タイ向け越境EC事業に参入する際のポイント:訪日タイ人観光客の需要に期待

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

旅行と越境ECには深い関係性があります。訪日タイ人観光客が訪日の際に買いそびれた商品、購入してよかった商品を自国に帰ってから越境ECによってまた入手し、いずれまた訪日して購入するといった具合につながると考えられるからです。タイにおける越境ECで知っておくべきこと、参入の先行事例を見ていきましょう。

 

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

訪日タイ人観光客の消費動向

訪日タイ人観光客は20~30代の女性の割合が高く、買い物で購入率が高いのは菓子類で71.3%、化粧品・香水56.0%、食料品・飲料が47.5%、服・かばん・靴が45.0%と続きます。買い物した場所は百貨店が78.0%、空港の免税店が60.2%、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアがそれぞれ48%前後となっています。

今後さらにリピーターの増加が予想される訪日タイ人観光客

訪日タイ人観光客の訪日回数は一回目が38.6%、2回目から5回目と答えた人もすでに47.7%になっています。今後訪日タイ人観光客のリピート割合はますます上がっていくものと考えられます。

リピート客の買い物消費額は初回の訪日よりも高くなることがわかっています。越境ECによってより多くの訪日タイ人観光客が日本製品を購入しやすくなることは、インバウンドの面からも望ましいことです。

 

越境EC事業を行ううえで知っておきたいタイの特徴

越境ECを行うにあたっては、その国ならではの特徴を知っておく必要があります。

ECでの決済で重要になってくるのがクレジットカードによる決済ですが、訪日タイ人観光客のクレジットカード保有率は高くなく、ECサイトでの決済は現状では銀行振込などクレジットカード以外によるものが大部分を占めています。また、タイでは携帯・スマホの普及率が高くECサイトも携帯・スマホから利用されることが多いです。

越境ECにおける物流の問題

越境EC事業においては配送も重要な課題のうちのひとつです。物流の問題から、タイでは冷凍輸送ができないため生鮮食品の販売が難しい側面があります。こうした事情からタイではファッション関連商品が売れ筋になるのです。

 

訪日タイ人観光客が利用している主なECサイト

2009年には楽天が株式67%を取得し提携したTarad.comがタイ最大手として知られています。またドイツのRocket InternetはLazada、Zaloraを運営しています。Zaloraはファッション専門のECサイトで、Luxolaは化粧品に特化しておりLuxolaには日本のトランスコスモスが出資しています。

越境EC事業に参入している事例

トランスコスモスはまた2015年にASEAN最大のE-BookストアOokbeeと合弁会社Ookbee Mallを設立しています。訪日タイ人観光客に好まれている化粧品や食料品などの日本製品のほか、訪日タイ人観光客向けのデータローミングサービス、日本の商品や文化を紹介する雑誌も発行するとしています。

訪日タイ人観光客に大人気のディスカウントストア多慶屋も、越境EC事業に参入しています。実店舗がある強みを生かし、訪れた観光客にサイトのQRコードの載ったチラシを渡して効果を挙げています。

 

まとめ:注目を集める越境EC事業

訪日タイ人観光客の増加によるインバウンド消費増大を受けて、多くの企業がタイの越境ECに注目しています。タイへの越境EC事業参入にあたっては、訪日タイ人観光客の消費動向をとらえ、タイのECサイト運営の特徴を知り、先行事例も参考にしながら行っていくことが必要です。

 

訪日タイ人観光客インバウンドデータ集

訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ

訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。

Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう


Google は 11 月 14 日、「飲食店・ホテルサミット」を東京・渋谷で開催します。オフライン・オンラインのハイブリッド開催で、参加費は無料です。

今、国内客・インバウンド客向けの集客手法として注目される「Google ビジネス プロフィール」を中心に、飲食・ホテル向けの最新機能やトレンドといった情報を、Google の担当者から直接聞くことができる貴重なセミナーイベントとなっています。

また、イベントの最後には会場参加者限定で交流会も実施します。Google ビジネス プロフィールを運用されている / これから運用したいと考えている飲食店・ホテル担当者の方、この機会にぜひお申し込みください!

※訪日ラボ/口コミアカデミーを運営する株式会社 mov は、Google 主催「飲食店・ホテルサミット」のメディアパートナーです。

※会場の座席には限りがございますのでお早めにお申し込みください。来場希望者が多い場合は抽選となる場合がございます。

詳しくはこちらをご覧ください

Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう

【インバウンド情報まとめ 2024年9月後編】中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本 ほか

 

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に9月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本:インバウンド情報まとめ 【2024年9月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに