全国でインフラを観光に活かしている地域も多いですが、そうしたインフラをさらに改善することで観光客を呼び込んだり、インフラに関する行事を観光と結びつけている地域があります。全国のそうした例を前回に引き続き残り5事例をご紹介しましょう。
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観光資源とは「あるもの」ではなく「つくるもの」であることがよく分かる事例集その5:大阪のイルミネーションも箱物の活用から始まった
全国でインフラを観光に活かしている地域も多いですが、そうしたインフラをさらに改善することで観光客を呼び込んだり、インフラに関する行事を観光と結びつけている地域についてお伝えします。目次インフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例1:大阪府 OSAKA光のルネサンスインフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例2:島根県 Okutabiむふふオータムインフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例3:広島県 愛媛県 瀬戸内しまなみ海道インフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例4:...
インフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例6:北海道 ちょっとおしゃれな田舎町「ルーバン・フラノ」を目指して

北海道の富良野市では民間主導による街なか活性化事業を行っています。土地区画整理事業と再開発事業の一体施工により整備された中心街活性化センターである「ふらっと」をまちなか回遊の拠点施設とし、そこに隣接して整備した「無頭川モール」では、中心街での憩い、くつろぎを演出し、夏はビアガーデンなどを開催するなど、ソフト事業と連動して、まちなかイベントの空間として市民に活用されています。
こうして整備されたJR駅周辺地区を「まちの縁側」と位置づけ、この縁側の開発を「ルーバン・フラノ」構想で提唱しています。こうした計画における第一期事業として実施されたのが、まちの玄関口として作られた「フランマルシェ」で、ここでは富良野の食を活かした店舗、広場、駐車場などを兼ねて複合施設として利用客が増加しています、オープンから5年間で来客数は360万人を超えています。
インフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例7:桜の名所「弘前公園」の水質改善へ市と国が連携

青森県弘前市では岩木川から弘前公園への導水におおけるお濠の水質を改善し観光に役立てています。弘前公園は弘前城やお濠の桜並木が全国でも有数の規模を誇る観光名所で、桜祭り期間中は200万人もの観光客が訪れ、日本を代表する桜の名所となっています。
一方、弘前城のお濠は自己水源が乏しく、水循環不足による水質悪化、悪臭が観光面に影響を及ぼす事が問題視されていました。こうした悪臭やアオコの発生、水質悪化を解消するため、岩木川の水の導入により水辺環境に成功しています。
インフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例8:ダム管理者による地域復興「観光放流」

神奈川県愛川町では宮ヶ瀬ダムの放流を観光に活用しています。これは宮ヶ瀬ダムの建設事業の地域復興イベントとして始まった取り組みで、宮ヶ瀬ダムが本格運用された平成13年4月の翌年より実施しています。この取り組みが好評だったため見学者数が大幅に増加、平成27年では14年目を迎える人気行事となりました。
この観光放流見学者数は平成14年度の12,732人から増加を続け、直近3過年では55,000人を超えています。ダムからの高低差70m、1秒間に30立方メートルの水が6分間放流され、放流時に発生するダイナミックな音と放流水が川底に叩きつけられる事による発生する煙のような水しぶきが見どころとなっています。
インフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例9:黒堀プロジェクト

新潟県村上市では、歴史的な城下町の町並みを復活させることで、観光客を呼び込む工夫をしています。これは市民が中心となって行われており、既存のブロック塀を活用し、その上から板を打ち付けて黒く塗るという方法で黒堀を再現しています。今までは人通りのなかった小路が「宵の灯籠まつり」では、県内外から年間20万人が訪れるようになり、村上市を代表する観光スポットとなっています。
インフラを活用したイベントでの観光地域づくり事例10:中川運河水辺再生への挑戦

愛知県名古屋市では、水運物流の中心として避けた中川運河を再生するために、運河周辺の水辺空間を活用したアートイベントを毎年開催。平成22年度からは、近隣企業や住民と協同で、運河周辺の清掃活動、運河沿いにコスモス植栽を行う「コスモスプロジェクト」の実施などに加え、中川運河の魅力創出に向けた取り組みを精力的に実施してきました。
まとめ
いろいろなインフラを活用して観光に活かす取り組みの中でも、名所の整備、ダムの放流を活用、町並みの復元など、様々な活動で観光地の創出が全国で行われています。
<参考>
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