国人訪日外客数は前年の約2倍となる499万人となりました。また、2015年の訪日中国人によるインバウンド消費額は約23万円で前年比10%増程度ですが、訪日外客数増加の後押しをうけ、訪日中国人全体のインバウンド消費額はなんと5,583億円。
訪日中国人観光客の特徴
'爆買い'という流行語が現れるほどに存在感を放っている訪日中国人観光客。日本国内でも大きな注目が集まっており、彼らに関するニュースやコラムを目にする機会は少なくありません。
訪日中国人観光客が中国国内でよく見る人気のWEBサイト一覧・解説
中国はご存じのとおり、facebookやtwitterが閲覧できないほど非常に厳しいネット規制があります。中国国外のWEBサイトの検閲規制がかかっていたり、サーバードメインも現地法人がないと取得できなかったりと、様々な壁が存在します。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(1):WeChat(微信)
訪日中国人観光客の増加に伴い、インターネットを活用したインバウンドマーケティングへの関心が高まっています。しかし、中国のネット事情は日本とは大きく異なります。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(2):テンセントQQ
訪日中国人観光客が必携としているコミュニケーションツールをWeChat(微信)のほかにひとつだけ挙げるとしたら、それはテンセントQQ( 騰訊QQ、Tencent QQ; 以下、QQと略)だといえるでしょう。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(3):Weibo(微博)
訪日中国人観光客が常用するアプリとしてWeChat(微信)とQQを取り上げましたが、Weibo(微博)も忘れてはなりません。「微博」は中国語で“ウェイボー"と読み、ミニブログ、マイクロブログという意味です。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(4):人人網(レンレンワン)
訪日中国人観光客が常用するサービスとして、WeChat(微信)、QQ、Weibo(微博)をご紹介してきました。いずれもTwitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)の良い所どりをしながら機能の充実を図ってきており、若干の不確定要素をはらみながらも、中国の3大SNSとして大きな存在感を誇示しています
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(番外編1):ネット規制のアプリへの影響&ニュースアプリ篇
昨年(2015年)以来、中国経済を語るうえで重要なキーワードとなっているものに「互聯網(フーリエンワン)+」(インターネットプラス)があります。これは中国国務院(日本の内閣に相当)総理の李克強氏が唱えたコンセプトです。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(番外編2):ネットラジオ篇
「読みたい記事」が自在にカスタマイズできる「今日頭条(ジンジートウティアオ)」がニュースアプリの定番となる一方、「聞きたい番組」を自由自在に取捨選択できるネットラジオアプリも人気を集めています。
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