2018年夏 沖縄・鹿児島で新たな世界自然遺産が誕生!? 多彩な生態系を持つ琉球列島がユネスコに推薦

2018年夏 沖縄・鹿児島で新たな世界自然遺産が誕生!? 多彩な生態系を持つ琉球列島がユネスコに推薦

国際的に価値が認められ、ニュースなどに取り上げられることから、プロモーション効果、観光資源としての魅力向上などが期待できる世界遺産への登録。

近年、日本では新たな世界遺産が相次いで登場しており、文化遺産では「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」(2015年)、「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」(2016年)と2年連続で登録。2018年には秋田県の「ナマハゲ」などが「来訪神:仮面・仮装の神々」として無形文化遺産になる可能性があります。

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秋田県のナマハゲが世界に誇る日本の文化に!? 沖縄県のパーントゥなどとユネスコ無形文化遺産の候補に

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さて、今回の記事で取り上げるのは沖縄本島北部の「やんばる地域」。こちらでも世界自然遺産登録を目指す動きが現れており、早ければ2018年にも実現する見通しです。

 

沖縄本島北部に広がる「やんばる地域」とは

やんばる地域は、沖縄本島北部の豊かな自然が残されているエリアのこと。平成28年(2016年)9月に、国内33ヶ所目の国立公園「やんばる国立公園」に指定されています。

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国立公園の充実化までもうすぐ? 訪日外国人観光客の誘致に向け、プロジェクト素案を策定中

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「やんばる」は漢字で「山原」と表記され、「山々が連なり森の広がる地域」という意味 を持っています。北緯27度付近に位置しており、同緯度の亜熱帯地域では砂漠や乾燥地帯が広がっていることが多いのですが、梅雨前線や台風の影響で雨が多くいため、豊かな森が生育している珍しい地域になっているのだそうです。

日本全体の0.1%にも満たない面積ながら、驚くほど多様な生態系を維持しており、日本全体で確認されている生物の種数のうち、鳥類では約半分、在来のカエルでは約1/4の種がここに生息しています。また、国の天然記念物に指定されている「ヤンバルテナガコガネ」のほか、「ヤンバルクイナ」「キナワイシカワガエル」「ヤンバルテナガコガネ」といった固有種が多いのもやんばる地域の特色となっています。

琉球列島(琉球国に属していた島々のこと)では170万年前以降に激しい地殻変動が起こっており、ユーラシア大陸や日本列島と陸続きになったり、離れたりを繰り返していました。その際にさまざまな生物がわたってきて、それぞれの島に閉じ込められたのち、固有な種へと進化したと考えられています。

かねてから推薦の声があり、世界自然遺産登録に向けた動きがスタート

琉球列島は 平成15年(2003年)に開催された「世界自然遺産候補地に関する検討会」でも世界自然遺産に推薦する候補地の1つに選定 されており、その自然のすばらしさはかねてから評価されていました。しかし、自然保護のための法規制が必要だったため、今日まで登録に向けた動きが先延ばしされていたようです。

環境省の山本大臣は 平成29年(2017年)1月、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」という形で、やんばる地域をユネスコに推薦する方針が決まったことを発表 しています。

 

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として世界自然遺産に推薦

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として沖縄本島とともに、世界自然遺産に推薦された地域でも、国立公園設立などの動きが起こっています。

西表石垣国立公園:西表島のほぼ全域に拡張

日本最南端の国立公園「西表石垣国立公園」は平成28年(2016年)2月に範囲が大幅に拡張され、西表島のほぼ全域が対象になりました。

近年の調査によって、西表島の固有亜種で、国の特別天然記念物として知られる「イリオモテヤマネコ」が利用している区域が、これまで想定されていた以上に広いことが分かったことなどが理由とされています。

奄美群島国立公園:「やんばる国立公園」に続く国内34ヶ所目

平成29年(2017年)3月7日には、「やんばる国立公園」に続く 国内34ヶ所目の「奄美群島国立公園」が誕生 。九州と沖縄のあいだに位置する奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島及び与論島までの8つの有人島、その周辺の無人島(いずれも鹿児島県)が属しています。

「やんばる国立公園」同様、かつて激しい地殻変動があり、固有な種の生物が多い地域。海岸部にはサンゴ礁が広がっており、北限(ある生物種における地理的な分布の北側の限界)にあたるのだそうです。

 

まとめ:新たな世界自然遺産、誕生なるか!?

沖縄本島北部から、九州までの島々に広がる地域が「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として、ユネスコ世界遺産センターに推薦されています。

今後、世界遺産委員会の諮問機関「IUCN」による現地調査が行われ、平成30年(2018年)夏ごろには世界遺産委員会における審議が行われ、世界自然遺産への登録の可否が決定される見込みです。

 

<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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