凸版印刷株式会社が運営する「Shufoo!(シュフー)」の関連サービスとしておもしろいサービスが提供されています。「Shufoo!」は国内最大級の電子チラシサービス。Shufoo!では電子チラシを活用してスーパーなど小売店のチラシをなど買い物情報を訪日外国人観光客へウェブ上で届けるサービス「Japan Shopping Guide Shufoo!」をリリースしています。
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詳細で鮮度の高い店舗を訪日外国人観光客へ情報提供が可能:スーパーマーケットなど小売店にとっての有力なプラットフォームに
今年1月のニュースリリースによると
「Shufoo!」は、従来からのチラシ配信の仕組みを活用するとともに、国内外の旅行代理店や観光情報ポータルサイト等、複数の事業者と連携し、訪日外国人に対して、流通企業の買い物情報を届けるサービスを開発しました。
現地の旅行サイトなどに、流通企業のチラシや店の情報を掲載、訪日前の買い物計画作りを支援します。また日本滞在中は、スマートフォンで観光情報サイトからホテル周辺の免税対応店を検索できるようにするなど、訪日前および訪日中の外国人旅行者の買い物を支援し来店を促します。ー凸版印刷株式会社ニュースリリースより引用
としています。
サイト内ではスーパーマーケットを含めた提携小売店のチラシを中心に英語・中国語での店舗情報、店舗外観画像、免税店や銀聯カード、外国人スタッフの有無等の表記、店舗までのアクセス情報、SNSシェア機能が提供されています。ジャンルも「スーパー」・「ドラッグ」・「百貨店」・「家電」・「その他」から選ぶことができます。訪日外国人観光客にとってスーパーマーケットなどでの買い物時に強い味方となるでしょう。
全国のスーパーへの訪日外国人観光客集客ツールに:既存のチラシの活用による簡単なインバウンド対策
凸版印刷株式会社によるとチラシをそのまま活用することで、スーパーマーケットなど小売店は新しい広告をウェブ向けに再び作成する必要がなく、簡単に訪日外国人に対する認知向上および集客拡大が実現するとしています。また、Shufoo!からの今回のサイトリリースに関する資料によると訪日外国人観光客から旅行者向けの情報よりも、日本人が普段利用している情報のほうが、信頼できるし価値があるとの声があります。 こういった背景から、訪日外国人観光客にとっても信頼性と鮮度の高い店頭の商品・価格情報や、店舗情報を入手することが可能になると予測しています。今までのスーパー業界のインバウンド対策と同時に活用することでさらなる訪日外国人観光客の集客の可能性のある「Japan Shopping Guide Shufoo!」。ここで大手スーパーのこれまでのインバウンドへの取り組みを確認してみます。
大手スーパーのインバウンドへの取り組み:免税システムの導入、外国語対応が中心
他のスーパーマーケットのインバウンド対策を見てみましょう。今回は大手会社であるイオンとダイエーの取り組みを紹介します。
イオン:中国語圏の旧正月にあたる「春節」祝日期間に向け免税取扱店舗拡大。銀聯カード対応レジ台数の拡大も
イオンの2016年2月3日のニュースリリースによるとイオンは中国語圏の旧正月にあたる「春節」祝日期間に向け免税取扱店を合計630店舗に拡大しました。
他国での人気の高いキャラクターである「ドラえもん」のトートバッグプレゼントキャンペーンも実施。主な販売ターゲットとなる訪日中国人観光客の間で幅広く利用されている銀聯カード対応レジ台数の拡大も併せて行っています。 イオンでは免税取扱店舗の拡大を2014年10月からすでに始めています。割引クーポン券の発行や施設案内表示の多言語化なども行っており、訪日外国人観光客の取り込みに努力していることが伺えます。
ダイエー:訪日外国人観光客向けサービスを拡充。免税システムの導入+外国語対応に注力。
2015年2月のニュースリリースによるとダイエーは同年2月16日から訪日外国人観光客向けサービスを103店舗に拡大しています。各地区の店舗数は北海道11店舗、関東35店舗、中部2店舗、近畿36店舗、九州19店舗となっています。具体的なサービスとしては全103店舗に
- 免税システム
- 電話通訳サービス
- 指差し会話ツール
を導入しました。
2の電話通訳サービスは訪日外国人旅行者の来客時、必要に応じて英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語の通訳をコールセンターのオペレーターが行うサービスです。
3の指差し会話ツールは訪日外国人観光客との接客時に使用するコミュニケーションツール。英語、中国語、韓国語に対応。指で指し示すことによって基本的な外国語での接客が可能になるシートです。指さし会話ツールは下記の記事で扱っています。
免税取扱店舗の拡充、外国語対応、主に中国語圏からの訪日外国人観光客に向けた特別なインバウンド対策を中心として行っていることがわかります。
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まとめ:スーパーでのインバウンド収益確保には「Japan Shopping Guide Shufoo!」活用の検討を 免税システムの導入、外国語対応もカギに
今回ご紹介した「Japan Shopping Guide Shufoo!」の利用や、イオン、ダイエーが行っている免税取扱店舗の拡充、接客時における多言語化、それぞれの訪日外国人観光客に沿ったキャンペーン等の実施などがスーパーマーケットのインバウンド収益確保には有効になってくるのではないでしょうか。
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